浅草においでよ!

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フリガイ

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雑食私感

2009年9月13日 (日)

そば屋で日本酒でも飲みながら……〈手打蕎麦 与之助〉


なかなかブログの更新が思うように進まないのだけども、「メイプル・ブログ」には稲荷町の街の様子を、「浅草の風」には浅草の様子を、それぞれ写真で伝えているので、良かったらそちらをぜひ。

日常の愚痴は別のコミュニティをはけ口にしているし、このブログに何を投稿しようかって迷っているうちに、ついつい時間が過ぎてしまう。
ふと気がつくと、長屋界隈の紹介が3ヵ月も更新していないのだけども、実は店舗や施設の写真だけなら20軒以上撮り溜めていたりして、ちゃんと紹介しないと、溜まっていくばかり。

ということで、今日はこの長屋近くのお店を紹介。
2年くらい前に開店したそば屋「与之助」──。

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*  *  *  *  *  *  *

都営地下鉄・大江戸線の新御徒町駅出口から、春日通りを歩いてすぐのところに、一見するとちょっとそば屋とは気がつかない店構えで迎えてくれるのが「手打蕎麦 与之助」だ。
外の暖簾をくぐって中に入ると、コンクリートの打ちっぱなしに高い天井、ジャズのながれる店内は、この数年のそば屋にありがちと言えばありがちだけども、この辺りのそば屋では落ち着いてゆっくり出来る空間になっていて、とても好感が持てる。

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写真は、天ざる。 そばは二八の割りにはそばの香りもあるし、コシもしっかりして悪くない……と思っていたら、店のご主人はかなり蕎麦粉にこだわっているようで、店内の雑誌にご主人が北海道まで仕入れにいっている姿がかなり大きく取り上げられていた。 ツユは、カツオ出汁だと思うけども、出汁の香りがかなり強く感じられ、甘みはほとんど感じられないいわゆる辛口で、濃さは中程度。個人的には甘みのないツユが好きではなく、この店のそばとツユのバランスを考えても、もう少しだけ甘みを加えた方がいいとは思うが、ネットなどではこのツユもすこぶる評判がいいので、まぁ僕の味覚が一般の人とは違うのだろう。

一方、そば湯はかなり濃厚。こちらは僕好みなのだけども、この濃厚なそば湯にもう少し甘みのあるツユを混ぜて飲むことができれば、もっといいと思うと、やはりツユの味がもったいないと思う。

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上の写真は、ごぼうと地鶏の煎り煮。

実は、僕はこの店、そばだけならそれほど評価は高くない。
まぁ上品で旨いことは間違いないが、どうしても食べたくなるほどの味ではないし、この辺りはそば屋が多いので、そうした店たちに比べて優先順位も高くない。
それでもこの店を紹介したいと思うのは、「酒の飲めるそば屋」としてだ。

つまみの種類はけっして豊富とは言えないが、前述の新ごぼうと地鶏の煎り煮に、玉子焼き、なす田楽、板わさ、そして天ざるにも乗っている天ぷらなど、酒のつまみはどれも僕の舌を満足させてくれる。

少し難をいうなら、ご主人と奥さんらしきご夫婦で切り盛りしているが、少し客が増えると料理が出てくるまでに時間がかかる。そばを含めて一つひとつの料理をこだわって作っているのだろうが、客の我が侭を言わせてもらえばもう少し手早く料理を出してほしいと感じることがある。
ただ、全部で20人程度の客席をゆったり配置していることからみると、あまり客を入れずに、ゆっくりとこだわって料理を出すコンセプトなのかもしれない。それが店の方針だとしたら、それはそれで仕方ないかな。

何度も書いている通り、付き合い程度しか酒を飲まなくなってしまったので自らこの店に酒を飲みにいくというわけではないが、人が来て「腹も減ったし、酒を飲みたいし」という時にはとても手頃な店だ。
この辺りのそば屋が、ほとんど夜の8時や9時に閉店してしまうのに比べ、10時まで開いていてくれるのも使いやすい。

*  *  *  *  *  *  *

ということで、新御徒町周辺で日本酒や焼酎を楽しみたい時は、一度行ってみても損はしないだろう。
落ち着いて小戯れた店内は、女性だけで行っても悪くないと思う。

【名 称】手打蕎麦 与之助
【住 所】東京都台東区元浅草1-4-4
【電 話】03-3842-6400
【アクセス】大江戸線「新御徒町駅」をA3出口を出て、春
     日通りを東に向かってすぐ左手。
【MAP】「長屋界隈」の地図は→こちらをクリック←
     地図上の「40」番がこのお店
【食べログ】手打蕎麦 与之助 ★★★☆☆ 3.5


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2009年6月22日 (月)

昭和の味噌ラーメン……〈和楽〉


いま僕が仕事場兼自宅として使っている部屋は、四軒長屋の一軒だ。
僕の前の住人の方がラーメン店を営んでいたとのこと。そのラーメン店が閉店した後、そのまま居抜きで借りる人を捜していたらしいが、何年も借り手が見つからず、住宅用にキッチンや風呂を新たに付けるなどリフォームしてすぐに、僕が借りることになった。

狭い長屋の、しかも路地裏の長屋の一部屋で、どんなラーメン屋さんだったんだろうと思うのだが、実は、この長屋のすぐ近くに、とんど同じ様な建物のラーメン店がある。

稲荷町界隈のラーメン店紹介、第5弾となる「和楽」だ。

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*  *  *  *  *  *  *

お世辞にも、入りやすい店とは言えない。写真じゃ伝わらないかもしれないけど、近所でも初めて入るのにはちょっと勇気がいる(笑)。
実は、僕自身もこんなに近くにありながら入ったことがなかったが、このブログでラーメン店を紹介すると宣言した手前、うちの長屋のすぐ裏にあるこの店を避けるわけにはいかないので行ってみた。

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写真は、味噌ラーメン(680円)。 ラーメンには、豚肉や野菜の炒め合わせが載せられて、その上にちょこんと一つだけ餃子が載せられている。 味はオーソドックスな味噌味で、昭和50年代までの東京の味噌ラーメンは、ほとんどこういう味だったと懐かしく思わせてくれるラーメンだ。 他に、ニラレバなども食べたが、こちらも昔懐かしい味付け。

昔懐かしい味付けというのは、別においしくないと言っているわけではない。味としてはオーソドックスで、そうだなぁ……例えば自分で作っても、これと同じレベルの味付けは、それほど苦労しないで出せるだろうなぁ……ということで、それはそれでおいしいと言える。

もちろん、わざわざ出かけて食べる物だとは思わない。
ただ近所にいる人なら、建物の雰囲気だけで敬遠するのはちょっともったいないと思う。

というのは、この店の接客がとても気持ちがいいからだ。
僕の親父よりもかなり年上と思われるご主人が、店に入ってきたどの客にも丁寧に「いらっしゃいませ」と注文を取りにきてくれ、勘定を済ませると「いつもお越しいただいてありがとうございます」「遠くからわざわざありがとうございました」と一人ひとりに声を掛けてくれる。薄曇りのガラス越しに見える厨房の息子さんや女将さんも、物腰の柔らかい言葉使いで声を掛けてくれる。

外観だけではなく、内装も調度品も古い。少なくとも僕の年齢よりは古いものばかりだろうから、半世紀以上は経っているのではないかな。でも、決して汚いわけじゃない。ちゃんときれいに使い続けたんだろう。

こういう店は、料理は平凡な物でも客を気持ちよくさせてくれる。
そして身の丈にあった商売を続けながら、地元の人たちが集まってくる。来店している客たちは、この店の「気持ちよさ」を実感して愛している人たちばかりだ。
こうした“東京の下町らしい”店というのは、地元の人たちに愛され続けることだろう。

*  *  *  *  *  *  *

実は、この店を紹介するつもりはなかった。
わざわざ遠くから来るものではないし、地元に根付いて商売していればいい店だ。店の方だって、インターネット上で旨いだの不味いだの言われたくもないのではないかな。

ところが、ちょっと気分が変わった。

最近、下谷神社のすぐ近くに、噂の“白たいやき”のチェーン店が開店した。さっそく僕も食べたが、別にそれはそれで悪くはない。ただ、以前に紹介した上野たいやきが頑張っているすぐ近くに競合店として開店しなくても良いだろうと考えると、少し腹が立つ。この界隈は、浅草と上野の挟まれているが、とくに繁華街というわけでない。たいやきやスイーツの需要など、それほど多くはないはずだ。
別にその店も「大手資本」というほどの企業でもないだろう。詳しく調べたわけじゃないが、きっと中小企業レベルのチェーン店だと思う。もちろん個人的な怨みもない。
だが、僕は断然に「上野たいやき」を応援したい。

下の写真は「和楽」とは関係なく、「上野たいやき」の紙袋。
市販のクラフト紙の袋に、消しゴム判子で判を押している。
いいじゃん。この地元感たっぷりのセンス! 金をかけた割りに下手糞なデザインで、田舎臭い派手な色合いのメニュー看板を掲げているチェーン店より、オリジナリティがあって格好いいよ。

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メイプルも、上野たいやきも、今日紹介した和楽も、頑張っている地元の店には、どこに行っても変わらない味しか提供できないチェーン店なんかには負けないでほしい。
そう思い直して、この店も紹介することにした。

頑張れ!稲荷町!!

【名 称】和楽
【住 所】東京都台東区東上野3-2-2
【アクセス】銀座線「稲荷町駅」を出て、清洲橋通りを南
      (新御徒町方面)へ。1つ目の信号右折。す
      最初の小さい交差点を左折。数十メートル先
      左手。


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2009年6月 9日 (火)

丁寧な仕事ぶりで品のいいラーメン……〈てんくう〉


先日予告したように、少しこの辺のラーメン屋さんを紹介しようと思っていたんで、昨年オープンしてから、度々評判を見聞きしていた「中華そば てんくう」に行ってきた。

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とりあえず「醤油チャーシュー」を頼んだ。

麺はストレートな細麺。
前にも書いたと思うが、僕はどうも細麺が好きになれない。中には細麺で旨い店もあるけども、ほとんどは「細麺じゃなくて太麺だったらなぁ……」と感じるケースが多い。
ただ、モッチリ感的なコシがあり、麺の味はしっかりしていて、スープとの味のバランスはいい。
スープは、魚介ベースにしていて鰹系かな。他の肉もダシにしていると思うが、これまたバランスが良くて、しっかりと魚介の味がする中にほんのり肉の香りが感じられて、互いに引き立てあっている。濃い味だがけっしてクドくない。いいスープだが、個人的な難点をあげると、40過ぎのオッサンには少し脂っぽい。写真でも見えるように油がスープに浮いている。これがストレートな細麺とスープを上手く絡めていて、麺を食べた時にスープの持ち上げがいいのだが、僕的には少し、口に残る油が気になる。
チャーシューは、直前に炙ったものをトッピングしてくれるのだが、柔らかく肉の旨味や甘みを出している。

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こちらは、限定メニュー「海老塩ワンタン麺」。
海老の旨味(苦み+甘み)の香りが満喫できる一品。塩ラーメンというより、海老ラーメンという感じで、僕はあまりハマりそうもないけども、これはハマる人が出るんじゃないかな。

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サイドメニューの「チャーシュー丼」と「餃子」。
チャーシュー丼も悪くないが、ここのチャーシューは、丼で食べるよりも麺で食べた方が合っている。餃子はやや小ぶりだが、甘みがあってなかなか。

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ご主人は、湯島・天神下の「大喜」で修行されたらしい。
今は「大喜」もかなり人気店になって、いつでも行列ができていて、僕のように並ぶのが嫌いな人間は食べられるものではなくなってしまった。
ここ「てんくう」は、大喜とはまた違った一味だが、丁寧な仕事ぶりはしっかりと感じさせてくれる。
店内も、昨年できたばかりということもあって、キレイで清潔感がある。

以前、この辺りで人を連れて行くなら「凡凡ハウス」と紹介したが、この店の方が上品で喜ばれそうだ。

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【名 称】中華そば てんくう
【住 所】東京都台東区松が谷1-3-15
【電 話】03-3841-5962
【営業時間】月〜土=11:30~15:00 17:30~21:00
      祝日=11:30~15:00(昼のみ)
      定休=日曜日
【アクセス】銀座線「稲荷町駅」を出て、浅草通りを浅草
      方面(東)へ。2つ目の信号左折。すぐ右手。
【MAP】「長屋界隈」の地図は→こちらをクリック←
     地図上の「21」番がこのお店
【食べログ】中華そば てんくう★★★☆☆ 3.5


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2009年5月23日 (土)

麹町の上品なケーキ……〈パティシエ シマ〉


ということで……、スタッフたちに気持ちよく仕事をしてもらうために、やっぱり差し入れは重要アイテムだ。
とくに女性スッタッフがいる場合、スイーツは最強アイテムになる。

で、たまにはこの界隈以外のスイーツを紹介。
今回の仕事で訪れたスタジオに行く途中にある、麹町の「パティシエ シマ」。

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今回買ったのは、プリン、チーズケーキ、タルトショコラ、タルトフレーズ、ミルフィール・オ・フレーズの5つ。
どれも中程度の大きさ(気持ちやや小さめ)で、400〜500円代。

全体的に、甘いものが苦手な僕には少しだけ甘過ぎる。ただ、甘い物好きの女子たちには、たいへん好評で、たしかに、個人的に甘いと思う点を除けば、どれも品のある味でおいしいケーキだ。
僕としては、チーズケーキとプリンがお薦め。

生チョコ、クレーム・アンジュ、マカロンなどが有名らしく、僕がケーキと包装をまっている間にも、数人のお客さんが生チョコなどを買っていた。

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何せ、ケーキ屋さんに並んでいるもので好きなものと言えば、プリンとシュークリームと焼き菓子くらいで、ケーキそのものは、ほとんど積極的に食べることがない。
僕はフレンチが好きなのでよく食べに行くが、ほとんど毎回、デザートはシャーベット(ソルベ)。他のデザートだと胸焼けしてしまって、せっかくのフレンチの食後が台無しになることが多い。ちなみに、ここのオーナーは、フランスでの修行後、銀座の「マキシム・ド・パリ」にいたらしい。「マキシム・ド・パリ」は、僕の好きなクラッシックのフレンチを楽しませてくれる老舗の名店だ。

ということで、スイーツ好きの人には、僕の感想などまったく参考にならないだろう。ただ、僕のようにスイーツが得意ではなくても、差し入れ専門の人もいるかもしれない。
もし差し入れの相手が甘い物好きの人ならば、きっと受けがいいので、そういう意味では安心して薦められるケーキ屋さんだ。

こうした仕事の合間の差し入れや、仕事が終わった後の打ち上げが、スタッフたちのモチベーションを盛り上げてくれる。
このくらいでスタッフが気持ちよく仕事をしてくれるなら、ちょっとの出費と時間の手間くらい安いものだ。


【名 称】パティシエ シマ
【住 所】京都千代田区麹町3-12-4 麹町KYビル1階
【電 話】03-3239-1031
【営業時間】10:00~19:00/定休=日曜日
【URL】http://www.cakechef.info/shop/shima/
【食べログ】パティシエ シマ★★★☆☆ 3.5


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2009年5月19日 (火)

独特のスープを堪能……〈らーめん翔太〉


昨日の記事で娘のことに少し触れたが、去年から彼女がラーメンブログをはじめたらしい。
読み出すとこちらも口を挟みたくなるんで、実際のブログは見たことないが、このところ、一緒に出掛けた出先で何かを食べようと思うと「旨いラーメン屋に連れて行け」と言われることが多いので、少々閉口している。

僕もその昔、高校から大学時代にかけて「ラーメン紀行」と称してラーメンを食べまくった時期がある。その頃はまだ、ラーメンブームは今ほど大衆化したものではなく、ラーメン好きの間で有名だった店に行っても何時間も待たされることはなく、たまに待たされたとしてもせいぜい20〜30分という程度だったんで、東京中に遠征してほとんど毎日ラーメンを食べていた。大学時代は北海道に暮らしていたので、住んでいた札幌はもちろんのこと、車で数時間かかる室蘭や函館のラーメン屋に行くことも、まったく苦にせず通ったもの(昔は元気だったなぁ……)。
こんな仕事をしていると、評判のいいラーメンを食べさせてもらう機会もあって、何だかんだと未だに有名店のチェックだけはできているが、何より並ぶのが嫌なので自分からわざわざ出掛けてラーメンを食べることは、今ではほとんどなくなった。

ただ、娘によると、やはりネットの情報を頼りに訪れているらしい。
このブログでは、以前紹介した2店舗以外のラーメン店のことを書くつもりはなかったんだが、かつての僕、そしていま娘がそうであるように、ラーメンは、若い人にとって「食べ歩き」の入門編として入りやすいということがあるんだろうから、彼女がネットに世話になっているように、せめてこの界隈のラーメン店情報くらいは発信しておこうかなっと、最近思ってきた。

ということで、今回は、清洲橋通り沿いの「らーめん翔太」。

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清洲橋を稲荷町の交差点から北に向かって歩いていくと、200〜300メートル先の左手に、カウンターが5〜6席と小さなテーブルが二つというこじんまりした店がある。
昼から夜にかけての忙しい時間はご夫婦で、夜遅くなるとご主人だけで営んでいる店で、ご主人の接客は物腰も柔らかく、とても好感が持てる。
そこが「ら−めん翔太」だ。

背油をたっぷり使っていると見えるとんこつ系の醤油スープは、クドさや臭みはほとんど感じない。たぶん、魚介系のダシをわずかにブレンドしているんじゃないかと思うんだけども、何をブレンドしているにせよそのバランスがいいんだろう。
背油は多めに注文することもできるので、こってり好きの人は背油を追加した方が好みかもしれないが、かつては誰にも負けないくらい脂っこいスープが好きだった僕も、今ではこってり系を食べると胸焼けするひ弱な体質になってしまったので、普通の状態で十分。
塩ラーメンの場合は、個人的にはややパンチが足りないと感じる。バターを入れると断然によくなるし、店としても塩バターがお薦めのようなので、ある程度バターが入ることを前提に調味されているのかもしれない。

醤油も塩もどちらも好みで調整が必要ということになるので、最初の訪問だけでは評価しづらいかもしれない。
ちょっと独特なスープと言えると思うが、個人的には好みの味だ。

麺は細めのストレートで、スープの絡み具合もいい。
ただ、僕は細麺がどうしても好きになれない。僕の好きなラーメン店は、すべてと言っていいくらい普通の太さか太麺で、細い麺を食べているとどうしてもラーメンを食べている気になれない。
もしこの店が太麺だったら、もう少し足繁く通っているだろう。
逆に言えば、この界隈の人で細麺好きの人なら、割と良い店だと思ってくれると思う。

余談だが、数年前に初めて訪問したときは、チャーシューが旨いと聞いていた。
肉厚で柔らかいチャーシューだが、味付けは凡庸で、特別に旨いものではない。
チャーシュー丼はネギとタレを絡めてご飯に載せているもので、店を訪れる若い人の声を聞いていても評判いいが、この程度のチャーシュー丼は世にゴマンとある。
20年以上前、まだチャーシュー丼なんて一般化しない頃から、チャーシューの旨い店(しかもご飯のある店)に行くと、メニューになくてもご飯にチャーシューとタレをかけてもらって食べていたほどチャーシュー丼の好きな僕としては、「熊ぼっこ」あたりでメニューになくても作ってくれるように頼んだ方が、よほどうまいチャーシュー丼になると思う。
まぁ、あくまでもサイドメニュ−の話なんで、ラーメンそのものの評価とは関係ない……かな。

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ということで、ぼちぼちとこの界隈のラーメン店も紹介していきたい。
とはいえ、この辺のラーメン屋さんって、これまで紹介した店以外はあと3軒しか知らないんで、少し足を伸ばしてみようかと思ってもいる。

【名 称】らーめん翔太
【住 所】東京都台東区東上野5-10-11
【電 話】03-5828-2788
【営業時間】11:30~15:30 17:00~23:00/定休=日曜日
【アクセス】銀座線「稲荷町駅」を出て、浅草通りと交差
      する清洲橋通りを入谷(北)方面へ。200m
      ほど直進し左手。マルエツ系スーパー「フー
      デックスプレス」の少し手前の提灯が目印。
【MAP】「長屋界隈」の地図は→こちらをクリック←
     地図上の「23」番がこのお店
【食べログ】らーめん翔太★★★☆☆ 3.5


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2009年3月16日 (月)

今この界隈で一番“ホット”な……〈上野たいやき〉


ちょうど一年ほど前だったろうか?
この界隈では唯一の総合病院である永寿病院のすぐ近くに、突如、鯛焼き屋さんができた。
「こんなところに店出しても、すぐに潰れちゃうんだろうなぁ」
などと思っていたら、どっこい、他のブログなどでも何度か紹介されるなど、割と評判がいいようだ。

ということで、今回は「上野たいやき」の紹介。

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一つ110円の鯛焼きは、やや小振りで、甘いものがそれほど好きではない僕としては程よい大きさ。

皮はやや薄め。極薄というほどではないが、1mm弱の厚さというところ。
パリパリっとしていて食感はいい。
某有名鯛焼き店の影響か、最近は極薄の鯛焼きをよく見かける。あれほど薄いと鯛焼きというより餡子を食べている気がするので好きになれないが、この店の薄さなら、あまり薄い皮が好きではない僕も嫌いではないし、むしろパリパリっとする食感はなかなかと感じる。

餡は、少し水分が多めなのか、かなり柔らかい。
甘さも程よく控えてあって、こういう甘さの餡子なら、普段は甘いものを食べない男の人でも嫌な気がしないだろう。

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台東区の運営する循環バス「東西めぐりん」の永寿総合病院東という停留所の目の前にある。
週に何度か、このバス停からめぐりんに乗って千駄木方面へ出掛けるために、この店の前でバスを待つことになるのだが、店の様子を見ていると、どの時間帯でもパラパラと客が軒先で足を留めている。
前述したように「すぐに潰れるんだろう」などと失礼なことを考えていたが、なかなかの繁昌ぶりだ。

店構えはけっして飲食店らしくない。
以前はどんな会社・店舗だったかさっぱり思い出せないが、店の中も事務所だったものを店舗として利用しているような様子で、資金をかけて開店したとは思えない。
だからこそあまり大きな期待はしていなかったのだが、味が受けたのか、それともこの界隈に手軽なスイーツ店がないために地元の人や病院患者などが立ち寄るのか、とにかく立派なものだ。
商売は、金をかけて見せかけをよくすれば良いというものじゃないわけで、味が良く立地条件が揃えば、店構えが多少“それらしく”なくても、ちゃんと繁昌するという見本のような店だと思う。

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【店名】上野たいやき
【住所】東京都台東区東上野2-24-4
【アクセス】稲荷町から清洲橋通りを馬喰町方面へ。2つ目
     の信号、杉山弓具店の角を右折。200mほど進み1
     つ目の信号を左折して、すぐ左手。
【MAP】「長屋界隈」の地図は→こちらをクリック←
     地図上の「19」番がこのお店
【食べログ】上野たいやき ★★★★ 3.5


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2009年2月13日 (金)

新御徒町周辺で初のカフェ……〈cafe Title〉


今から約4年前、このブログを始めてすぐに“稲荷町カフェ”という見出しで「カフェ・メイプル」を紹介した。
メイプルは、カフェというより、この界隈で古くからあるコーヒーショップ。“安い・不味い”のベローチェが稲荷町の交差点に出来て以来、徐々に客足が遠のいているようだ。
稲荷町界隈でコーヒーを飲むなら、マクドナルドやベローチェではなく、ぜひメイプルのような地元のコーヒーショップを利用してほしいと思う。

と、そんな気持ちで書いたのだが、当時、この界隈には小洒落た“カフェ”なんてものは存在していなかった。
女子が好きそうな雑貨、ヨーロッパの田舎を感じさせる内装・外観、一つ一つが不揃いだけど雰囲気のある家具や食器、そしていわゆる“カフェ飯”のランチ……そんなものが揃ってる店を“カフェ”と言うのだろうが、仕事の打ち合わせで女性スタッフが来てくれても、そういうカフェは上野か浅草まで行かないと連れて行けなかった。

ところが、2年ほど前、新御徒町の駅からすぐの路地にカフェが出現。それが「cafe Title」。

*  *  *  *  *  *  *
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照明はほどよく暖かみのある明るさで、内装も家具もかわいい。オリジナルバッグの店内販売もしていて、店内に飾られている。
バッグデザイナーがオーナーらしく、店内の雰囲気はまさに“カフェ”。

夜は一度だけしか行ったことがないので、僕が利用するのはもっぱらランチ。

日替りでメニューは変わるが、パスタを中心に、カフェ丼、プレートなどが5〜7種類ほど用意されている。昼も夜も、イタリア系のメニューが多い(ワインメニューもイタリアのワインが多い)。

味は、とくに可もなく不可もなく、まぁ普通。
ただ、味なんかよりも、この界隈に“カフェ”が出来たことが重要だ(笑)。
だって、とくに女子には多いと思うけど、「そこそこ旨いけど薄汚い店」と、「味は今一だけど雰囲気のいい店」があったとして、味よりも何よりも、店の雰囲気を味わうことを重視して後者を選ぶ時ってあるものだから。
僕なんかはむさ苦しいオッサンだけど、やっぱり後者を選びたい時だってあるもんだ。

そうそう、コーヒー関連の味は悪くない。
だから、昼時に大江戸線を新御徒町で降りて「昼飯のついでに本でも読みたいなぁ」なんて時は、一人でも利用している。

各テーブルにアンケートの用紙がおいてある。
回答に協力すると、割引券がもらえるらしい。

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駅からすぐ近いが、大通りから路地に入ったところにあるので、場所を知らない人には分かりづらいかも知れない。清洲橋通りを北に向かって歩いて、上の写真の看板を見たら、その路地を入るとすぐに店がある。ちょうど白鴎高校の南側だ。

この界隈は上野と浅草に挟まれ、ともすると忘れられたような存在で、都心の割にあまり大きな変化のない街だが、こうやって若い人向けの店ができるなど、少しずつ変化している。

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【店名】cafe Title(カフェ・タイトル)
【住所】東京都台東区元浅草1-6-7
【電話】03-5806-9895
【URL】→公式サイト←
【営業時間】月〜木曜=11:30〜15:00/17:00〜23:00
      金〜土曜=11:30〜15:00/17:00〜27:00
      日曜・祝日=定休日
【アクセス】都営大江戸線「新御徒町」駅の出口近く「元浅
      草一丁目」の交差点から、清洲橋通りを稲荷町
      方面(北)へ。一本目の路地を右折。すぐ左手。
【MAP】「長屋界隈」の地図は→こちらをクリック←
     地図上の「38」番がこのお店
【食べログ】cafe Title★★★☆☆ 3.0

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2009年2月 8日 (日)

自宅でフグ鍋もオツなもの……ふぐ・すっぽん〈辻むら〉


暖冬だというけども、やっぱり冬は寒い。

とくに僕の仕事場はビルに囲まれたボロ長屋の1階なので、日当りは悪いし、すきま風が入ってくるし、エアコンをつけたくらいでは底冷えは止まらない。
個人的にエアコンはあまり好きではないので、いつも電気毛布を膝掛にして、文字通り「頭寒足熱」で仕事をする日々。でも、いくら電気毛布を膝掛にしても、やっぱり寒いものは寒い……。

で、多くの人が冬になると鍋がおいしいと感じるわけだが、僕はきっと、人よりも何倍も鍋が旨いと感じながら食べてるんじゃないかなぁ、と勝手に思ってる。
ということで、僕は冬になると毎週のように鍋を食べている次第。

まぁ鍋にもいろいろあるわけだが、今日は、自宅でフグ鍋を食べるときに僕が利用している浅草のフグ・スッポン料理店「辻むら」の紹介。

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浅草の観音様(浅草寺)の裏手(北側)は、一般的に「観音裏」と呼ばれている。観音裏は、芸者さんを呼ぶ料亭から、路地裏にある小さな小料理屋、老舗の洋食屋、趣のあるカウンターバーなど、名店と言えばよいだろうか……、まぁ大人の店が多く、浅草の表玄関である雷門周辺とはまったく違い、静かで落ち着いた店が多い。
「辻むら」は、この観音裏にあるフグ料理店だ。

本店、別館、持ち帰り専門店と3店舗あるが、本店が本格フグ料理とスッポン料理、別館は懐石料理、そして持ち帰り店では、ふぐちりセットやふぐ刺しセットを販売している。

持ち帰りの「フグちりセット」は一人前2000円、天然のトラフグちりでも一人前4500円で、「セット」というだけあって、野菜、豆腐、おもち、薬味に、漬けだれまでが付いてこの値段だ。
「ふぐ霜ふり造り」も2000円から用意されているし、唐揚げ用のふぐ(頼めば揚げた状態にもしてくれる)や、フグの白子も販売している。

本店がかなり良心的な店で、一人前5000円からコース料理を楽しめこともあり、持ち帰り専門店でもリーズナブルに提供している。
といっても、「辻むら」はその辺のチェーン店とは違い、リーズナブルな値段が主流ではなく、本店や別館では天然のフグやスッポンを使った本格的な日本料理を楽しむことのできる店だ(一人平均的な予算は15000円ほど)。だからこそ、こうした安価なサービスも、安心して楽しむことができるというもの。

僕は冬場になると、年に何度かではあるが、この持ち帰り専門店で材料を買って帰り、家でフグちり鍋を楽しんでいる。
安価な一人前2000円のセットでも、フグの味は十分にしっかりとしているし、この値段でこの味なら、まったく問題がない。味気のない某店よりも、よほど安くて旨いフグを堪能できる。

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下の写真はスッポン鍋
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ちなみに本店では、5人集まれば一人25000円のセット料金で、コース料理が楽しめ、しかも芸者さん(2人?)を呼んでもらえる。一般的に料亭で芸者を呼んでお座敷をあげると、料理や人数にもよるが2〜4人で20万円弱かかると思うので、かなりリーズナブルだ。僕はここで芸者さんを呼んだことはないので、いわゆるお座敷遊びをどこまで出来るのかはちょっと不明だが、まぁ芸者体験入門として利用すれば面白いと思う(そのうちに、友人を集めて体験したら、また報告します)。

本店や別館は、コース以外の単品料理に値段が書いてない場合もあり、初めての時は値段に不安があるかもしれない。そういう場合、予め店員さんに予算を告げておけば、ちゃんとその範囲で収めてくれるから安心だ。

スッポン料理やフグ料理というと、少し敷居が高いと感じる人が多いだろう。
最近はリーズナブルな値段でチェーン展開しているところもあるが、やは有名な高級店は最低でも一人2〜3万円くらいの予算が必要となるので、お気軽なイメージにはならないのかもしれない。
浅草でフグといえば「三浦屋」や「三角」など有名店がいくつかあるが、「辻むら」を含めて浅草のフグ店の多くは、敷居もあまり高くなく気軽に入れるのがうれしい。

「辻むら」のご主人は観音裏界隈の地域振興のためにご尽力されているということもあって、お座敷上がりの芸者さんも帰りに立ち寄って食事をするなど、浅草花柳界との繋がりも深い。
だからこそ、浅草に足を運んだ人たちが、安心して料理を楽しんだり、芸者体験をしてほしいと願い、こうした値段で楽しめるコースを用意している。

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上の写真は本店の外観

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持ち帰り専門店は、クール便で全国発送もやっていて、「ぐるなび食市場」からも注文できる。
まぁ、最近はこうして遠くから注文も出来るし、「フグちりセット」なんてデパートでも簡単に買えるので、わざわざ買いに来るほどのことはないのかもしれないが、花街としてどこか艶やかであり、閑静な街並の観音裏に来た帰りにでも、土産に買って帰り、散歩で冷えた身体を鍋で温めれば、ひと味違った浅草散歩を楽しめるのではないだろうか。

鍋といえば、最後は雑炊。
フグ鍋の雑炊はダシがきいて本当に旨い。個人的には、鍋で身を食べよるよりも、フグ刺を食べるよりも、雑炊を食べるのが何よりも楽しみ。
自宅で食べる時は、夜に鍋をして、翌朝に雑炊を作る。これがまた格別だ。
寒い冬の朝も、この雑炊で一日を始めると元気に過ごせる。

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【店名】ふぐ・すっぽん料理 辻むら(本店)
【住所】東京都台東区浅草3-34-9
【電話】03-3872-4640
【URL】→公式サイト←
【営業時間】17:00〜22:00
     (休日は季節によって違うので要確認)

【店名】辻むら 持ち帰り専門店
【住所】東京都台東区浅草3-33
【電話】03-3872-4675
【ぐるなび食市場】→お取り寄せサイト←

【食べログ】ふぐ・すっぽん料理 辻むら★★★★ 4.0

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2009年1月31日 (土)

合羽橋でワッフル……〈Waffle cafe Y〉


浅草観光や浅草散歩を楽しむ人の中には、合羽橋を抜けて稲荷町界隈から上野へと歩いて行く人もいるだろう。

まぁ僕の場合はスクーターか自転車でブラブラしていることが多いのだが、とにかく、浅草から上野まで抜ける途中でちょっと一休みしたいときに、たまに僕が立ち寄る店「Waffle cafe Y」の紹介。

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その名の通りワッフルのお店で、400円〜900円くらいで十数種類のワッフルを楽しむことができる。写真は「いちごミルク」だったかな……?

紹介するなんて偉そうなことを言うものの、実は、甘いものを好んで食べる方ではないので、ワッフルについての評価は自信がない。ワッフルの相場も分からないから、個人的な感想をいえば、「まぁこの値段ならこれくらいの感じなんだろう」というという曖昧さ。

昨年の春頃にできたお店で、店内は清潔感があっていい雰囲気だ。
開店から間もないこともあって、まだまだ新鮮みのある接客で好感が持てる。

浅草や合羽橋からの帰り道に時折よっているが、ほとんどコーヒーやドリンク中心。コーヒーなどのドリンクは悪くない。値段は300円〜500円くらい。

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合羽橋で喫茶店・カフェといえば、台東区中央図書館すぐの「合羽橋珈琲」が有名だが、あちらは混んでいることが多く、食事時、おやつ時以外でも、席が空くまで待たされることが多くなった。2階の雑貨店「soi」が好きなのでたまに寄るが、待たされてまで入る気にもなれない。
一方、「Waffle cafe Y」は、合羽橋道具街からかっぱ橋本通りを西に入ってすぐにある。場所柄のせいか、合羽橋珈琲のようにいつでも混んでいるということはない。
ということで、最近は合羽橋界隈でお茶をしたい時は「Waffle cafe Y」を使うようになってきた(まぁ男一人で入るのは少し気が引けるので、誰かと一緒にいる時だけだけど……)。

この界隈、喫茶店の数は多いものの、地元以外の人にとって気軽に入れるお店は意外と少ないので、そういう意味ではお薦めだ。
散歩の休憩や合羽橋で買い物のついでにお茶をしたい時はどうぞ。


【店名】Waffle cafe Y(ワッフルカフェ・ワイ)
【住所】東京都台東区松が谷2-25-5 1F
【電話】03-6909-8811
【URL】→公式サイト←
【営業時間】9:00〜20:00
【MAP】「長屋界隈」の地図は→こちらをクリック←
     地図上の「36」番がこのお店
【食べログ】Waffle cafe Y ★★★★ 3.5

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2009年1月21日 (水)

囲炉裏と、作家と、それから女形……〈炭やき櫻田〉

先日、僕の入っている歌舞伎鑑賞会の新年懇親会が浅草であった。1月10日は、「浅草新春歌舞伎」が“着物の日”として来場者に和服の着物を着てくるように促してるのだが、その日に鑑賞会の皆さんも和服を着て集まったという次第。

といっても、僕は別の日に鑑賞予定だったので、この日の観劇はパスし懇親会から、一人野暮ったい普段着で合流した。

今日は、その懇親会の会場「炭やき 櫻田」を紹介。

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この日のメニューは団体なのでコースメニューだったが、この店は少人数で行ってもコースがお薦め。
先付け、炭焼き料理、朴葉焼、食事メニューなどで4000円の天神コースなどがお手頃ではないだろうか。

炭やき料理は、十数種類の山の幸や海の幸が、大きなざるにどっさり載せられてきて、そこから好きな食材を選ぶことができる。肉でも魚介類でも野菜でも好きなものを選べるので、男性にも女性にも好まれる店だ。
どの席にも、昔の雰囲気を醸し出す囲炉裏が備え付けられているので、そこの炭火で好きなように焼いて食べる。
自分で焼かないといけないは焼き肉料理と同じで、焼いているうちにおしゃべりなどに夢中になると、ウッカリすると丸焦げなんてことになってしまうので、今回のように懇親会の席には向かなかったかもしれないが、まぁ、そんなことも炭火焼の楽しみの一つ。むしろ僕なんかは、自分のペースで炭火で焼いて食べる方がうれしい。

焼酎も十数種類、冷酒も数種類おいてので、酒が好きな人は、コースにせずじっくりと囲炉裏で炭焼き料理を楽しむのがいいと思う。単品メニューは豊富とはいえないが、もちろん単品で紙鍋料理や朴葉焼を頼むことができる。以前、牛肉の朴葉焼をいただいたがとても香りが良かった。

この数年、わりとテレビや雑誌で紹介されているのを見かけるので、浅草の中でも有名店と言ってもいいんじゃないだろうか。

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この櫻田のビルは、文学作品の中で浅草のことを数多く描いた作家・久保田万太郎の生誕地に建っている。店のすぐわきには記念碑が建てられており、「久保田万太郎生誕地」として紹介されることも多い。

また、奇数月の第3土曜日に「櫻田落語会」という落語会を開催している。以前は春風亭小朝や当代の金原亭馬生なども高座に上がったらしいので、いい噺家との出会いもあるかもしれない。僕もまだこの落語会に伺ったことはないのだが、そのうち行ってみようと思っている。

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さて、新春浅草歌舞伎について感想を少しだけ……と思ったが、長くなるのでコメント欄に感想を書いたので、興味のある方はこの記事のコメント欄を読んでください。

今回の懇親会はちょっとしたおまけがついてきた。
新春浅草歌舞伎の舞台にあがっている尾上松也丈が、懇親会の席に登場してくれた。
姿や様子がたいしてよくもない男子を、「イケメン」とする昨今の風潮には辟易しているが、素顔の松也丈は様子の良い男ぶりで、まさにイケメン。
七之助は精進が見えないし、片岡愛之助は最近女形をやらないし、贔屓を松也丈に乗り換えようかと思っている今日この頃だ……。


【名 称】囲炉裏料理 炭やき櫻田
【住 所】東京都台東区雷門1-15-12永谷マンション1F
【電 話】(03)3845-3995
【URL】→公式サイト←
【定休日】無休
【営業時間】平日17:00~23:00
      土日祝16:00~22:00
【食べログ】櫻田 (さくらだ)★★★★ 3.5

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2008年12月25日 (木)

台東区でインド料理を食べるなら……〈SULTAN 上野店〉

「美幸」「レストラン ベア」に続き、この1〜2年に下谷・稲荷町界隈で開店したお店の第3弾。

と言っても、この長屋界隈から歩いて10分弱のところに東上野店があり、さらに根津にも店があるので、ずっと以前から時折食べていたインド料理店「SULTAN(スルタン)」。

その上野店がここから3〜4分のところ、下谷神社の鳥居のすぐ側にできたお陰で、開店以降、月に1度は通っている。

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東上野店はカウンターに5〜6席、小さなテーブル席が2つと、本当に小さい店で、根津の店もそれほど大きくない。それに比べ上野店(と言っても最寄り駅は稲荷町)は、入口からは小さな店を思わせるが、中は意外に広く、30人くらい入れるキャパシティになった。場所柄、ランチタイムなどピーク時以外はそれほど混雑しているわけではないので、広過ぎなんじゃないかと、こちらが心配してしまう。

店員は、すべてインド系およびその周辺のアジア系と思われる人たちばかり。
オーダーを受ける人は片言の日本語で、すごくにこやかに対応してくれるが、たま〜に注文を間違える時がある。ま、外国人ばかりの店ではよくあることだが、ラッシーとマンゴーラッシーを間違えるとか、食後に頼んだドリンクが食前に出てくるとか、僕が経験したのはその程度の間違いなので個人的にこの辺はご愛嬌と思っている。

カレーのメニューは20種類ほど、そのほか前菜や一品料理などのメニューも豊富だ。
カレーを含めほとんどの料理は注文されてからすべて作るために、メニューを豊富にできるというわけだ。カウンターが中心の東上野店に行けば、1からカレーを作っている行程を眺めながら待つことになるので、それもなかなか楽しい。

どの料理もそこそこ旨い。この価格帯としてコストパフォーマンスを鑑みれば、十分に満足できる味だ。

カレーは、「チキンサグ」「チキンバターマサラ」「チキンコルマ」などチキン系のカレーが個人的な好み。
他の店ではめったにマトン系を頼む事はないが、ここのマトン系カレーはあまり臭みもないので悪くない。一緒に友人などを連れて行くと、同じようにマトン系が好きではないという女性でも、おいしいという人は多い。
辛さは、日本人に合わせているのかかなりマイルド。3段階まで辛さを上げることができるので、よほど辛いのが苦手な人以外は、注文の際に1段階くらい辛くする方がいいと思う。

僕の場合、ランチでもディナーでも、好みのカレーを2種類選べるセットを頼む事にしている。
かなり大きなナン、サフランライス、サラダ、ラッシーなどのドリンクがついて、1000〜1300円ほど。
さらに、お腹に余裕があれば、タンドリーチキンなどがセットになった1500円ほどのメニューをお薦めする。
ここのタンドリーチキンはジューシーさがあって良い。安いインド料理店に行ってタンドリーチキンを頼むと、パサパサでがっかりする事がよくあるが、この店でそれはない。
焼きたてのナンは甘みがあっておいしいが、かなり大きいので、サフランライスまで食べるとかなりの満腹感になる。

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このブログで「長屋界隈」を紹介する時、ほとんど場合、「近くにいる人はぜひ」という気持ちで書いている。住んでいたり働いていたり生活圏の人や、あるいは散歩や用事で来る時に、ついでに立ち寄ってもらえればと思って書いている。

しかしこの店に関しては、上野や浅草から足を伸ばして立ち寄っても、決して損はしないと思う。
上野.御徒町・浅草など各地にインド料理屋が数軒あるが、僕はこの店をお薦めしたい。

上野店ができてから、僕は都内の他のインド料理屋にはほとんど行かなくなった。
まだまだマイナーな店だが、この価格帯の中では、有名店にも決してひけを取らない穴場の店だ。

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【名 称】SULTAN 上野店
【URL】http://www.sultan-curry.com/
【住 所】東京都台東区東上野3-36-7 Mビル1F
【電 話】03-6672-1796
【営業時間】17:00~23:00
      (土曜日は20:00まで)/
      定休=日・祝
【アクセス】銀座線「稲荷町駅」を出て、浅草通りを上野
      方面へ。2つ目の信号を渡って数軒先、左手。
【MAP】「長屋界隈」の地図は→こちらをクリック←
     地図上の「25」番が紹介した上野店
     地図上の「26」番は東上野店
【食べログ】スルタン 上野店 ★★★★ 4.0

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2008年12月14日 (日)

気のいいオッチャンたちの洋食屋……〈レストラン ベア〉

7月18日の記事で「美幸」を紹介した際、この数年の間にこの界隈にも気の利いた店が増えてきたと書いたが、今回紹介する洋食屋「レストラン ベア」も1年くらい前に開店した店。

もともと上野近くに店舗があったらしいが、こちらに移転して来た。浅草(蔵前)にもお店がある。

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地元民やサラリーマンの利用が多く、800円〜1000円でボリュームあるランチが人気だ。 6〜7人のオッチャンたちが、厨房やホールで常に元気よく動いているので若い従業員が一人もいないのに活気がある。

お薦めは……、お薦めというか僕がよく食べるのは「ハンバーグ&生姜焼き定食」(写真/ランチ時800円)か、「ステーキ弁当」(1050円)。定食は、一応バリエーションがあるんだけども、メニューに載ってるものなら、何でも組み合わせてくれるので、多少値段は変わるだろうが、何でも注文してみるといいだろう。

うちの長屋のすぐ目の前なので、よく利用している。忙しい時は、出前もしてくれるし弁当にもしてくれる。いつも出前の注文がひっきりなしなので、近くのサラリーマンが出前の注文してるんだろう。
「ぜひ一度行くべき!」と絶賛する味ではないが、どれもボリュームあって満足感は十分に満たされる。気のいいオッチャンたちがサービス精神旺盛で振る舞ってくれるので、地元の人間としては有り難いお店だ。

*  *  *  *  *  *  *

話は変わるが、いよいよ師走、年の暮れ。日も短くなり、寒さも厳しくなってきた。
鍋がおいしい季節になってくると、週に1〜2度は鍋を食べる。ついつい食べ過ぎる。
鍋の次の日は残った汁や具でおじやにする。これまたおいしくて、いつも以上にたくさん食べる。
こうして冬は、身体が大きくなっていく。
ま、鍋以外も冬の食べ物はおいしいんで、どっちにしても食べてばかりなんですが……。

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【名 称】レストラン ベア
【住 所】東京都台東区東上野2-2-9 川島ビル1F
【電 話】03-3831-6430
【営業時間】11:00〜16:00 17:00〜21:00
      (土曜日は20:00まで)/
      定休=日・祝
【アクセス】銀座線「稲荷町駅」を出て、浅草通りと交差
      する清洲橋通りを浅草橋方面へ。2つ目の信
      号を右折。1つ目の路地角。
      大江戸線「新御徒町」からは、清洲橋通りを
      入谷方面へ。2つ目の信号を左折。1つ目の
      路地角。
【MAP】「長屋界隈」の地図は→こちらをクリック←
     地図上の「34」番がこのお店
【食べログ】レストラン ベア 本店
      ★★★☆☆ 3.0

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2008年7月23日 (水)

浅草土産に日本酒はいかが?……〈酒の大桝 雷門店〉

今週末は隅田川の花火大会。

当日、浅草は人で溢れかえることだろう。
この長屋界隈から隅田川までは1キロ半くらいあるが、上野から歩く人も多く、毎年、この辺りも花火観光の人たちが浴衣で歩く姿を見かける。

ということで、花火を見にきた人たちが浅草でお土産を買って帰る時にお薦めする「酒の大枡 雷門店」の紹介。

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写真は、大桝オリジナルの日本酒「純米 観音裏」「本醸造 三社権現社」「大吟醸 三社様」。

大桝といえば観音裏の地元民なら誰でも知ってる大店(おおだな)だが、ここの若旦那が全国の蔵元を独自にリサーチして、様々な地酒を店に仕入れており、観音裏にある本店は品揃えもすごい(雷門店でも、常時100種類以上の日本酒が揃っているらしい)。その若旦那が仕入れの際に出会った信頼のおける蔵元に依頼し、プロデュースしたのが、このオリジナル日本酒。「観音裏」は福井、「三社権現社」は佐賀、「三社様」は長野ということで、それぞれ蔵本が違うが、どれも口当たりが優しく、さらりとしている。

僕はもう酒をやめてしまったので、僕がいくら酒の評価を書いたところで、上手く伝わらないだろう。興味がある人は、ぜひ店に行って店員さんに解説してもらうといい。

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雷門からすぐ近いところにあるので、花火観光、浅草観光の際にはちょうどいい。
窓ガラスに「SAKE BER」と書かれているように、入り口付近はお酒の小売り販売をしているが、奥はショットバーとなっている。
もちろんオリジナル日本酒も飲めるので、こちらで味見をしてから買うのもいいかもしれないが、花火大会の当日はかなり混んでいることが予想される。おつまみも旨く手頃な店だが、こちらの紹介は、千束の「本店」、たぬき通りにできた「wine-kan」の話を含めて、また改めて。

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相手が酒飲みの時は手土産にちょうど良く、たびたび御遣い物として利用している。

先日も、知り合いが大阪から出張に来て会う機会があったので、大桝オリジナルの日本酒を持って行った。翌日、とある打ち上げ会の予定だったが、残念ながら出席できないので、その際の差し入れということで……。

ということで、締め切り前で忙しい。
今日も暑そうだ。


【名 称】酒の大桝 雷門店
【住 所】東京都台東区浅草1-2-8
【電 話】03-5806-3811
【URL】→ぐるなびにジャンプ←
【定休日】無休
【営業時間】12:00〜24:00
【アクセス】雷門から浅草寺を向いて、仲見世の東側(右
      側)の裏に回って、雷門のすぐ横にある観音
      通りに抜ける細い路地を入り、左手。


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2008年7月18日 (金)

魚が旨いと感じる年頃……〈味幸〉

久しぶりに長屋界隈の紹介。
この数年の間に、この界隈にもいろいろとお店ができて、お陰で気の利いた店も増えてきた。

以前、「おふくろの味 定食屋」を紹介した時に、「魚を食べたくなったら『定食屋』」と書いたが、この長屋からすぐ近くに、もっとお薦めの店ができた。

それが、「魚屋さんの弁当・定食 味幸(みゆき)」。

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以前はもう少し御徒町に近いところでお店を出していたらしいが、去年だったか、今のところに移転された。

メニューはすべて、魚介類の定食、もしくは弁当(弁当用メニューを見たい人は、→ここをクリック←。2008年7月現在のメニュー。ただし、季節によってメニューは変わると思うので、その点は要注意)。

定番メニューだと、「さば塩焼き弁当」や「ねぎとろ丼」を注文することが多い。旬の季節になると「さんまの塩焼き弁当」「天然ぶりの照り焼き弁当」ばかりを食べている。ほかに「さんま明太子弁当」は、さんまのワタのところに明太子がつまっていて、香りがよくなかなかの美味。
この店の良さは、何よりも素材だ。「魚屋さんの」というフレーズ通り、どのメニューも素材の味を活かしている。「魚が旨い定食屋」ということ以上に、多くの言葉はいらないだろう。
刺身系はそれほどでもないことと、ボリュームが気持ち少ないと思うところがマイナス点だが、いずれにしても近所の気軽なランチと考えれば十分に満足いく。

この界隈では、かなり評判がいいようで、店先の弁当コーナーは、昼前から行列ができることもある。
僕の知り合いも利用している人が多いらしく、この長屋の大家さん、近所のクライアント、ご近所さんたちとバッタリと遭遇することがあるので、もっぱら弁当を買って家で食べることにしている。
サラリーマンの利用が多いので12:00〜13:00くらいは混んでいるようだが、ちょっと時間をずらせば落ち着いているので、本当は店内で定食を食べるのがいいだろう。

下の写真は、「沖ぶり照り焼き弁当」。先日伊豆に行ったときに買ってきた塩辛と、先日紹介した「栃木屋」でかったオカラを添えて。

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年々、魚を食べる割合が高くなっている。
学生の頃は肉と魚の比率は19対1くらいだったのが、最近は1対1か2対1くらいになってきただろうか……。
夏になると、魚と肉すら食べないで、サラダだけとか、そばだけとか、食欲がない時はアイスだけとか、それだけで過ごす日もしばしば。

そろそろ土用の丑だが、うな丼よりも、「味幸」のまぐろづけ丼の方が食指を動かされる。
ま、歳なりの楽しみ方をするということで……。


【名 称】魚屋さんの定食・弁当 味幸(みゆき)
【住 所】東京都台東区東上野2-2-4
【電 話】03-3844-3306
【営業時間】11:00〜15:00/定休=土・日・祝
【アクセス】銀座線「稲荷町駅」を出て、浅草通りと交差
      する清洲橋通りを浅草橋方面へ。2つ目の信
      号を右折。一つ目の路地(角に「ベア」を左
      折。100mほど先の左手。
      大江戸線「新御徒町」からは、清洲橋通りを
      入谷方面へ。「白鴎高西」を左折。一つ目の
      路地を右折し、100mほど先の右手。
【MAP】「長屋界隈」の地図は→こちらをクリック←
     地図上の「35」番がこのお店
【食べログ】味幸 ★★★★ 3.5

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2008年7月14日 (月)

木綿もいいけど、散歩のおやつも……豆腐専門店〈栃木家〉

昨年のことだが、落語家の三笑亭夢太郎さんと、「江戸売り声師」の富田章司さんにインタビューをしている時、話題に出たのが『甲府い』という落語の噺。

甲府から立身出世のために江戸に出てきた青年・善吉が、浅草寺の境内でスリに遭って一文無しとなり、空腹に耐えられなくなって、豆腐屋でオカラを盗み見つかってしまう。それが縁で善吉は豆腐屋で働くことになり、一所懸命に働く。やがて「豆腐〜ぃ、な〜ま揚〜げ、がんもどきぃ〜」という売り声が評判となって、成功していく……という人情噺だ(詳しくは、この記事のコメント欄を参照)。

夢太郎さんの師匠筋であり昭和の名人の一人、八代目・三笑亭可楽の得意にした噺とされているが、目の前で夢太郎さんが短めに聞かせてくれ、その上なんと、富田章司さんが売り声を披露してくれるという贅沢な“一席”だった。

以来、とても好きな演目となったが、iTunesからこの噺が流れると、ついつい豆腐が食べたくなる。
そんなときに行くのが、伝法院通りの東端にある、甲府家ならぬ「栃木家」という豆腐専門店だ。

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明治20年に、栃木出身の初代ご主人が創業したという。やはり『甲府い』の善吉青年を思い浮かべてしまう。

国産大豆を石臼で挽き、塩田にがりを加えてできた手づくり豆腐は、豆腐らしいしっかりとした“コク”がある。
最近は、「なめらかブーム」という気持ち悪い流行もあり、こちらでも「おぼろ豆腐」が人気商品らしいが、ここはぜひ、普通の「もめん豆腐」で豆腐らしい食感を楽しんでほしい。
角もない豆腐なんざぁ、江戸っ子の食いもんじゃねぇやい! とは言いつつも、「おぼろ豆腐」をしっかりとザルで水切りし、ざる豆腐にして一杯飲むのが楽しい気持ちも分かるので、まぁそれはそれで……。

「豆腐、生揚げ、がんもどき」という通り、豆腐屋といえば生揚げやがんもどきも外せない。ここのがんもどきが、また旨い! オススメは「野菜がんもどき」と「肉入りがんもどき」。
昨日、出掛けた帰りに栃木屋さんによって、もめん豆腐、野菜がんもどき、肉入りがんもどきを買ってきて夕飯にしたが、そういえば昨日は、その3品の他に昼間食べたアイスだけだったなぁ……。
あ、オカラも旨いので、これもオススメ(お店では一応「卯の花」として売ってるが、それほど上等なものではないので、ここでは「おから」って呼んでおく)。

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ちょっと足を伸ばして浅草に遊びにきた人には、写真の「ドーナツ」はどうだろうか? 豆乳とオカラを使って作られているので、甘みはとても抑えられているが、その分、生地の旨味がしっかりと伝わって旨い。女の子からも好評を得ているので、お菓子が好きな人にはオススメできそうだ。散歩の土産なら「さしみゆば」を買って、家に帰って日本酒で一杯というのもいいだろう。僕はまだ食べたことがないが、「豆乳アイス」や「杏仁豆腐」も売っているので、暑い時期には散歩ついでに立ち寄って、涼をとるのもいいんじゃないだろうか……。

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浅草だけじゃなく、台東区にはまだまだ豆腐屋が多く、うちの長屋からすぐ近くにも2軒ほど豆腐屋がある。よく言われることだが、スーパーの豆腐やがんもどきでは、言葉の通り“味気ない”ので、専門店の豆腐屋さんはいつまでも残ってほしい。

ところで、昨日、栃木家の目の前にスクーターを留めて買い物をし、帰ろうと思ったらスクーターが急に動かなくなってしまった。原因は不明。エンジン系統のトラブルではなく、なぜかタイヤがロックしてしまったようなので、何らかの物を巻き込んでしまったのか? でも、それらしきもは見当たらず……。

今の時期こそ、スクーターを重宝しているのに、まったく誰に似たのか、いけずなスクーターだ。豆腐の角でもぶつけてやれば、機嫌を直してくれるだろうか……と、買ったばかりの豆腐をぶつけてやりたくなったが、さすがにもったいないので、近くの知り合いのビルに置かしてもらってきた。


【店名】栃木家商店
【住所】東京都台東区浅草2-2-1
【電 話】03-3841-5731
【営業時間】平日・土曜=9:00〜19:00/
      日・祝=10:00〜18:00/不定休
【アクセス】雷門から仲見世通りを浅草寺方面へ。伝法
      院通りまできたら、右折(東方面)して、
      20〜30メートルほどの左側。

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【落語噺「甲府い」】
この記事のコメント欄に、簡単な粗筋を書いておきました。
*  *  *  *  *  *  *
【「千字寄席」】
さらに詳しく知りたい人は、落語のあらすじサイト「千字寄席」さん(←クリック)へどうぞ。


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2008年7月 7日 (月)

伊豆の旅[3] お土産編

ということで、たくさん写真を撮ろうと思った割に、たいして撮ることもなく帰ってきた。
あとは、自分のために買ってきた土産物を紹介。


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シャボテン公園に行くと、すごくサボテンを買いたくなる。今あまり興味ないと思っている人も、行けばたぶん買いたくなる。そういう不思議な面白さがある。
自分で気に入ったサボテンと器を選ぶと、お店の人が鉢を作ってくれる。サボテン選びをするだけでも、けっこう面白い。


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熱海や伊東方面に出掛けた時は、小田原でイカの塩辛とさつま揚げを買って帰ることにしている。とくに、さつま揚げには目がなく、普段からおやつ代わりに食べているくらい大好物。
今回、ぶらぶらと歩いている時に、小田原駅にほど近いところで、「籠清」というすごくおいしい店を見つけることができた。これは、“超”がつくほどのオススメ。今回の旅で、一番の収穫。


*  *  *  *  *  *  *


ま、こんな感じの短い旅だったが、久しぶりに自宅以外でのんびりと過ごすことができた。
今週から仕事が忙しいので、いい休養になって大満足。


【施設名】小田原 籠清
【公式サイト】http://www.kagosei.co.jp/

2008年5月15日 (木)

上野で手頃なフレンチを……〈ブラッスリー・レカン〉

【2005年11月19日に投稿】
フランス料理ならクラッシックなものがいい。
創作料理も悪くはないが、クラッシックをベースにしている料理の方がはるかにおいしく感じる。
ところがクラッシックなフレンチ店でおいしい店となると、ほとんど料金の高い名店となってしまう。

そんな中で気軽に行けるのが、上野の「ブッラッスリー・レカン」。
銀座の名店「レカン」の系列だが、圧倒的にリーズナブルだ。

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銀座のレカンが、ディナーで20000〜30000円とすれば、こちらは5000〜10000円。
もちろん、こちらは銀座レカンほど高級フレンチではないし、メニューも限られているのものの、やはりレカンのおいしさは随所に活かされている。
例えばソースはフレンチの命と言えるが、料理に使われるソースは銀座レカンの味を継いでいる。
そういう意味では、料理の食材がやや落ちたり、メニューが少なかったり、隣との座席が近かったり、場所柄静かではなかったり、サービスが若干悪い(といってもこの値段のフレンチ店としては、やはりサービスもしっかりとしている)としても、食べたときの幸福感は味わえるのだ。

シェフにコースをお任せしても、値段の心配をしないで安心できる。自分の料理の好みや、その日の気分を伝えれば、メニューに書かれているコース料理以外を出してくれるのでお薦めだ。

*  *  *  *  *  *  *

最近、おいしいものを食べるときは、ほとんど浅草界隈だ。浅草界隈を紹介する本を作っている最中のため。
本ができあがったら、このブログでも、浅草のお薦め店を書いていきたいと思う。


【名 称】ブラッスリー・レカン
【住 所】東京都台東区上野7-1-1 アトレ上野レトロ館1F
【TEL】03-5826-5822
【予 算】ランチタイム=1500〜3800円/
     ディナー=3000円〜10000円(酒別)
【営業時間】11:00〜23:30(L.O.22:30)/無休
【アクセス】上野駅構内アトレ上野1階
【URL】http://www.lecringinza.co.jp/brasserie/index.html
【MAP】「長屋界隈」の地図。
     地図上の「17」番がこのお店。
     →こちらをクリック←
【食べログ】ブラッスリー・レカン ★★★★ 3.5

*  *  *  *  *  *  *

【2008年5月15日追記】
先日の土曜日、久しぶりに上野のレカンに足を運んだ。ほどんど平日の夜にしか行かなかったので、土曜のディナーに行ったのは多分初めてだ。そこで感じたのは、この一年で恐ろしくサービスが低下していること。
土曜日の夜ということで、多少混んでいたこともあるだろうが、必ずしも混雑だけではないと思う。というのは、さらに数カ月前の平日夜に訪れた時も、やはりサービスに不満を感じたからだ。平日とウィークエンドに来て、二回続けて感じたのだから、偶然ではないだろう。
何と言っても、オーダー取りにくるまで15分近くかかった。いくらカジュアルで安いとはいえ、レカンの暖簾をかけている以上、こんなことはあってはいけない。さらに、オーダーを取りにきたギャルソンは、およそ不慣れでサービスを専門としていない人間と思われた。
こんなレベルのサービスなら、これまでのように好きな店として評価する気になれない。
いずれもう一度だけ行ってみるつもりだが、その時に満足できなければ、銀座の2軒は別にして、上野のレカンにはもう足を足を運ぶことはないだろう。

【2009年1月23日追記】
昨年末、久しぶりに上野のレカンに再訪。
今回のサービスはとくに問題がなく、席が手前の仕切られた側だったので、臨席との距離もきちんと保たれていたせいもあり、とても満足のいくものだった。今回は、以前から見かけている方が対応してくれたので安心できた。対応する人によってこれほどサービスにバラツキがあるのは、レカンの暖簾をかけている以上、なんとかすべきだろうと思う。


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2007年6月21日 (木)

上野とんかつ御三家の一つ……〈ぽん多本家〉

現在、わけあって節食中のためにおいしいモノが食べられない。
ということで、おいしいお店まで食べに行って紹介することが出来ないので馴染みの店から。

上野の“とんかつ御三家”と呼ばれる「ぽん多本家」は、トンカツ屋ではなく老舗の洋食屋。

明治80年の創業時から、西洋料理を日本人の舌に合うようにアレンジし、多くの東京の洋食好きたちに愛されているお店だ。

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写真を撮った日は、久しぶりにカツレツを頼んだ。
トンカツは上野の代表的な料理の一つだが、僕はあまり上野のトンカツは好きではない。この辺りのトンカツなら、東京のいたるところに同程度もしくはそれ以上の所がある。そんな僕が、上野で食べる唯一のトンカツが、ここのカツレツなのだ。
低温で揚げた白っぽい衣は、低温系のトンカツによくあるべちゃっとした感触はなく、さっくりと揚げられている。脂身は全くない(これが僕にとっては大きなマイナスポイント)が、肉の旨みと柔らかさは、なかなかの逸品。

僕としては、カツレツよりも、ポークソテーとビーフシチューがお勧め。カキフライを勧める人が多いのだけれど、残念ながらまだ食べたことがないので、今年の冬には食べてみたい(と毎年思っていながら冬になると忘れる)。

コストパフォーマンスとしては微妙なところ。
僕としては「この値段ならこのくらいの料理は出して当然」的な感覚があるので、たしかにおいしいが評価が高いわけではない。

洋食好きというならば、一度は行っておきたい店ではある。


【名 称】ぽん多本家
【住 所】東京都台東区上野3-23-3
【電 話】03-3831-2351
【定休日】月曜日
【営業時間】11:00〜14:00/16:30〜20:00
【アクセス】JR御徒町駅南口、地下鉄銀座線上野広小路駅、
      それぞれ駅下車すぐ。松坂屋南館隣の三菱信
      託の裏手。
【オススメ】カツレツ(2,625円)、
      ポークソテー(3,675円)、
      ビーフシチュー(4,200円)ほか
【食べログ】ぽん多 ★★★★ 3.5


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2007年4月18日 (水)

本郷のハンバーガー・ショップ……〈FIRE HOUSE〉

数年前から、ハンバーガーの価値も上がってきたようで、「セレブバーガー」だの「プレミアムバーガー」だのという、ちょっと値段の高いハンバーガーが、あちらこちらで見られるようになってきた。

ここから近くで僕が利用しているのは、本郷3丁目交差点近くにある「FIRE HOUSE」だ。

*  *  *  *  *  *  *
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画像をクリックするとメニューが表示されます

雑誌やテレビで取りあげられることも多いらしく、かなり有名なお店。上の画像を撮った日も、雑誌の撮影でカメラマンさんが取材に来ていた。
ということで、詳しく知りたい人はググってみればいくらでも情報は得られるだろう。

僕がよく食べるのは、「ベーコンチーズバーガー」。やはりハンバーガーといえば、ミート、野菜、ピクルスはもちろん、たっぷりのチーズやカリカリベーコンが王道だ。この店のハンバーガーは、王道らしくしっかり旨味を感じさせて、味のバランスも良い。

それから、「モッツァレラマッシュルームバーガー」にアボガドのトッピング。モッツァレラチーズとアボガドは、ジューシーなミートによく合っている。(モッツァレラマッシュルームバーガー」はメニューに写真が載っている)。

ちょっと残念のは、僕がハンバーガー以上に好きな「ホットドッグ」の味が、今一つなこと。それと、チリもとくに旨いわけではないので、こちらももう少し旨ければいいのだが……。

価格帯が850〜1950円(税別)なので、ファストフード・ショップに比べると高いかもしれないが僕的にはOK! 人によっては高いハンバーガーなんて嫌がる人もいるかも知れないけど、画像を見ればわかるようにボリュームもあるし、この味なら1000円以上でも構わないと思う。まぁ、ハンバーガー好きならば、一度食べてみても損はしないだろう。

平日の昼間に一人で行くのもいいが、週末などはかなり混んでいるようなので、友人などが自宅に遊び来ている時に、デリバリーで注文すれば届けてくれるのもありがたい。

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【名 称】FIRE HOUSE
【住 所】レストラン:東京都文京区本郷4-5-10
【電 話】レストラン:03-3815-6044
     デリバリー:03-3815-6144
【定休日】月曜日
【オススメ】ベーコンチーズバーガーほか
【食べログ】FIRE HOUSE★★★★ 4.0

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2007年2月22日 (木)

その名もズバリ!……〈定食屋〉

肉好きの僕だが、ちょくちょく魚も食べたくなる。
子どもや友だちが遊びに来るなど作る相手がいる時は、最近懲りつつある和食づくりとして魚料理を作るのもいいが、夜に一人でいる時には料理する気にもなれない。

そんなときは定食屋に行って焼き魚を食べる。

白鴎高校正門前の、その名も「定食屋」は、この辺りにいくつもある定食屋の中では旨いといえる数少ない店の一つ。

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「生姜焼き定食」や「唐揚げ定食」なども悪くないが、ここの焼き魚は素材がいい。
サバはたっぷりと脂がのっていて、下手な肉料理よりもよほどこってり感がある。さんまなら、旬の季節は当然いいが、旬を過ぎてひらきの時期になっても脂がのっていて柔らかい。脂がのっているさんまは、ひらきの方がかえって旨みを感じることがあるが、まさにそう感じさせてくれる。

マスター(というかオヤジさん)が一人で切り盛りしているので、けっしてサービスがいいとは言えない。昼時などは、前の客の食べた跡が残っているのだが、自分で片づけるくらいの気がないと、いつまで経っても座る席がないなんてこともある。店内全体的に、お世辞にも清潔感があるとは言えない。
ただし、この界隈の中で、とくに夜でも営業している店の中では、旨い店であることは間違いない(この辺りは、「稲荷町食堂」などのチェーン店だけでなく、個人営業の定食屋の数も充実しているが、旨い定食屋は少ない)。

いつも用意されているわけではないが、大根の煮付けなど好きなサイドメニューがある時には、それを頼むのも楽しみの一つだ。

*  *  *  *  *  *  *

実は、昨日は知人と会うことになっていたので、数日前からすっかり“旨いものを食べる気分”になっていた。
寿司にしようか、焼き肉にしようか、それとも鰻にしようか、などと思っていたのだが、すっかり振られてしまった。

そうして結局、また一人侘びしく「定食屋」に足を運ぶのだった……

【名 称】おくふろの味 定食屋
【住 所】東京都台東区松元浅草1-17
【アクセス】大江戸線「新御徒町駅」を出て、春日通りと交
      差する清洲橋通りを入谷方面へ約100m。一つ
      目の信号「白鴎高校西」交差点を右折。およそ
      50m先左手。白鴎高校の門の正面。
【MAP】「長屋界隈」の地図は→こちらをクリック←
     地図上の「9」番がこのお店
【お薦め】さば塩焼き定食(730円)/
     さんま塩焼き定食(680円)


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2006年11月11日 (土)

仕事の感じられる江戸前寿司……〈初音鮨本店〉


寿司は、若い頃から僕にとって最大のエネルギー源だ。
どんなに金がなくて、3日くらいご飯食べられないことを覚悟しても、月に1度は旨い寿司が食べたくなる。
この長屋界隈で寿司屋といえば、「初音鮨」と「寛八」だ。どちらもそれなりに旨いが、僕のお気に入りは「初音鮨」。

*  *  *  *  *  *  *
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根性なしなので、さすがに寿司屋のカウンターに
座って写メるのは気が引ける


明治5年(1872年)創業の老舗店。

「江戸前寿司」の定義は難しいが、例えば「ネタに何かしらの手を加えたもの」というのも「江戸前」の一つの定義だ。マグロの“ヅケ”や、蒸したアナゴがその代表格と言える。
ここの「マグロのヅケ」は、マグロの旨味を見事に引きだしている“職人技”の逸品だ。「アナゴ」は、創業以来、少しずつ注ぎ足しているの煮きりタレが、蒸されたネタの味と口の中でほどよく絡まる。
時折、手を加えていることを指して「江戸前のお寿司が好きじゃない」という人に会うが、そういう人には、ぜひこういう「ヅケ」を試してもらいたい。

もちろん、生寿司も新鮮で旨い。
酢飯の酢がそれほど強くないので、新鮮な生魚の素材の味を引き立てるのに丁度いい。
余談だが、「江戸前寿司」を「東京湾で捕れる魚の寿司」と定義することもあるが、そう考えると今どきの寿司屋に並ぶネタなんて、ほとんどは江戸前じゃないってことになるので無理があるので、この定義は今の時代に即していないと言えるだろう。

ここへ行くとつい食べ過ぎたり飲み過ぎたりするので、僕の場合は少し高く付くが、カウンターで寿司を中心に楽しむなら、平均で7000円〜10000円くらいの予算が目安だろう。
ここの寿司の質の高さから考えれば、けして高いとは言えない。。

*  *  *  *  *  *  *

昨年の正月、友人に連れられて初めて行って以来、すっかり気に入ってしまった(と言っても、その後まだ数回しか行けていないが)。
知り合いがこの近くに来て「寿司を食いたい」と言えば、迷わずここに連れて行きたい。

【名 称】初音鮨本店
【住 所】東京都台東区台東2-15-2
【TEL】03-3831-8045
【予 算】通常=3000円〜10000円(酒別)
【座席数】カウンター=13席/テーブル=2卓/座敷=3室
【営業時間】11:30〜13:30/17:00〜23:00/定休=日
【アクセス】新御徒町から、清洲橋通りを浅草橋方面へ。5〜
      6分歩いて蔵前橋通りの交差点から1本手前の路
      地を右折。50mほど右手。
【URL】
http://www.sushiten.com/tokyo/hatsunezushi/
【MAP】「長屋界隈」の地図は→こちらをクリック←
     地図上の「14」番がこのお店
【食べログ】初音鮨本店★★★★ 4.0


【2007年10月追記】
何度かランチを食べに行ったが、ランチで期待して行くと期待はずれになるかもしれない。1000円程度のランチで文句を言うのもなんだが、夜とのギャップを考えると、やはり残念なランチだと言わざるを得ないということも記しておく。


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2006年10月15日 (日)

サラリーマン時代に通った洋食屋……〈清水亭〉

神保町は、僕が好きな街の一つだ。
サラリーマン時代に事務所のあった街ということもあるが、今でも仕事の関係で週に何度も行くし、仕事以外でも度々足を運ぶ。
この長屋に引っ越してくる時も、実は神田・神保町界隈でも物件を探していたが、条件に合う物件が見つからなかったという経緯もある。

神保町と言えば「本の街」であると同時に、「食の街」でもある。出版社や書店の集まるこの街は多くの文化人に愛され、それ故かいたる所で旨い料理に巡り合うことができる。
暇なときに神保町に行くと、いくつかの本屋巡りとおいしい食事が常であり、僕にとってはお金のかかる街であったりもする(笑)。

そんな神保町で、サラリーマン時代に通ったお店が、洋食屋「清水亭」だ。

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肉が変わったことを知らずに
頼んでしまった「サイコロステーキ」

*  *  *  *  *  *  *

めったに出ることはないが、この店がメディアで取りあげられるときは、必ずと言っていいほど「ボリューム」が第一に取りあげられる。いつだったか、元柔道家で現プロレスラーの小川直也の「おすすめレストラン」としてテレビ番組で取りあげられたときも、ボリュームのことばかりだった。
神保町は「学生の街」でもあり、こうしたボリュームも神保町の料理の特長の一つではある。この店もたしかに「ボリューム満点」だ。
しかし、それだけなら僕が通うことはなかっただろう。

ここで一番好きだった料理は、「サイコロステーキ」だったが、牛肉輸入規制の関係か、今年から肉質が変わってしまったために、今はあまりオススメできない。
余談だが、僕は、現時点でのアメリカ産牛肉の輸入再開に断固反対なので、そのせいで好きな料理が食べられなかったとしても構わない。本当に旨い肉が食べたいときは、高い金はらって和牛を食べればよろしい。吉野屋の旨くもない牛丼(ちなみに僕は松屋派)のために、アメリカの都合に合わせて日本の子どもたちの命を危険にさらすなんてナンセンスすぎる。

話を元に戻して、今は「オムライス」と「ビーフシチュー」をおすすめする。

「オムライス」は、タマネギなどの野菜と鶏肉がたっぷりと入っていて、コショウとケチャップでバランス良く味つけされたチキンライスを卵の皮で包む。近頃流行りの、半熟というよりも“半生”のべちゃべちゃしたものではなく、表面がパリッとしていて中は程良く柔らかく仕上げた皮だ。

「ビームシチュー」は、タマネギや人参がよく煮込まれていて、口に入れるとほどけるような食感を楽しませてくれるビーフがたまらない。シチューも、洋食屋さんらしく、しっかりとした濃いめのシチューで僕好みだ。

「ジャンボハンバーグ」もおいしかったのだが、こちらも肉質が変わった可能性があるので食べてみないとわからない。夜のメニューでは、「エッグサラダ」も大好物の一つだった。

夜のメニューといえば、このお店のもう一つの特長は「メニューの豊富さ」である。
ランチは十数種類しかない(これでもランチメニューにしては多い方か?)が、夜のメニューは本格中華料理店並に豊富なメニューを揃えている。もちろん、どれも及第点以上の味だ。

*  *  *  *  *  *  *

今では年に1回くらいしか行かなくなったが、昔は週に3〜4回は通ったものだ。
そういえば、ちょうど体重が65キロから85キロへと激太りした時期である。
今考えてみると、神保町に旨い料理屋が多いせいだったのだろうか……。

もちろん、人一倍おいしいモノを食べ続けて太ってしまったことを、僕はまったく後悔していない。

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【名 称】清水亭(きよみずてい)
【住 所】千代田区西神田2-7-8 ショーワ第2ビル地下1階
【電 話】03-3264-6449
【定休日】日曜/祝日
【営業時間】11:00〜15:00/17:00〜22:00
【アクセス】神保町からなら白山通りを水道橋に向かって、
      三崎町の交差点を左折(水道橋からなら白山通
      りを神保町に向かって、同交差点を右折)。
      70〜80メートル先、「ベローチェ」のある丁
      字路を左に曲がって2件目のビルの地下。(写
      真の看板を目印に)
【オススメ】オムライス(ランチ650円)、
      ビーフシチュー(ランチ900円)
【食べログ】清水亭 ★★★★ 3.5


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2006年9月 1日 (金)

人にはお薦めしないが……ラーメン〈熊ぼっこ〉

前回の記事では「凡凡ハウス」を紹介したが、もう一つ近場でよく行くラーメン屋を。

人を連れて行くなら「凡凡ハウス」が無難だが、一人の時に一番通っているのは、実は「熊ぼっこ」だ。

*  *  *  *  *  *  *
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ここで頼むのは、「味噌チャーシュー」と「餃子」。

まず「味噌チャーシュー」。
麺は太めの縮れ麺。もちもち感があるが、個人的にはこれだけ太い麺ならもう少し固めの方が好み。麺の味はまぁまぁ。
スープは甘めの味噌で、魚介、豚骨、野菜などを煮込んだ濃い口。しつこいくらい濃い味なので、スープを全部の飲むのはちょっと無理。お腹に余裕があるときは半ライスを注文するのだが、ご飯によく合う札幌ラーメン系らしいラーメンだ。
チャーシューは、自家製でじっくり甘めに煮込んでいる。厚みは5mmくらいだが柔らかく触感もよく、好みの味だ。メニューにはないのだが、「チャーシュー丼」として食べても美味しく食べられそうだ。前から一度頼んでみたいと思っているが、まだ実現したことはない。
他に、人参やもやしやなどの野菜炒めと、コーン、メンマなどのトッピング。

次ぎに「餃子」。
一皿に大きめの餃子が4つ入り。皮が厚めでもちもち感があり、食感がいい。具は極めて普通でとくに特長があるわけではないが、ニラとニンニクのバランスが良く、ここの餃子は僕にとっては割と好きな味だ。

*  *  *  *  *  *  *

この店、どこが好きかと聞かれたら説明に困ってしまう。餃子は旨いけど、お薦めできる程でもない。どこにでもある“普通の街のラーメン屋”だ。味もサービスも、ここよりもいい店はたくさんある。

しかし、とくにずば抜けて美味しいって訳ではないのに、時折、無性に食べたくなってしまうものって、誰にでも1つや2つあるのではなかろうか。子どもの時のポテトチップスのようなものか?
僕にとってはそんな店だ。


【名 称】熊ぼっこ
【住 所】東京都台東区東上野1-1-11
【営業時間】11:30〜15:00/
      17:30〜23:30/定休=日曜日
【アクセス】大江戸線「新御徒町駅」を出て、春日通りと交
      差する清洲橋通りを入谷方面へ約30m、左手。
【MAP】「長屋界隈」の地図は→こちらをクリック←
     地図上の「11」番がこのお店
【お薦めメニュー】味噌チャーシュー850円/餃子400円
【食べログ】熊ぼっこ★★★☆☆ 3.5


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2006年8月23日 (水)

平日の昼しか営業しないラーメン屋……〈凡凡ハウス〉

上野から御徒町にかけて、ちょっとしたラーメン激戦区となっている。「大喜」「悟空」「上野大勝軒」「えぞ菊」「麺屋武蔵 武骨」「一蘭」「一風堂」「山頭火」「光麺」「七志」など、有名店がひしめいている。この中では「えぞ菊」「一風堂」「光麺」「大喜」などが、僕の好きな店だ。

けれどもやっぱりラーメンは、家からすぐ近くの店で気軽に食べるのが一番いい。

この長屋界隈でよく行くラーメン屋は2軒あるが、今回は「凡凡ハウス」。

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ここで僕が食べるのは、「みそ唐みそチャーシュー」。

スープは白く、甘めでマイルドな味。そこにトッピングされた「唐みそ」を混ぜ合わせる。最初はそのまま甘味のあるスープを味わい、徐々に「唐みそ」を混ぜて楽しむ。それほど強烈ではないがピリッと辛味が利いてくる。スープの味は、どちらも美味しいといっていい。
麺は、中太の少し縮れ麺。自家製麺らしい。スープとの相性も良し。味に特長はないが、もちもち感があってなかなかの麺。
チャーシューは、脂身と肉のバランスも良く味も悪くないが、厚みが少し足りない。「ラーメン」を注文して、このチャーシューが1枚だけ入っていても中途半端に感じるだろう。
他に、海苔とメンマなど。メンマの味も僕の好みだ。

全体として、とてもバランスのとれた味。濃すぎず薄すぎず、固すぎず柔らかすぎず。
あえてマイナス面をあげるなら、ボリュームがやや少な目なところが僕的に物足りないくらいか。

*  *  *  *  *  *  *

稲荷町の裏通りの目立たぬ場所。外観も普通のラーメン屋といった感じで、知らない人はスルーするような店構え。平日のお昼時しか営業していない。「凡凡ハウス」という名は、もともと時計屋だったらしく時計の音から来てるらしいが、このネーミングセンスも、ある意味、特長になっているのか?

営業面の改良だけでもっと話題になっても良さそうな店だが、店主さんが今のキャパで満足しているなら、それはそれで正しいのかとも思う。

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【名 称】凡凡ハウス
【住 所】東京都台東区元浅草2-7-14
【電 話】03-3833-2050
【営業時間】11:20〜14:00/定休=水・土・日・祝
【アクセス】銀座線「稲荷町駅」を出て、浅草通りと交差
      する清洲橋通りを浅草橋方面へ。1つ目の細
      い路地を左折。100mほど先の右手角。
【MAP】「長屋界隈」の地図は→こちらをクリック←
     地図上の「10」番がこのお店
【お薦め】みそ唐みそチャーシュー(900円)
【食べログ】凡凡ラーメン★★★★ 3.5


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2006年7月26日 (水)

江戸っ子の会話を聞きながら鰻を楽しむ……〈色川〉

江戸っ子は口が悪い。言葉遣いが乱暴だ。しかし、品がないわけじゃないし、口汚いわけでもない。
僕自身、子どもの時分からよく誤解されてきたが、言葉遣いが乱暴でも、よくよくその内容を聞いていれば、愛嬌があり、艶のある言葉だって事が分かってもらえるだろう(僕の話にはたいして艶なんてありませんが……)。

浅草で鰻が食べたいときは、口の悪い江戸っ子のオヤジさん(大将)に会いに「色川」に行きたい。

*  *  *  *  *  *  *

先日、できあがった「浅草散歩ガイド」を届けに行ってきたが、そこでの会話がまるで落語に出てくる下町の風景だ。

僕 「大将、遅くなりました。ようやっと出来上がりました」
大将「おぅ、そういえば取材だか何だかって言ってたな。
  ありゃ何時のことだ?」
僕 「去年の秋口でした。
  すんません、本当に遅くなっちゃって」
大将「ったく、稲荷町の奴(僕の住んでいる街)は愚図だな。
  で、その間、おめぇは何してたんだ」
僕 「いやぁ〜、本が出来上がらないと顔出しづらくて、
  ご無沙汰してました」
大将「ってことは、ひぃふぅみぃ……、
  8か月も顔だしてねーのか?
  馬鹿野郎、おめぇ、普通、最低でも季節毎に顔だして、
  『まだ出来てません』って報告くらいするだろうよ。
  ったくよ〜、歩って来たって10分(じっぷん)か
  そこらじゃねぇか」
僕 「すんません。スクーターで2〜3分なんですけど」
大将「だったら来いってんだ。
  っていうかよ、何がスクーターだ。
  近くなんだから歩って来やがれ。
  まぁいいや、ちょっと説教してやるからそこ座れ」
僕 「いや大将、また近いうちにちゃんと来ますんで、
  今日のところは……」
大将「ちっ!(舌打ち) いいから座れってんだ」
僕 「はい!」
  (と、座ろうとしたとき、椅子を倒しそうになって)
大将「しょうがねぇなぁ、稲荷町は。
  愚図なんだか慌てん坊なんだか分かりゃしねぇよ」

ってな具合に、カウンターの席に座らされ、江戸っ子言葉でお叱りを受けた次第。
もちろん、大将と僕の会話は、説教をされているからといって険悪だったり重たい空気に包まれていたわけじゃない。文字にすると伝わりづらいかも知れないが、こうした会話も実際に目の前で見れば、落語の世界に出てくる愛嬌のある会話だ。
満員のお客さんたちは、目の前で繰り広げられるリアルな落語ワールドを見て大喜びの様子。カウンターの隣りに座っていた常連さんに「いや〜、お兄さんもたいへんだね。でも面白かったから一杯飲め」なんてご同情いただく始末。
要するに、こうして僕を説教するようにみせて、お客さんに会話を楽しんでもらってるわけだ。粋な江戸っ子はエンターテイナーでもある。
そして一通り説教が終わると、「8か月も喰ってねーと、うちの鰻の味忘れちまうだろ。喰ってけ」と鰻重と肝吸いが僕の目の前に。もちろん、こちらがお代を払うと言っても受け取ってもらえない。この辺りに粋を感じるんだよなぁ〜。

まぁとにかく、ここの大将に会えば、本物の江戸っ子に遭遇することが出きることは間違いない。食事というのは、料理だけじゃなく店の雰囲気が大事だと思わせてくれる。この数年では、鰻店でもっとも多く通っている店。

おっと、せっかくの鰻のこと書くのをすっかり忘れてしまうとこだった。
……と思ったけど、色川の鰻のことなんて、雑誌でもインターネットでも、そこら中で見られると思うので、詳しくはそちらに任せることにしよう。簡単にいうと、タレの味は濃いめの辛口で、炭火で焼いた鰻は香ばしくて口当たりががいい。濃い味好きの僕にとってはもちろん好みの味で、浅草の鰻はこうでなくっちゃと思わせる。

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そうそう、この店にカップルで行くとき、男の人に注意を一言。
間違っても「並2つ」なんて頼むと、大将から「何ぃ? お兄さん、女連れて飯喰いに来て最低の物なんて喰わしたんじゃ男じゃねーだろ。分かるか? だったらもう一回注文してみな」と、半ば強制的に「上」を注文させるかも(笑)。
まぁ、有名な鰻にしては安いので心配することもないかも知れないが、男性は一応、しっかりと財布にお金を入れて食べに行くようにご注意を。

*  *  *  *  *  *  *

【店名】色川 (いろかわ)
【住所】東京都台東区雷門2-6-11
【電話】03-3844-1187


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2006年5月12日 (金)

稲荷町だけにいなり寿司……〈きつ音 忠信〉


以前、「義経千本桜」の“四ノ切”を紹介したたが、その話から店名を命名したといういなり寿司専門店、その名も「きつ音 忠信」。

*  *  *  *  *  *  *
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台東区は下町らしく和菓子屋がそこら中にあるので、いなり寿司もそこら中で売っていることになるが、さすがに「いなり寿司専門店」はそれほど多くない。以前は多くあったようだが、今では数えるほどになってしまった。

店内にはいると、小さなカウンター席と、2人掛けのテーブル席が2卓。小さな寿司屋という佇まいだが、いなり寿司、かんぴょう巻、しそ巻の3つしか取り扱っていないことが、壁に貼られたメニュー表からうかがえる。
オヤジさんとおかみさんの二人が対応してくれる。一見すると取っつきにくそうだが、余計なおしゃべりはしないという職人タイプというだけで、応対は申し分ない。いなり寿司ものり巻きも、注文してから拵えてくれる。「こしらえる」なんて、今どき『渡る世間は鬼ばかり』の中でしか使わない言葉だと思っていたが、このお店ではまさに「拵える」という言葉がぴったりだ。
店内で食べることもできるが、僕の場合はいつも持ち帰る。店内で食べている人は見たことないが、たまた僕が行くときにお客さんがいないだけで、ちゃんと店内で食べる人もいるようだ。

裏返している皮は濃いめの味だが、しつこいということはない。中身にご飯のほか、酢漬けしたハスと黒ゴマが入っていて、酢味のハスが絶妙だ。煮汁がしっかりと切ってあるのも、後味の良さに役立っている。

*  *  *  *  *  *  *

いなり寿司=きつね=千本桜というだけで、べつに由来があるわけではない。
しかし、歌舞伎好きなら、「直侍※」の舞台となる入谷の雰囲気を味わいながら、散歩がてらに立ち寄ってみて、江戸庶民の味を楽しむのも乙ってもんだ。


【名 称】きつ音 忠信
【住 所】東京都台東区東上野4-23-6
【TEL】03-3843-9985
【営業時間】平日9:00〜20:00/
      日・祝9:00〜18:00/定休=月曜
【お薦め】いなり寿司4個とのり巻1本(660円)〜
     ※折り詰めは50円増し
【アクセス】稲荷町交差点から、清洲橋通りを入谷方面へ。
      300mほど歩いて歩道橋を過ぎてから2つ目の
      信号を左折。すぐ先の交差点をさらに左折。す
      ぐ右手。
【MAP】「長屋界隈」の地図は→こちらをクリック←
     地図上の「13」番がこのお店
【食べログ】きつ音 忠信
★★★☆☆ 3.0

【追記】
通称「直侍」の別外題は「雪暮夜入谷畦道」(ゆきのゆうべいりやのあぜみち)という。さらに、「河内山」と呼ばれる前半部と、後半の「直侍」を合わせて「天衣紛上野初花」(くもにまごううえののはつはな)という狂言となっている。台詞廻しが軽快な河竹黙阿弥の作品。
「入谷」「上野」と書かれているとおり、この長屋からすぐ近くが舞台。ちなみに僕の住む長屋は、江戸時代風に言うならば「下谷界隈」だ。「直侍」に登場する「丑松」のねぐらがまさに下谷。
で、実際に「直侍」が入谷で立ち寄るのは、いなり寿司じゃなくてそば屋である。


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2005年12月19日 (月)

えっ?洗車屋!?……弁当屋〈千陽〉

出版の仕事をしていると、寸暇を惜しんで作業をしなくてはいけないときがある。
しかも、割と頻繁にある。実は、いまもそうだったりする。
(ブログを更新している場合じゃないだろ!って話もある)

そういう時は、ご飯も弁当でさっさと済ませなくちゃならない。
当然、まずい弁当じゃ元気が出ない。
おいしい弁当屋が近くにあることは、僕の仕事場の絶対条件だ。

稲荷町界隈で通う弁当屋は3軒ほどあるが、今回は「千陽(ちはる)」という弁当屋。

*  *  *  *  *  *  *
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絶品という味ではないが、どのメニューも及第点だ。
僕は、「豚生姜焼き弁当」「唐揚げ弁当」を食べることが多い。っていうか、どこの弁当屋でもその二つのメニューを選ぶことが多いな。肉派だから仕方ない。

この店の「豚生姜焼き弁当」「唐揚げ弁当」、適度に脂身があり、ちょっと濃いめの味つけで、肉の味を楽しむことができるのがうれしい。
弁当のつけ合わせというと、フランチャイズの弁当屋などでは味気ないものが多いが、こういう個人営業の弁当屋は、それだけで楽しませてくることがある。写真の「豚生姜焼き弁当」のときは、こんにゃくの煮付け、きんぴらごぼうの2種類。こんにゃくは、なかなかの味だ。
肝心のお米も、やはり絶品というわけではないが、それなりの味。銘柄は不明だが、あきたこまちクラスのお米だと思う。

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この弁当屋、タウンページで調べると「(株)ダイワみなくるチェーン千陽」という名前になっている。しかも業種は「自動車洗車業」だ。自動車販売のチェーン店に「ダイワみなくるチェーン」というのがあるが、どうやらその系列となっているらしい。 まぁ、詮索しても仕方ないが、ちょっと謎である。

何日も缶詰状態が続くときなどは、弁当くらいしか楽しみがない。
おいしい弁当屋は常時募集中である。

【名 称】千陽
【住 所】東京都台東区松が谷1-4-5
【TEL】03-3843-8689
【アクセス】「稲荷町」交差点から浅草通りを浅草方面へ
      200〜300メートル先。「松が谷1丁目」交
      差点角、左手。
【MAP】「長屋界隈」の地図は→こちらをクリック←
     地図上の「8」番がこのお店
【オススメ】豚生姜焼き弁当(520円)/
      唐揚げ弁当(470円)

2005年11月24日 (木)

台湾料理で38回目の祝い……〈麗郷〉

とりあえず、38歳になった。
もうお祝いという歳でもないが、誕生日になると、メッセージをくれたり祝ってくれる人たちがいることが実感でき、そのことが本当にありがたい。

昨日の夜は、友人たちが渋谷の台湾料理屋「麗郷」で祝ってくれた。

*  *  *  *  *  *  *
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渋谷で台湾料理といえば、以前は「龍の髭」「台南担子麺」などお気に入りのお店が多かったが、「台南担子麺」も閉店してしまい、センター街を通るのが面倒で「龍の髭」からも脚が遠くなってしまった。
ここは109のすぐ裏手で、渋谷の駅からのアクセスが便利だ。
煉瓦作りの建物。店内は活気があっていかにも台湾料理屋さんらしい。
台湾の人だろうか、店員さんも東アジア系の人たちが多いようだ。

「腸詰め」が有名らしいが、たしかになかなかの味。
他に、「豚蒸し肉」「シュウマイ」「水餃子」「車海老のエビチリ」「春野菜のスープ」などなど十数種類を注文したが、どの料理もおいしくいただいた。一番僕が気に入ったのは「くらげの酢漬け」。
僕は台湾料理というと、必ずと言っていいほど「ちまき」を食べるのだが、昨日はお酒が入っていたせいもあって、注文し忘れてしまった。次回に行ったときの楽しみにしたい。

*  *  *  *  *  *  *

自分のために祝ってくれる人がいるというのは、本当にありがたいことだ。
自分が愛されているということを実感できるからこそ、いま自分が生きている価値を見出すことが出きる。
やはり人間社会にとって何よりも大切なキーワードは「愛」だ。

13歳の時に、初めて行った清志郎のライブで「愛し合ってるか〜い?」と言われてから、四半世紀も経ったのか……。

愛し合ってるぜ!


【名 称】麗郷(れいきょう/台湾料理)
【住 所】東京都渋谷区道玄坂2-25-18
【TEL】03-3464-8617
【予 算】2000〜5000円(ランチタイム除く)
【定休日】木曜
【営業時間】平日12:00〜14:00 17:00〜24:00/
      土日祝12:00 〜 24:30
【アクセス】山手線渋谷駅ハチ公口から道玄坂を上がり、
      道玄坂センタービルを右折50mほど左手


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2005年8月31日 (水)

稲荷町にある穴場のそば屋……〈砂場〉

下町の食べものと言えば、そばは代表的なものの一つだが、この長屋界隈で僕がお薦めするそば屋は稲荷町「砂場」である。

稲荷町でそば屋といえば、かつては「おざわ」という人が多かった。今では浅草に移転したが、浅草でも評価はそれなりに高いようだ。確かに「おざわ」も旨いし、稲荷町「砂場」の店構えはいわゆる“町のそば屋”ではあるが、僕は稲荷町「砂場」のほうが圧倒的に好きだ。
住所でいえば「元浅草」になるのだが、同じ元浅草で、新御徒町駅近く春日通り沿いに「元浅草・砂場」という店があるが、そちらは残念ながらどこにでもある普通のそば屋である。(いまから紹介する店は、正式の名前は「砂場」だけのようだが、紛らわしいのでここでは“稲荷町「砂場」”と表記する)

2005年現在、ネットで調べても1件しかヒットしない無名の稲荷町「砂場」だが、うちを尋ねてきたそば好きを連れていくのは、いつもこの稲荷町「砂場」なのだ。

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*  *  *  *  *  *  *

そばは、砂場伝統の白っぽい細切り。そばの湯で加減は、一般的にはちょっと固めかもしれないが、下町育ちの母親に育てられた僕にとっては、ちょうどいい締まり具合。
砂場で「もり」といえば、その量の少なさが有名だが、ここのは普通のボリューム。

ツユは、しょっぱさも甘さも濃いめで、これまた僕にとってはうれしい限り。
最近、あまり濃いツユは好まれない傾向にあるようだが、評判のいいそば屋に行ってせっかくそばがおいしくても、ツユが薄くてがっくりすることがある。そういう意味では、下町のそば屋は全体的に濃いめでありがたい。

天ぷらは、さっくりと絶妙な具合に揚げられている。
天ぷらだけを食べに行けるという程ではないが、浅草界隈で有名ないくつもの店よりもよほどうまい。あくまでもそばが主体である「天ざる」として考えれば、そばの引き立て役として十分な役回りを演じている。

近いうちに「天丼」も試してみたいが、ついつい「もり」か「天ざる」ばかりを注文してしまう。それを食べてからこのブログに書こうと思っていたが、行けばやっぱりそばに目がいってしまうので、「天丼」を食べた暁には改めて報告したい。

*  *  *  *  *  *  *

まったく名前が知られていない稲荷町「砂場」。
砂場でいえば「室町砂場」「赤坂砂場」、この辺りなら「並木藪」「神田まつや」の名店クラスとは言わないが、総合的に考えれば、「尾張屋」「上野藪」「扇屋」「おざわ」クラスの有名店などと比べてもひけを取るとは思わない。
こういうお店を「穴場」というのかもしれない。

稲荷町にお越しの際には、ぜひ足を運んで欲しい。

【名 称】砂場
【住 所】東京都台東区元浅草2-10-13
【電 話】03-3844-6770
【アクセス】稲荷町交差点から浅草通りを田原町方面へ徒歩
      2〜3分。いくつかの仏壇屋を通り越して右手。
      (元浅草・砂場と間違えないように注意!)
【MAP】「長屋界隈」の地図は→こちらをクリック←
     地図上の「5」番がこのお店
【オススメ】もり550円/天ざる1300円/カツ丼1000円
【食べログ】砂場★★★★ 4.0


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2005年6月26日 (日)

佐竹商店街の焼き肉屋……〈班家〉

この長屋から歩いて数分の所に「日本で2番目に出来た商店街」として有名な佐竹商店街がある。この佐竹商店街を抜けると、もっと有名なおかず横町があり、そのおかず横町を抜けるとこれまた有名な鳥越神社がある。

で、先日、鳥越神社のお祭りを見に行った後、佐竹商店街を通って帰ってくるとき、ちょっと雰囲気のある焼き肉屋さんを発見した。「東上野といえばキムチ横町」というように、この界隈には焼き肉屋さんがたくさんあり、僕がお気に入りのお店もいくつかある。少し足を伸ばせば、浅草の平城苑や御徒町の叙々苑もある。
そんなわけでそのお店のことを気にもしていなかったのだが、つい最近、食べもののことは僕よりもうるさい知人から「佐竹商店街においしい焼き肉屋やあるよね」と言われ、それに続けて、古い『dancyu』を読んでいたときにも、“東京のうまい焼き肉店”としてかなり大きく取り扱われている佐竹商店街の焼き肉屋がある。どうやら、鳥越祭の帰りに見かけたお店らしい。

ということで、早速、新御徒町駅すぐにある「韓味食彩 ぱんが 佐竹店」に行ってきた。

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入口をはいると店員さんが「ご予約のお客様ですか?」と言われたので、「いいえ。いきなり来たんですが空いてませんか?」というと、「少々お待ちください」と言われ2階の店内の様子を確認し、無事に席へと案内された。どうやら事前に予約しないと断られたりかなり待たされることがあるらしい。

「ふ〜む。焼き肉食べるのなんて、俺にとって予約するようなことじゃないし、面倒だからわざわざここに来なくてもいいかも……」などと思いながら肉が出てくるのを待っていた。

果たして、その味は、予約して来るほどの価値はあるのだろうか……

*  *  *  *  *  *  *

注文したのは、黒毛鹿児島牛霜降上カルビ(2,310円)、和牛上ハラミ(1,575円)、和牛上タン塩(1,890円)、ぱんが特製ユッケ(945円)、ぱんが特製サラダ(735円)、カクテキ(420円)、そしてライス。

味は確かに旨い。僕がいつも頼むようなメニューなら平均で一人4000〜5000円の予算だと思うが、この価格帯でこの旨さなら、数多の焼肉店を持つこの界隈でもバランス的にかなり上位だろう(もっと安くてそこそこの店や、もっと高くて旨い店はあるけどね)。

ユッケもなかなかの味。ユッケ(もしくは刺身系)の旨い店は、焼き肉用の肉も旨いものだ。このお店の焼き肉用の肉もコストパフォーマンス的には旨い。中年になった僕としては、霜降りで口に入れてとろけるようなカルビよりも、やはり上質のハラミがいい。下味と焼いた後のタレのバランスは抜群だ。

残念ながら、僕的に甘味の強いカクテキはもう一つ。好みの問題かも知れないが、キムチ横町のキムチやカクテキの方が数段うまい。ただし、サラダはなかなかの味だったので、まだ食べていない他のサイドメニューにも期待が持てる。
節食中の中でいきなり食べた焼き肉のため、「1枚ロース」や「柚子シャーベット」までは手が出なかったが、これは次の楽しみにとっておきたい。


【名 称】炭火&ダイニング「韓味食彩・ぱんが 佐竹店」
【住 所】東京都台東区台東3-27-9
【電 話】03-3839-8929
【URL】http://www.t-tokuyama.co.jp
【営業時間】ランチ 11:30〜14:00
      ディナー17:00〜23:00
      日・祝 12:00〜22:00
【定休日】年末年始 お盆
【アクセス】都営大江戸線新御徒町駅A2出口。佐竹商
      店街を徒歩3分。
【MAP】「長屋界隈」の地図は→こちらをクリック←
     地図上の「4」番がこのお店
【オススメ】黒毛鹿児島牛霜降上カルビ、和牛上ハラミ、
      ぱんが特製ユッケ、ほか
【食べログ】ぱんが 佐竹店★★★★ 4.0
http://gourmet.yahoo.co.jp/0000754895/

【2009.6.3追記】
昨年秋に店内をリニューアルした。
一階のキムチなどの小売り売り場がなくなり、1階も2階も食事スペースとなった。店も綺麗になって、近所としてはより使いやすくなった。
気持ちの問題かもしれないが、店の対応サービスも向上したように感じる。


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2005年5月18日 (水)

おいしい京都——漬物編

京都の土産といえばいろいろあるが、自分のために買ってくるのはいつも漬物だ。

そんな僕が、旅行雑誌などには載っていないのにどこよりもおいしい漬物屋に出合うことができたのは、今回の旅の大きな収穫の一つだ。実は、前述した「うを多」のシェフが紹介してくれたお店だったが、いい店を紹介してくれて感謝している。

*  *  *  *  *  *  *

祇園の四条通りの北側を歩いて、切通しの角から2軒隣り。そこの階段に、昼過ぎから夕方まで頑固そうなオヤジが座っている。壁に貼られた紙には、手書きでその日ある漬物の名前が無造作に書かれている。

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自分の納得する漬物を作るために始めたという漬物屋は店舗もない。夜になって営む無国籍料理屋がある2階へと登る階段に、オヤジさんがどっかと座り、スクーターの上に漬物樽を乗せて営業しているのが「一頁」だ。
なるほど、これでは観光客や一見さんは買いにくいし、第一、気がつかないで通り過ぎてしまうだろう。

オヤジさんに声をかけるやいなや、「日本一の漬物を売っています。ただし高いです。安い漬物をお探しなら、この先の◎◎(有名漬物店)へ行った方がいいと思います」と言われた(笑)。
ここの噂を聞いて買いに来た旨を伝えると、その日ある漬物の説明を丁寧にしてくれる。

説明を聞いていると、見た目の頑固なイメージほど頑なというほどでもない。蘊蓄や説明も、押しつけて余計な話をするということではない。こちらに質問には的確に、簡潔に答えてくれる。

この日は、アカ株、青ウリ、日野根、アスパラなどが並んでいた。その季節を感じさせてくれる旬の食材しか使わないそうだ。

値段はたしかに高めの設定だ。しかしながら、東京のデパ地下で売っている「厳選高級漬物」なんてものに比べてみれば、けっして高いとは言えない。実際、この日、「ぎおん川勝」(「川勝總本家」とは違い祇園の名店)で株の漬物を買ってきたが、株一つで同じような値段だった。

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「試食をしてから買ってください」と言われ、すべての漬物を試食させてもらった結果、やはり東京ではなかなか食べられない「日野菜」を買った。滋賀県特産の紫紅色の小さい株の一種で、根が25〜30センチと細長い。ちなみにこの日野菜3本で1000円だ。

味や理屈に関しては、僕がここでグダグダと書いても伝わらないだろう。
漬け物が好きなら、京都へ行ったついでに祇園まで足を伸ばせば、オヤジさんの漬物蘊蓄を聞くのも、高いと言われる値段も、けっして無駄じゃないと感じるはずだ。

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この「一頁」と四条通りをはさんだ真向かいでは、何やら長蛇の行列ができていた。並んでいる人に聞いてみると、有名な喫茶店?でお茶を飲むために、30分ほど並んでいるらしい。 お茶を飲むのに30分も並びきっと数百円は払うのだろうが、お茶を飲むためにそれほどの時間と金をかけるなら、僕は迷わず「一頁」のオヤジさんに1000円を払うことを選ぶ。

【名 称】京漬物匠 一頁(いちぺーじ)
【MAP】ここをクリック。
     ネット上で検索してもほとんどヒットしないと思う
     ので簡単な地図を作ったからご参考に。

※ちなみに、「ぎおん川勝」の漬物もとてもおいしかったことを付け加えておく。

2005年5月17日 (火)

おいしい京都——食事編

今回の京都では、飲み屋ばかり行ってしまって、連れていったもらった飲み屋さんはどこも楽しむことはできたけれど、自らおいしいお店を探す時間があまりとれなかった。

などと言いながらも、少ないチャンスのなかでしっかりおいしいモノを食べてきたので、今回の旅でもっとも楽しませてくれたお店を紹介。

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日曜日のお昼過ぎ、ランチタイムも終わろうかという頃、祇園の花見小路を東側に少し入った細い路地に、昔の町屋づくりのお店を発見。 雰囲気のある暖簾に「欧風懐石 ステーキ割烹」の文字。

実はすでに午前中、お店が混む前に昼食を取ろうと入ったお店で、近江牛のステーキに京野菜の炊き合わせを追加して食べたばかりだったのだが、期待していった店だったのにもう一つの味だったので、「京都で最後の食事」にしては納得がいかないと感じていた。
京都の街並みの写真を撮りながらブラブラしていたので、別に食事をしようと思って歩いていたわけではないのだが、とても気になる店構えに、思わず2度目の昼食に入ってしまった。

中にはいると、表から見るよりもかなりひろく、どうやら、地元京都の野菜や食材を使ったフレンチと、近江牛をなどをふるまうステーキ割烹と、2つに別れているらしい。以前は日本料理の料亭だったが、3年ほど前に改装して現在の店構えとなったようだ。
うまい肉でリベンジをしたかったので、まよわず鉄板焼きで楽しませてくれるカウンター席を選んだ。

かなりお腹がいっぱいだったので、シェフに「すでにかなり満腹状態なのですが、京都の思い出に残るようなおいしい近江牛を食べさせてください。それと、あまり重たくない料理で京都らしいものを」とアラカルトでお願いした。

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まずは前菜としてマリネ仕立てのサラダで食欲をわかせてくれ、そのあとに出てきたのが、車海老を湯葉で巻いたムニエル。
車海老はしっかりとした味わいで、湯葉の甘味とバターの香りはとてもマッチしている。アスパラの付け合わせも絶妙だ。焼いている途中で「こりゃぁ重いんじゃないか?」と懸念していたが、おいしい味の前にそんな心配は吹き飛んだ。

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そして、リベンジのためのフィレステーキ。 本当はサーロインを頼みたかったのだが、どうやらサーロインを頼むのは予約が必要らしい。日曜日の午後ということもあったのかも知れない。 しかしながら、とても肉らしい味を楽しむことができた。 わさび、塩、ニンニク味噌、ポン酢の4つで楽しむことができるが、上品な肉にはおろし立てのわさびが良く合う。

お腹の具合などすっかり忘れて、思わずご飯を注文してしまった。
一緒に出してくれたガーリックチップと漬け物が、これまた箸をすすませる。
肉を焼いている最中に漬け物が好きだと話していたせいか、仲居さんが、少しずついろんな種類の漬け物をだしてくれた。こうした心遣いは、料理をより一層おいしくさせてくれる。

さすがにデザートを食べる余裕はなかったのだが、シェフの料理と仲居さんの心遣いのおかげで、デザートがなくても充分に満足できる食事を楽しませてもらった。

次に行くときには、ぜひとも事前に予約をしてサーロインと、さらにデザートも楽しませてもらいたい。

【名 称】欧風懐石/ステーキ割烹 うを多
【URL】http://www.geocities.jp/gion_uwota/

2005年4月22日 (金)

稲荷町カフェ……〈メイプル〉


ここ稲荷町に、最近、ベローチェができた。

地下鉄銀座線の稲荷町駅から地上に出た稲荷町の交差点角、この界隈としては立地条件がいい。
気軽に入れて客席数も確保され、しかも遅くまで開店しているコーヒーショップができたのは、稲荷町周辺にいる人たちにとってはありがたいことだ(ベローチェのコーヒーが死ぬほど不味いのは、この際、目をつぶろう)。

ただ、稲荷町にはずっと前から気の利いた店がある。
稲荷町で僕一番のお気に入りの店、清洲橋通り沿いにある「カフェ・メイプル」だ。

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このお店、ベローチェができる前は、稲荷町で唯一のコーヒーショップだった。とはいえ、いわゆる若い子がオーダーを取る度に元気な声で復唱するようなマニュアル通りのチェーン店風ではなく、オーナー夫婦のおばちゃんとおじさんがやっている“下町らしい”コーヒーショップなのだ。

そんな独特の雰囲気に、僕の周りでは「メイプル」とは呼ばれずに、「稲荷町カフェ」と呼ばれ、仕事場に遊びに来る友人や仕事仲間たちが、いつもお土産にコーヒーとサンドイッチを買ってきてくれる。

ここのサンドイッチは、かなりうまい。
都内にはおいしいサンドイッチがたくさんあるが、ここのタマゴサンドとツナサンド、それから神保町「ベーカリー・アベ」のカツサンドは、個人的にはかなりのお気に入り。サンドイッチのためにわざわざ出かけて食べる人も少ないだろうが、時おり無性に食べたくなって、わざわざ買いに行くこともある。にもかかわらず、どちらも超がつくほどマイナー。まさに「穴場」。

*  *  *  *  *  *  *

稲荷町にベローチェができることで、オーナーのおばちゃんも一時心配していたようだが、ベローチェのオープンから約1か月、固定客たちに愛されているメイプルは、今のところ心配するほどお客が減ったようには見えない。

もし稲荷町に来る機会があれば、稲荷町らしさを体験するためにも、ぜひ「稲荷町カフェ」に立ち寄ってサンドイッチとコーヒーを楽しんでもらいたい。

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【名  称】カフェ・メイプル
【住  所】東京都台東区東上野3-1-12
【電  話】03-3841-8055
【アクセス】銀座線稲荷町駅を出て、清洲橋通りを馬喰町方
      面へ、徒歩1分。信号を1つ超えてすぐ右手。
【MAP】「長屋界隈」の地図は→こちらをクリック←
     地図上の「1」番がこのお店
【オススメ】タマゴサンド/ツナサンド/ミックスピザ
【食べログ】カフェ メイプル★★★★ 4.0

※いわゆる「カフェ」をイメージすると大間違いなので要注意。
この辺りの小洒落たカフェについては、「長屋界隈」からどうぞ。


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