「週刊 石のスープ」

有料メールマガジン「週刊 石のスープ」

(2011.9.8 創刊)毎週木曜日発行


フリーランスのライターやジャーナリストが、週替わりでお届けするメールマガジン。取材を通じて伝えたい事はもちろん、取材をする中で感じた素朴な気持ち、取材に関するこぼれ話、他では書けない裏話など、4人のフリーランサーの「生の声」です。取材対象やライフワークがバラバラの4人が集まると、どんなスープが出来上がるでしょうか……。

メルマガタイトル:週刊 石のスープ
対応機器    :PC・携帯向け
表示形式    :テキスト形式
発行周期    :毎週 木曜日
創刊日     :2011/9/8
登録料金    :315円/月(税込)

メールマガジンの登録申し込みは「まぐまぐ」から
http://www.mag2.com/m/0001339782.html


〜〜〜〜〜〜〜【執筆陣】〜〜〜〜〜〜〜

[第1木曜日担当] 
連載タイトル:「『一歩前』でも届かない」
渋井哲也 
(しぶい・てつや)

1969年、栃木県生まれ。長野日報社記者を経てフリーライター。自殺やメンタルヘルスやネット・コミュニケーションなどに関心がある。阪神淡路大震災以来の震災取材。ビジネスメディア「誠」(http://bizmakoto.jp/)で、「東日本大震災ルポ・被災地を歩く」を連載。
著書に「自殺を防ぐためのいくつかの手がかり」(河出書房新社)など。
てっちゃんの生きづらさオンライン http://shibutetu.jugem.jp/
Twitter:@shibutetu


[第2木曜日担当] 
連載タイトル:「とりあえず行ってみる〜風の向くまま気の赴くままに〜」
西村仁美 
(にしむら・ひとみ)

1968年、東京生まれ。フリーターをしながらアジアを放浪。のち、ルポライター兼フォトグラファーに転身。主に野宿生活者<や少年>に関わる社会問題、を中心に取材。奄美や沖縄、韓国のシャーマンの自然観や世界観、チベットの精神文化などにも関心があり、取材ジャンルの幅を近年さらに広げつつある。
著書に『悔 野宿生活者の死と少年たちの十字架』(現代書館刊)、『「ユタ」の黄金言葉』(東邦出版刊)、『格安! B級 快適生活術』(共著/ちくま文庫)など。
おきなわ★ねじ式ラジオ http://ameblo.jp/0978neji-radio
Twitter:@ruri_kakesu


[第3木曜日担当] 
連載タイトル:「東京地裁高裁アパルトヘイト観察記
三宅勝久
 (みやけ・かつひさ)

1965年岡山県生まれ。フリーカメラマンとして中南米・アフリカの紛争地などを取材、『山陽新聞』記者を経て2002年からジャーナリスト。「債権回収屋G 野放しの闇金融」で第12回『週刊金曜日』ルポルタージュ大賞優秀賞受賞。2003年、同誌に連載した武富士批判記事をめぐって同社から1億1000万円の賠償を求める訴訟を起こされるが最高裁で武富士の完全敗訴が確定。不当訴訟による損害賠償を、同社と創業者の武井保雄氏から勝ち取る。
主著に『サラ金・ヤミ金大爆発 亡国の高利貸』『悩める自衛官 自殺者急増の内幕』『自衛隊員が死んでいく “自殺事故”多発地帯からの報告』(いずれも花伝社)、『武富士追及 言論弾圧裁判1000日の闘い』(リム出版新社)『自衛隊という密室 いじめと暴力、腐敗の現場から』(高文研)など。
公式毒舌ブログ http://ameblo.jp/loansharks
Twitter:@saibankatuhisa


[第4木曜日担当] 
連載タイトル:「勝手気ままに〜取材時のこぼれ話や裏話など〜」
渡部真
 (わたべ・まこと)

1967年、東京都生まれ。広告制作会社を経て、フリーランス編集者・ライターとなる。下町文化、映画、教育問題など、幅広い分野で取材を続け、編集中心に、執筆、撮影、デザインとプリプレス全般において様々な活動を展開。
著書に『浅草散歩ガイド』(編著)、『3.11 絆のメッセージ』(東京書店/渋井哲也・西村仁美ほか共著)など。
公式ページ「CRAFT BOX」 http://www.craftbox-jp.com
ブログ「節穴の目」 http://makoto-craftbox.cocolog-nifty.com
Twitter:@craft_box


[第5木曜日]
第5木曜日がある月は、タイムリーなテーマで座談会を行い紙面掲載したり、同じテーマについて4人で原稿を書き合ったり、4人以外のゲストライターに執筆をお願いしたり、その時々の企画をお送りする予定です。


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〜〜〜〜〜〜マガシン名「石のスープ」の由来〜〜〜〜〜〜

とある村に、お腹をすかした旅人がやってきた。村人たちに食事を与えてくれるように頼んでみたが、自分たちの大切な食料を分ける事は出来ないと、断られてしまう。
一度は引き下がった旅人だが、傍の石を拾い、再び村人たちと交渉した。
「故郷から持ってきたこの石を入れると、とてもおいしいスープができるんです。鍋を借りてお水をいただくだけで結構なのですが……」

もちろん誰も信じなかったが、水と鍋だけならと村人の一人が半信半疑で旅人に水を与え鍋を貸してくれた。
さっそく旅人は石を煮始めた。村人たちは、この奇妙な料理に興味津々。暫くして味見をしている旅人に、一人の村人がスープの出来を尋ねた。
「この石は、すでに沢山のスープを作り過ぎていて、少し味が薄くなってしまっています。塩と胡椒があれば、もっとおいしくなるんですが……」
すると別の村人が、塩と胡椒だけならと旅人に与えてくれた。

同じ要領で、野菜や肉を村人たちから少しずつ分け与えてもらった旅人は、見事においしいスープを作り上げた。
スープの正体に気づかず、おいしい石のスープに感心する村人たち。スープで満腹になった旅人は、お礼だからと言って村に石を与え、また旅立っていった。


「石のスープ」(Sopa de pedra)は、ポルトガルに伝わるお話です。
今でもポルトガルのある地方では、レストランで「石のスープ」を注文すると本当に石の入ったスープが出てくるそうです。
このお話は、「知恵」や「協力」の比喩として伝わっているとか……。

「週刊 石のスープ」を発行する僕たちは、フリーランスとして活動している4人のジャーナリストやライターです。

それぞれのライフワークとしている取材対象はバラバラですし、それぞれの価値観も違います。そんなバラバラのフリーランサー達が協力しあって、一つのメールマガジンを発行したら、いったいどんな媒体になるか、僕たちにもわかりません(笑)。
それでも、この混沌とした時代に活動する同世代のフリーランサー達が、様々なしがらみから解放され、それぞれに見た社会の出来事を伝えることで、きっと僕たちなりの媒体が出来上がると思います。

僕たちが作った「石のスープ」が、どんな味になるのか、ぜひご賞味ください。