f.雑食私感

そば屋で日本酒でも飲みながら……〈手打蕎麦 与之助〉


なかなかブログの更新が思うように進まないのだけども、「メイプル・ブログ」には稲荷町の街の様子を、「浅草の風」には浅草の様子を、それぞれ写真で伝えているので、良かったらそちらをぜひ。

日常の愚痴は別のコミュニティをはけ口にしているし、このブログに何を投稿しようかって迷っているうちに、ついつい時間が過ぎてしまう。
ふと気がつくと、長屋界隈の紹介が3ヵ月も更新していないのだけども、実は店舗や施設の写真だけなら20軒以上撮り溜めていたりして、ちゃんと紹介しないと、溜まっていくばかり。

ということで、今日はこの長屋近くのお店を紹介。
2年くらい前に開店したそば屋「与之助」──。

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都営地下鉄・大江戸線の新御徒町駅出口から、春日通りを歩いてすぐのところに、一見するとちょっとそば屋とは気がつかない店構えで迎えてくれるのが「手打蕎麦 与之助」だ。
外の暖簾をくぐって中に入ると、コンクリートの打ちっぱなしに高い天井、ジャズのながれる店内は、この数年のそば屋にありがちと言えばありがちだけども、この辺りのそば屋では落ち着いてゆっくり出来る空間になっていて、とても好感が持てる。

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写真は、天ざる。
そばは二八の割りにはそばの香りもあるし、コシもしっかりして悪くない……と思っていたら、店のご主人はかなり蕎麦粉にこだわっているようで、店内の雑誌にご主人が北海道まで仕入れにいっている姿がかなり大きく取り上げられていた。
ツユは、カツオ出汁だと思うけども、出汁の香りがかなり強く感じられ、甘みはほとんど感じられないいわゆる辛口で、濃さは中程度。個人的には甘みのないツユが好きではなく、この店のそばとツユのバランスを考えても、もう少しだけ甘みを加えた方がいいとは思うが、ネットなどではこのツユもすこぶる評判がいいので、まぁ僕の味覚が一般の人とは違うのだろう。

一方、そば湯はかなり濃厚。こちらは僕好みなのだけども、この濃厚なそば湯にもう少し甘みのあるツユを混ぜて飲むことができれば、もっといいと思うと、やはりツユの味がもったいないと思う。

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上の写真は、ごぼうと地鶏の煎り煮。

実は、僕はこの店、そばだけならそれほど評価は高くない。
まぁ上品で旨いことは間違いないが、どうしても食べたくなるほどの味ではないし、この辺りはそば屋が多いので、そうした店たちに比べて優先順位も高くない。
それでもこの店を紹介したいと思うのは、「酒の飲めるそば屋」としてだ。

つまみの種類はけっして豊富とは言えないが、前述の新ごぼうと地鶏の煎り煮に、玉子焼き、なす田楽、板わさ、そして天ざるにも乗っている天ぷらなど、酒のつまみはどれも僕の舌を満足させてくれる。

少し難をいうなら、ご主人と奥さんらしきご夫婦で切り盛りしているが、少し客が増えると料理が出てくるまでに時間がかかる。そばを含めて一つひとつの料理をこだわって作っているのだろうが、客の我が侭を言わせてもらえばもう少し手早く料理を出してほしいと感じることがある。
ただ、全部で20人程度の客席をゆったり配置していることからみると、あまり客を入れずに、ゆっくりとこだわって料理を出すコンセプトなのかもしれない。それが店の方針だとしたら、それはそれで仕方ないかな。

何度も書いている通り、付き合い程度しか酒を飲まなくなってしまったので自らこの店に酒を飲みにいくというわけではないが、人が来て「腹も減ったし、酒を飲みたいし」という時にはとても手頃な店だ。
この辺りのそば屋が、ほとんど夜の8時や9時に閉店してしまうのに比べ、10時まで開いていてくれるのも使いやすい。

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ということで、新御徒町周辺で日本酒や焼酎を楽しみたい時は、一度行ってみても損はしないだろう。
落ち着いて小戯れた店内は、女性だけで行っても悪くないと思う。

【名 称】手打蕎麦 与之助
【住 所】東京都台東区元浅草1-4-4
【電 話】03-3842-6400
【アクセス】大江戸線「新御徒町駅」をA3出口を出て、春
     日通りを東に向かってすぐ左手。
【MAP】「長屋界隈」の地図は→こちらをクリック←
     地図上の「40」番がこのお店
【食べログ】手打蕎麦 与之助 ★★★☆☆ 3.5


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昭和の味噌ラーメン……〈和楽〉


いま僕が仕事場兼自宅として使っている部屋は、四軒長屋の一軒だ。
僕の前の住人の方がラーメン店を営んでいたとのこと。そのラーメン店が閉店した後、そのまま居抜きで借りる人を捜していたらしいが、何年も借り手が見つからず、住宅用にキッチンや風呂を新たに付けるなどリフォームしてすぐに、僕が借りることになった。

狭い長屋の、しかも路地裏の長屋の一部屋で、どんなラーメン屋さんだったんだろうと思うのだが、実は、この長屋のすぐ近くに、とんど同じ様な建物のラーメン店がある。

稲荷町界隈のラーメン店紹介、第5弾となる「和楽」だ。

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お世辞にも、入りやすい店とは言えない。写真じゃ伝わらないかもしれないけど、近所でも初めて入るのにはちょっと勇気がいる(笑)。
実は、僕自身もこんなに近くにありながら入ったことがなかったが、このブログでラーメン店を紹介すると宣言した手前、うちの長屋のすぐ裏にあるこの店を避けるわけにはいかないので行ってみた。

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写真は、味噌ラーメン(680円)。
ラーメンには、豚肉や野菜の炒め合わせが載せられて、その上にちょこんと一つだけ餃子が載せられている。
味はオーソドックスな味噌味で、昭和50年代までの東京の味噌ラーメンは、ほとんどこういう味だったと懐かしく思わせてくれるラーメンだ。
他に、ニラレバなども食べたが、こちらも昔懐かしい味付け。

昔懐かしい味付けというのは、別においしくないと言っているわけではない。味としてはオーソドックスで、そうだなぁ……例えば自分で作っても、これと同じレベルの味付けは、それほど苦労しないで出せるだろうなぁ……ということで、それはそれでおいしいと言える。

もちろん、わざわざ出かけて食べる物だとは思わない。
ただ近所にいる人なら、建物の雰囲気だけで敬遠するのはちょっともったいないと思う。

というのは、この店の接客がとても気持ちがいいからだ。
僕の親父よりもかなり年上と思われるご主人が、店に入ってきたどの客にも丁寧に「いらっしゃいませ」と注文を取りにきてくれ、勘定を済ませると「いつもお越しいただいてありがとうございます」「遠くからわざわざありがとうございました」と一人ひとりに声を掛けてくれる。薄曇りのガラス越しに見える厨房の息子さんや女将さんも、物腰の柔らかい言葉使いで声を掛けてくれる。

外観だけではなく、内装も調度品も古い。少なくとも僕の年齢よりは古いものばかりだろうから、半世紀以上は経っているのではないかな。でも、決して汚いわけじゃない。ちゃんときれいに使い続けたんだろう。

こういう店は、料理は平凡な物でも客を気持ちよくさせてくれる。
そして身の丈にあった商売を続けながら、地元の人たちが集まってくる。来店している客たちは、この店の「気持ちよさ」を実感して愛している人たちばかりだ。
こうした“東京の下町らしい”店というのは、地元の人たちに愛され続けることだろう。

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実は、この店を紹介するつもりはなかった。
わざわざ遠くから来るものではないし、地元に根付いて商売していればいい店だ。店の方だって、インターネット上で旨いだの不味いだの言われたくもないのではないかな。

ところが、ちょっと気分が変わった。

最近、下谷神社のすぐ近くに、噂の“白たいやき”のチェーン店が開店した。さっそく僕も食べたが、別にそれはそれで悪くはない。ただ、以前に紹介した上野たいやきが頑張っているすぐ近くに競合店として開店しなくても良いだろうと考えると、少し腹が立つ。この界隈は、浅草と上野の挟まれているが、とくに繁華街というわけでない。たいやきやスイーツの需要など、それほど多くはないはずだ。
別にその店も「大手資本」というほどの企業でもないだろう。詳しく調べたわけじゃないが、きっと中小企業レベルのチェーン店だと思う。もちろん個人的な怨みもない。
だが、僕は断然に「上野たいやき」を応援したい。

下の写真は「和楽」とは関係なく、「上野たいやき」の紙袋。
市販のクラフト紙の袋に、消しゴム判子で判を押している。
いいじゃん。この地元感たっぷりのセンス! 金をかけた割りに下手糞なデザインで、田舎臭い派手な色合いのメニュー看板を掲げているチェーン店より、オリジナリティがあって格好いいよ。

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メイプルも、上野たいやきも、今日紹介した和楽も、頑張っている地元の店には、どこに行っても変わらない味しか提供できないチェーン店なんかには負けないでほしい。
そう思い直して、この店も紹介することにした。

頑張れ!稲荷町!!

【名 称】和楽
【住 所】東京都台東区東上野3-2-2
【アクセス】銀座線「稲荷町駅」を出て、清洲橋通りを南
      (新御徒町方面)へ。1つ目の信号右折。す
      最初の小さい交差点を左折。数十メートル先
      左手。


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丁寧な仕事ぶりで品のいいラーメン……〈てんくう〉


先日予告したように、少しこの辺のラーメン屋さんを紹介しようと思っていたんで、昨年オープンしてから、度々評判を見聞きしていた「中華そば てんくう」に行ってきた。

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とりあえず「醤油チャーシュー」を頼んだ。

麺はストレートな細麺。
前にも書いたと思うが、僕はどうも細麺が好きになれない。中には細麺で旨い店もあるけども、ほとんどは「細麺じゃなくて太麺だったらなぁ……」と感じるケースが多い。
ただ、モッチリ感的なコシがあり、麺の味はしっかりしていて、スープとの味のバランスはいい。
スープは、魚介ベースにしていて鰹系かな。他の肉もダシにしていると思うが、これまたバランスが良くて、しっかりと魚介の味がする中にほんのり肉の香りが感じられて、互いに引き立てあっている。濃い味だがけっしてクドくない。いいスープだが、個人的な難点をあげると、40過ぎのオッサンには少し脂っぽい。写真でも見えるように油がスープに浮いている。これがストレートな細麺とスープを上手く絡めていて、麺を食べた時にスープの持ち上げがいいのだが、僕的には少し、口に残る油が気になる。
チャーシューは、直前に炙ったものをトッピングしてくれるのだが、柔らかく肉の旨味や甘みを出している。

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こちらは、限定メニュー「海老塩ワンタン麺」。
海老の旨味(苦み+甘み)の香りが満喫できる一品。塩ラーメンというより、海老ラーメンという感じで、僕はあまりハマりそうもないけども、これはハマる人が出るんじゃないかな。

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サイドメニューの「チャーシュー丼」と「餃子」。
チャーシュー丼も悪くないが、ここのチャーシューは、丼で食べるよりも麺で食べた方が合っている。餃子はやや小ぶりだが、甘みがあってなかなか。

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ご主人は、湯島・天神下の「大喜」で修行されたらしい。
今は「大喜」もかなり人気店になって、いつでも行列ができていて、僕のように並ぶのが嫌いな人間は食べられるものではなくなってしまった。
ここ「てんくう」は、大喜とはまた違った一味だが、丁寧な仕事ぶりはしっかりと感じさせてくれる。
店内も、昨年できたばかりということもあって、キレイで清潔感がある。

以前、この辺りで人を連れて行くなら「凡凡ハウス」と紹介したが、この店の方が上品で喜ばれそうだ。

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【名 称】中華そば てんくう
【住 所】東京都台東区松が谷1-3-15
【電 話】03-3841-5962
【営業時間】月〜土=11:30~15:00 17:30~21:00
      祝日=11:30~15:00(昼のみ)
      定休=日曜日
【アクセス】銀座線「稲荷町駅」を出て、浅草通りを浅草
      方面(東)へ。2つ目の信号左折。すぐ右手。
【MAP】「長屋界隈」の地図は→こちらをクリック←
     地図上の「21」番がこのお店
【食べログ】中華そば てんくう★★★☆☆ 3.5


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麹町の上品なケーキ……〈パティシエ シマ〉


ということで……、スタッフたちに気持ちよく仕事をしてもらうために、やっぱり差し入れは重要アイテムだ。
とくに女性スッタッフがいる場合、スイーツは最強アイテムになる。

で、たまにはこの界隈以外のスイーツを紹介。
今回の仕事で訪れたスタジオに行く途中にある、麹町の「パティシエ シマ」。

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今回買ったのは、プリン、チーズケーキ、タルトショコラ、タルトフレーズ、ミルフィール・オ・フレーズの5つ。
どれも中程度の大きさ(気持ちやや小さめ)で、400〜500円代。

全体的に、甘いものが苦手な僕には少しだけ甘過ぎる。ただ、甘い物好きの女子たちには、たいへん好評で、たしかに、個人的に甘いと思う点を除けば、どれも品のある味でおいしいケーキだ。
僕としては、チーズケーキとプリンがお薦め。

生チョコ、クレーム・アンジュ、マカロンなどが有名らしく、僕がケーキと包装をまっている間にも、数人のお客さんが生チョコなどを買っていた。

*  *  *  *  *  *  *

何せ、ケーキ屋さんに並んでいるもので好きなものと言えば、プリンとシュークリームと焼き菓子くらいで、ケーキそのものは、ほとんど積極的に食べることがない。
僕はフレンチが好きなのでよく食べに行くが、ほとんど毎回、デザートはシャーベット(ソルベ)。他のデザートだと胸焼けしてしまって、せっかくのフレンチの食後が台無しになることが多い。ちなみに、ここのオーナーは、フランスでの修行後、銀座の「マキシム・ド・パリ」にいたらしい。「マキシム・ド・パリ」は、僕の好きなクラッシックのフレンチを楽しませてくれる老舗の名店だ。

ということで、スイーツ好きの人には、僕の感想などまったく参考にならないだろう。ただ、僕のようにスイーツが得意ではなくても、差し入れ専門の人もいるかもしれない。
もし差し入れの相手が甘い物好きの人ならば、きっと受けがいいので、そういう意味では安心して薦められるケーキ屋さんだ。

こうした仕事の合間の差し入れや、仕事が終わった後の打ち上げが、スタッフたちのモチベーションを盛り上げてくれる。
このくらいでスタッフが気持ちよく仕事をしてくれるなら、ちょっとの出費と時間の手間くらい安いものだ。


【名 称】パティシエ シマ
【住 所】京都千代田区麹町3-12-4 麹町KYビル1階
【電 話】03-3239-1031
【営業時間】10:00~19:00/定休=日曜日
【URL】http://www.cakechef.info/shop/shima/
【食べログ】パティシエ シマ★★★☆☆ 3.5


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独特のスープを堪能……〈らーめん翔太〉


昨日の記事で娘のことに少し触れたが、去年から彼女がラーメンブログをはじめたらしい。
読み出すとこちらも口を挟みたくなるんで、実際のブログは見たことないが、このところ、一緒に出掛けた出先で何かを食べようと思うと「旨いラーメン屋に連れて行け」と言われることが多いので、少々閉口している。

僕もその昔、高校から大学時代にかけて「ラーメン紀行」と称してラーメンを食べまくった時期がある。その頃はまだ、ラーメンブームは今ほど大衆化したものではなく、ラーメン好きの間で有名だった店に行っても何時間も待たされることはなく、たまに待たされたとしてもせいぜい20〜30分という程度だったんで、東京中に遠征してほとんど毎日ラーメンを食べていた。大学時代は北海道に暮らしていたので、住んでいた札幌はもちろんのこと、車で数時間かかる室蘭や函館のラーメン屋に行くことも、まったく苦にせず通ったもの(昔は元気だったなぁ……)。
こんな仕事をしていると、評判のいいラーメンを食べさせてもらう機会もあって、何だかんだと未だに有名店のチェックだけはできているが、何より並ぶのが嫌なので自分からわざわざ出掛けてラーメンを食べることは、今ではほとんどなくなった。

ただ、娘によると、やはりネットの情報を頼りに訪れているらしい。
このブログでは、以前紹介した2店舗以外のラーメン店のことを書くつもりはなかったんだが、かつての僕、そしていま娘がそうであるように、ラーメンは、若い人にとって「食べ歩き」の入門編として入りやすいということがあるんだろうから、彼女がネットに世話になっているように、せめてこの界隈のラーメン店情報くらいは発信しておこうかなっと、最近思ってきた。

ということで、今回は、清洲橋通り沿いの「らーめん翔太」。

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清洲橋を稲荷町の交差点から北に向かって歩いていくと、200〜300メートル先の左手に、カウンターが5〜6席と小さなテーブルが二つというこじんまりした店がある。
昼から夜にかけての忙しい時間はご夫婦で、夜遅くなるとご主人だけで営んでいる店で、ご主人の接客は物腰も柔らかく、とても好感が持てる。
そこが「ら−めん翔太」だ。

背油をたっぷり使っていると見えるとんこつ系の醤油スープは、クドさや臭みはほとんど感じない。たぶん、魚介系のダシをわずかにブレンドしているんじゃないかと思うんだけども、何をブレンドしているにせよそのバランスがいいんだろう。
背油は多めに注文することもできるので、こってり好きの人は背油を追加した方が好みかもしれないが、かつては誰にも負けないくらい脂っこいスープが好きだった僕も、今ではこってり系を食べると胸焼けするひ弱な体質になってしまったので、普通の状態で十分。
塩ラーメンの場合は、個人的にはややパンチが足りないと感じる。バターを入れると断然によくなるし、店としても塩バターがお薦めのようなので、ある程度バターが入ることを前提に調味されているのかもしれない。

醤油も塩もどちらも好みで調整が必要ということになるので、最初の訪問だけでは評価しづらいかもしれない。
ちょっと独特なスープと言えると思うが、個人的には好みの味だ。

麺は細めのストレートで、スープの絡み具合もいい。
ただ、僕は細麺がどうしても好きになれない。僕の好きなラーメン店は、すべてと言っていいくらい普通の太さか太麺で、細い麺を食べているとどうしてもラーメンを食べている気になれない。
もしこの店が太麺だったら、もう少し足繁く通っているだろう。
逆に言えば、この界隈の人で細麺好きの人なら、割と良い店だと思ってくれると思う。

余談だが、数年前に初めて訪問したときは、チャーシューが旨いと聞いていた。
肉厚で柔らかいチャーシューだが、味付けは凡庸で、特別に旨いものではない。
チャーシュー丼はネギとタレを絡めてご飯に載せているもので、店を訪れる若い人の声を聞いていても評判いいが、この程度のチャーシュー丼は世にゴマンとある。
20年以上前、まだチャーシュー丼なんて一般化しない頃から、チャーシューの旨い店(しかもご飯のある店)に行くと、メニューになくてもご飯にチャーシューとタレをかけてもらって食べていたほどチャーシュー丼の好きな僕としては、「熊ぼっこ」あたりでメニューになくても作ってくれるように頼んだ方が、よほどうまいチャーシュー丼になると思う。
まぁ、あくまでもサイドメニュ−の話なんで、ラーメンそのものの評価とは関係ない……かな。

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ということで、ぼちぼちとこの界隈のラーメン店も紹介していきたい。
とはいえ、この辺のラーメン屋さんって、これまで紹介した店以外はあと3軒しか知らないんで、少し足を伸ばしてみようかと思ってもいる。

【名 称】らーめん翔太
【住 所】東京都台東区東上野5-10-11
【電 話】03-5828-2788
【営業時間】11:30~15:30 17:00~23:00/定休=日曜日
【アクセス】銀座線「稲荷町駅」を出て、浅草通りと交差
      する清洲橋通りを入谷(北)方面へ。200m
      ほど直進し左手。マルエツ系スーパー「フー
      デックスプレス」の少し手前の提灯が目印。
【MAP】「長屋界隈」の地図は→こちらをクリック←
     地図上の「23」番がこのお店
【食べログ】らーめん翔太★★★☆☆ 3.5


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今この界隈で一番“ホット”な……〈上野たいやき〉


ちょうど一年ほど前だったろうか?
この界隈では唯一の総合病院である永寿病院のすぐ近くに、突如、鯛焼き屋さんができた。
「こんなところに店出しても、すぐに潰れちゃうんだろうなぁ」
などと思っていたら、どっこい、他のブログなどでも何度か紹介されるなど、割と評判がいいようだ。

ということで、今回は「上野たいやき」の紹介。

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一つ110円の鯛焼きは、やや小振りで、甘いものがそれほど好きではない僕としては程よい大きさ。

皮はやや薄め。極薄というほどではないが、1mm弱の厚さというところ。
パリパリっとしていて食感はいい。
某有名鯛焼き店の影響か、最近は極薄の鯛焼きをよく見かける。あれほど薄いと鯛焼きというより餡子を食べている気がするので好きになれないが、この店の薄さなら、あまり薄い皮が好きではない僕も嫌いではないし、むしろパリパリっとする食感はなかなかと感じる。

餡は、少し水分が多めなのか、かなり柔らかい。
甘さも程よく控えてあって、こういう甘さの餡子なら、普段は甘いものを食べない男の人でも嫌な気がしないだろう。

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台東区の運営する循環バス「東西めぐりん」の永寿総合病院東という停留所の目の前にある。
週に何度か、このバス停からめぐりんに乗って千駄木方面へ出掛けるために、この店の前でバスを待つことになるのだが、店の様子を見ていると、どの時間帯でもパラパラと客が軒先で足を留めている。
前述したように「すぐに潰れるんだろう」などと失礼なことを考えていたが、なかなかの繁昌ぶりだ。

店構えはけっして飲食店らしくない。
以前はどんな会社・店舗だったかさっぱり思い出せないが、店の中も事務所だったものを店舗として利用しているような様子で、資金をかけて開店したとは思えない。
だからこそあまり大きな期待はしていなかったのだが、味が受けたのか、それともこの界隈に手軽なスイーツ店がないために地元の人や病院患者などが立ち寄るのか、とにかく立派なものだ。
商売は、金をかけて見せかけをよくすれば良いというものじゃないわけで、味が良く立地条件が揃えば、店構えが多少“それらしく”なくても、ちゃんと繁昌するという見本のような店だと思う。

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【店名】上野たいやき
【住所】東京都台東区東上野2-24-4
【アクセス】稲荷町から清洲橋通りを馬喰町方面へ。2つ目
     の信号、杉山弓具店の角を右折。200mほど進み1
     つ目の信号を左折して、すぐ左手。
【MAP】「長屋界隈」の地図は→こちらをクリック←
     地図上の「19」番がこのお店
【食べログ】上野たいやき ★★★★ 3.5


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新御徒町周辺で初のカフェ……〈cafe Title〉


今から約4年前、このブログを始めてすぐに“稲荷町カフェ”という見出しで「カフェ・メイプル」を紹介した。
メイプルは、カフェというより、この界隈で古くからあるコーヒーショップ。“安い・不味い”のベローチェが稲荷町の交差点に出来て以来、徐々に客足が遠のいているようだ。
稲荷町界隈でコーヒーを飲むなら、マクドナルドやベローチェではなく、ぜひメイプルのような地元のコーヒーショップを利用してほしいと思う。

と、そんな気持ちで書いたのだが、当時、この界隈には小洒落た“カフェ”なんてものは存在していなかった。
女子が好きそうな雑貨、ヨーロッパの田舎を感じさせる内装・外観、一つ一つが不揃いだけど雰囲気のある家具や食器、そしていわゆる“カフェ飯”のランチ……そんなものが揃ってる店を“カフェ”と言うのだろうが、仕事の打ち合わせで女性スタッフが来てくれても、そういうカフェは上野か浅草まで行かないと連れて行けなかった。

ところが、2年ほど前、新御徒町の駅からすぐの路地にカフェが出現。それが「cafe Title」。

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照明はほどよく暖かみのある明るさで、内装も家具もかわいい。オリジナルバッグの店内販売もしていて、店内に飾られている。
バッグデザイナーがオーナーらしく、店内の雰囲気はまさに“カフェ”。

夜は一度だけしか行ったことがないので、僕が利用するのはもっぱらランチ。

日替りでメニューは変わるが、パスタを中心に、カフェ丼、プレートなどが5〜7種類ほど用意されている。昼も夜も、イタリア系のメニューが多い(ワインメニューもイタリアのワインが多い)。

味は、とくに可もなく不可もなく、まぁ普通。
ただ、味なんかよりも、この界隈に“カフェ”が出来たことが重要だ(笑)。
だって、とくに女子には多いと思うけど、「そこそこ旨いけど薄汚い店」と、「味は今一だけど雰囲気のいい店」があったとして、味よりも何よりも、店の雰囲気を味わうことを重視して後者を選ぶ時ってあるものだから。
僕なんかはむさ苦しいオッサンだけど、やっぱり後者を選びたい時だってあるもんだ。

そうそう、コーヒー関連の味は悪くない。
だから、昼時に大江戸線を新御徒町で降りて「昼飯のついでに本でも読みたいなぁ」なんて時は、一人でも利用している。

各テーブルにアンケートの用紙がおいてある。
回答に協力すると、割引券がもらえるらしい。

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駅からすぐ近いが、大通りから路地に入ったところにあるので、場所を知らない人には分かりづらいかも知れない。清洲橋通りを北に向かって歩いて、上の写真の看板を見たら、その路地を入るとすぐに店がある。ちょうど白鴎高校の南側だ。

この界隈は上野と浅草に挟まれ、ともすると忘れられたような存在で、都心の割にあまり大きな変化のない街だが、こうやって若い人向けの店ができるなど、少しずつ変化している。

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【店名】cafe Title(カフェ・タイトル)
【住所】東京都台東区元浅草1-6-7
【電話】03-5806-9895
【URL】→公式サイト←
【営業時間】月〜木曜=11:30〜15:00/17:00〜23:00
      金〜土曜=11:30〜15:00/17:00〜27:00
      日曜・祝日=定休日
【アクセス】都営大江戸線「新御徒町」駅の出口近く「元浅
      草一丁目」の交差点から、清洲橋通りを稲荷町
      方面(北)へ。一本目の路地を右折。すぐ左手。
【MAP】「長屋界隈」の地図は→こちらをクリック←
     地図上の「38」番がこのお店
【食べログ】cafe Title★★★☆☆ 3.0

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自宅でフグ鍋もオツなもの……ふぐ・すっぽん〈辻むら〉


暖冬だというけども、やっぱり冬は寒い。

とくに僕の仕事場はビルに囲まれたボロ長屋の1階なので、日当りは悪いし、すきま風が入ってくるし、エアコンをつけたくらいでは底冷えは止まらない。
個人的にエアコンはあまり好きではないので、いつも電気毛布を膝掛にして、文字通り「頭寒足熱」で仕事をする日々。でも、いくら電気毛布を膝掛にしても、やっぱり寒いものは寒い……。

で、多くの人が冬になると鍋がおいしいと感じるわけだが、僕はきっと、人よりも何倍も鍋が旨いと感じながら食べてるんじゃないかなぁ、と勝手に思ってる。
ということで、僕は冬になると毎週のように鍋を食べている次第。

まぁ鍋にもいろいろあるわけだが、今日は、自宅でフグ鍋を食べるときに僕が利用している浅草のフグ・スッポン料理店「辻むら」の紹介。

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浅草の観音様(浅草寺)の裏手(北側)は、一般的に「観音裏」と呼ばれている。観音裏は、芸者さんを呼ぶ料亭から、路地裏にある小さな小料理屋、老舗の洋食屋、趣のあるカウンターバーなど、名店と言えばよいだろうか……、まぁ大人の店が多く、浅草の表玄関である雷門周辺とはまったく違い、静かで落ち着いた店が多い。
「辻むら」は、この観音裏にあるフグ料理店だ。

本店、別館、持ち帰り専門店と3店舗あるが、本店が本格フグ料理とスッポン料理、別館は懐石料理、そして持ち帰り店では、ふぐちりセットやふぐ刺しセットを販売している。

持ち帰りの「フグちりセット」は一人前2000円、天然のトラフグちりでも一人前4500円で、「セット」というだけあって、野菜、豆腐、おもち、薬味に、漬けだれまでが付いてこの値段だ。
「ふぐ霜ふり造り」も2000円から用意されているし、唐揚げ用のふぐ(頼めば揚げた状態にもしてくれる)や、フグの白子も販売している。

本店がかなり良心的な店で、一人前5000円からコース料理を楽しめこともあり、持ち帰り専門店でもリーズナブルに提供している。
といっても、「辻むら」はその辺のチェーン店とは違い、リーズナブルな値段が主流ではなく、本店や別館では天然のフグやスッポンを使った本格的な日本料理を楽しむことのできる店だ(一人平均的な予算は15000円ほど)。だからこそ、こうした安価なサービスも、安心して楽しむことができるというもの。

僕は冬場になると、年に何度かではあるが、この持ち帰り専門店で材料を買って帰り、家でフグちり鍋を楽しんでいる。
安価な一人前2000円のセットでも、フグの味は十分にしっかりとしているし、この値段でこの味なら、まったく問題がない。味気のない某店よりも、よほど安くて旨いフグを堪能できる。

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下の写真はスッポン鍋

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ちなみに本店では、5人集まれば一人25000円のセット料金で、コース料理が楽しめ、しかも芸者さん(2人?)を呼んでもらえる。一般的に料亭で芸者を呼んでお座敷をあげると、料理や人数にもよるが2〜4人で20万円弱かかると思うので、かなりリーズナブルだ。僕はここで芸者さんを呼んだことはないので、いわゆるお座敷遊びをどこまで出来るのかはちょっと不明だが、まぁ芸者体験入門として利用すれば面白いと思う(そのうちに、友人を集めて体験したら、また報告します)。

本店や別館は、コース以外の単品料理に値段が書いてない場合もあり、初めての時は値段に不安があるかもしれない。そういう場合、予め店員さんに予算を告げておけば、ちゃんとその範囲で収めてくれるから安心だ。

スッポン料理やフグ料理というと、少し敷居が高いと感じる人が多いだろう。
最近はリーズナブルな値段でチェーン展開しているところもあるが、やは有名な高級店は最低でも一人2〜3万円くらいの予算が必要となるので、お気軽なイメージにはならないのかもしれない。
浅草でフグといえば「三浦屋」や「三角」など有名店がいくつかあるが、「辻むら」を含めて浅草のフグ店の多くは、敷居もあまり高くなく気軽に入れるのがうれしい。

「辻むら」のご主人は観音裏界隈の地域振興のためにご尽力されているということもあって、お座敷上がりの芸者さんも帰りに立ち寄って食事をするなど、浅草花柳界との繋がりも深い。
だからこそ、浅草に足を運んだ人たちが、安心して料理を楽しんだり、芸者体験をしてほしいと願い、こうした値段で楽しめるコースを用意している。

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上の写真は本店の外観

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持ち帰り専門店は、クール便で全国発送もやっていて、「ぐるなび食市場」からも注文できる。
まぁ、最近はこうして遠くから注文も出来るし、「フグちりセット」なんてデパートでも簡単に買えるので、わざわざ買いに来るほどのことはないのかもしれないが、花街としてどこか艶やかであり、閑静な街並の観音裏に来た帰りにでも、土産に買って帰り、散歩で冷えた身体を鍋で温めれば、ひと味違った浅草散歩を楽しめるのではないだろうか。

鍋といえば、最後は雑炊。
フグ鍋の雑炊はダシがきいて本当に旨い。個人的には、鍋で身を食べよるよりも、フグ刺を食べるよりも、雑炊を食べるのが何よりも楽しみ。
自宅で食べる時は、夜に鍋をして、翌朝に雑炊を作る。これがまた格別だ。
寒い冬の朝も、この雑炊で一日を始めると元気に過ごせる。

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【店名】ふぐ・すっぽん料理 辻むら(本店)
【住所】東京都台東区浅草3-34-9
【電話】03-3872-4640
【URL】→公式サイト←
【営業時間】17:00〜22:00
     (休日は季節によって違うので要確認)

【店名】辻むら 持ち帰り専門店
【住所】東京都台東区浅草3-33
【電話】03-3872-4675
【ぐるなび食市場】→お取り寄せサイト←

【食べログ】ふぐ・すっぽん料理 辻むら★★★★ 4.0

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合羽橋でワッフル……〈Waffle cafe Y〉


浅草観光や浅草散歩を楽しむ人の中には、合羽橋を抜けて稲荷町界隈から上野へと歩いて行く人もいるだろう。

まぁ僕の場合はスクーターか自転車でブラブラしていることが多いのだが、とにかく、浅草から上野まで抜ける途中でちょっと一休みしたいときに、たまに僕が立ち寄る店「Waffle cafe Y」の紹介。

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その名の通りワッフルのお店で、400円〜900円くらいで十数種類のワッフルを楽しむことができる。写真は「いちごミルク」だったかな……?

紹介するなんて偉そうなことを言うものの、実は、甘いものを好んで食べる方ではないので、ワッフルについての評価は自信がない。ワッフルの相場も分からないから、個人的な感想をいえば、「まぁこの値段ならこれくらいの感じなんだろう」というという曖昧さ。

昨年の春頃にできたお店で、店内は清潔感があっていい雰囲気だ。
開店から間もないこともあって、まだまだ新鮮みのある接客で好感が持てる。

浅草や合羽橋からの帰り道に時折よっているが、ほとんどコーヒーやドリンク中心。コーヒーなどのドリンクは悪くない。値段は300円〜500円くらい。

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合羽橋で喫茶店・カフェといえば、台東区中央図書館すぐの「合羽橋珈琲」が有名だが、あちらは混んでいることが多く、食事時、おやつ時以外でも、席が空くまで待たされることが多くなった。2階の雑貨店「soi」が好きなのでたまに寄るが、待たされてまで入る気にもなれない。
一方、「Waffle cafe Y」は、合羽橋道具街からかっぱ橋本通りを西に入ってすぐにある。場所柄のせいか、合羽橋珈琲のようにいつでも混んでいるということはない。
ということで、最近は合羽橋界隈でお茶をしたい時は「Waffle cafe Y」を使うようになってきた(まぁ男一人で入るのは少し気が引けるので、誰かと一緒にいる時だけだけど……)。

この界隈、喫茶店の数は多いものの、地元以外の人にとって気軽に入れるお店は意外と少ないので、そういう意味ではお薦めだ。
散歩の休憩や合羽橋で買い物のついでにお茶をしたい時はどうぞ。


【店名】Waffle cafe Y(ワッフルカフェ・ワイ)
【住所】東京都台東区松が谷2-25-5 1F
【電話】03-6909-8811
【URL】→公式サイト←
【営業時間】9:00〜20:00
【MAP】「長屋界隈」の地図は→こちらをクリック←
     地図上の「36」番がこのお店
【食べログ】Waffle cafe Y ★★★★ 3.5

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囲炉裏と、作家と、それから女形……〈炭やき櫻田〉

先日、僕の入っている歌舞伎鑑賞会の新年懇親会が浅草であった。1月10日は、「浅草新春歌舞伎」が“着物の日”として来場者に和服の着物を着てくるように促してるのだが、その日に鑑賞会の皆さんも和服を着て集まったという次第。

といっても、僕は別の日に鑑賞予定だったので、この日の観劇はパスし懇親会から、一人野暮ったい普段着で合流した。

今日は、その懇親会の会場「炭やき 櫻田」を紹介。

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この日のメニューは団体なのでコースメニューだったが、この店は少人数で行ってもコースがお薦め。
先付け、炭焼き料理、朴葉焼、食事メニューなどで4000円の天神コースなどがお手頃ではないだろうか。

炭やき料理は、十数種類の山の幸や海の幸が、大きなざるにどっさり載せられてきて、そこから好きな食材を選ぶことができる。肉でも魚介類でも野菜でも好きなものを選べるので、男性にも女性にも好まれる店だ。
どの席にも、昔の雰囲気を醸し出す囲炉裏が備え付けられているので、そこの炭火で好きなように焼いて食べる。
自分で焼かないといけないは焼き肉料理と同じで、焼いているうちにおしゃべりなどに夢中になると、ウッカリすると丸焦げなんてことになってしまうので、今回のように懇親会の席には向かなかったかもしれないが、まぁ、そんなことも炭火焼の楽しみの一つ。むしろ僕なんかは、自分のペースで炭火で焼いて食べる方がうれしい。

焼酎も十数種類、冷酒も数種類おいてので、酒が好きな人は、コースにせずじっくりと囲炉裏で炭焼き料理を楽しむのがいいと思う。単品メニューは豊富とはいえないが、もちろん単品で紙鍋料理や朴葉焼を頼むことができる。以前、牛肉の朴葉焼をいただいたがとても香りが良かった。

この数年、わりとテレビや雑誌で紹介されているのを見かけるので、浅草の中でも有名店と言ってもいいんじゃないだろうか。

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この櫻田のビルは、文学作品の中で浅草のことを数多く描いた作家・久保田万太郎の生誕地に建っている。店のすぐわきには記念碑が建てられており、「久保田万太郎生誕地」として紹介されることも多い。

また、奇数月の第3土曜日に「櫻田落語会」という落語会を開催している。以前は春風亭小朝や当代の金原亭馬生なども高座に上がったらしいので、いい噺家との出会いもあるかもしれない。僕もまだこの落語会に伺ったことはないのだが、そのうち行ってみようと思っている。

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さて、新春浅草歌舞伎について感想を少しだけ……と思ったが、長くなるのでコメント欄に感想を書いたので、興味のある方はこの記事のコメント欄を読んでください。

今回の懇親会はちょっとしたおまけがついてきた。
新春浅草歌舞伎の舞台にあがっている尾上松也丈が、懇親会の席に登場してくれた。
姿や様子がたいしてよくもない男子を、「イケメン」とする昨今の風潮には辟易しているが、素顔の松也丈は様子の良い男ぶりで、まさにイケメン。
七之助は精進が見えないし、片岡愛之助は最近女形をやらないし、贔屓を松也丈に乗り換えようかと思っている今日この頃だ……。


【名 称】囲炉裏料理 炭やき櫻田
【住 所】東京都台東区雷門1-15-12永谷マンション1F
【電 話】(03)3845-3995
【URL】→公式サイト←
【定休日】無休
【営業時間】平日17:00~23:00
      土日祝16:00~22:00
【食べログ】櫻田 (さくらだ)★★★★ 3.5

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