そば屋で日本酒でも飲みながら……〈手打蕎麦 与之助〉
なかなかブログの更新が思うように進まないのだけども、「メイプル・ブログ」には稲荷町の街の様子を、「浅草の風」には浅草の様子を、それぞれ写真で伝えているので、良かったらそちらをぜひ。
日常の愚痴は別のコミュニティをはけ口にしているし、このブログに何を投稿しようかって迷っているうちに、ついつい時間が過ぎてしまう。
ふと気がつくと、長屋界隈の紹介が3ヵ月も更新していないのだけども、実は店舗や施設の写真だけなら20軒以上撮り溜めていたりして、ちゃんと紹介しないと、溜まっていくばかり。
ということで、今日はこの長屋近くのお店を紹介。
2年くらい前に開店したそば屋「与之助」──。
都営地下鉄・大江戸線の新御徒町駅出口から、春日通りを歩いてすぐのところに、一見するとちょっとそば屋とは気がつかない店構えで迎えてくれるのが「手打蕎麦 与之助」だ。
外の暖簾をくぐって中に入ると、コンクリートの打ちっぱなしに高い天井、ジャズのながれる店内は、この数年のそば屋にありがちと言えばありがちだけども、この辺りのそば屋では落ち着いてゆっくり出来る空間になっていて、とても好感が持てる。
写真は、天ざる。
そばは二八の割りにはそばの香りもあるし、コシもしっかりして悪くない……と思っていたら、店のご主人はかなり蕎麦粉にこだわっているようで、店内の雑誌にご主人が北海道まで仕入れにいっている姿がかなり大きく取り上げられていた。
ツユは、カツオ出汁だと思うけども、出汁の香りがかなり強く感じられ、甘みはほとんど感じられないいわゆる辛口で、濃さは中程度。個人的には甘みのないツユが好きではなく、この店のそばとツユのバランスを考えても、もう少しだけ甘みを加えた方がいいとは思うが、ネットなどではこのツユもすこぶる評判がいいので、まぁ僕の味覚が一般の人とは違うのだろう。
一方、そば湯はかなり濃厚。こちらは僕好みなのだけども、この濃厚なそば湯にもう少し甘みのあるツユを混ぜて飲むことができれば、もっといいと思うと、やはりツユの味がもったいないと思う。
上の写真は、ごぼうと地鶏の煎り煮。
実は、僕はこの店、そばだけならそれほど評価は高くない。
まぁ上品で旨いことは間違いないが、どうしても食べたくなるほどの味ではないし、この辺りはそば屋が多いので、そうした店たちに比べて優先順位も高くない。
それでもこの店を紹介したいと思うのは、「酒の飲めるそば屋」としてだ。
つまみの種類はけっして豊富とは言えないが、前述の新ごぼうと地鶏の煎り煮に、玉子焼き、なす田楽、板わさ、そして天ざるにも乗っている天ぷらなど、酒のつまみはどれも僕の舌を満足させてくれる。
少し難をいうなら、ご主人と奥さんらしきご夫婦で切り盛りしているが、少し客が増えると料理が出てくるまでに時間がかかる。そばを含めて一つひとつの料理をこだわって作っているのだろうが、客の我が侭を言わせてもらえばもう少し手早く料理を出してほしいと感じることがある。
ただ、全部で20人程度の客席をゆったり配置していることからみると、あまり客を入れずに、ゆっくりとこだわって料理を出すコンセプトなのかもしれない。それが店の方針だとしたら、それはそれで仕方ないかな。
何度も書いている通り、付き合い程度しか酒を飲まなくなってしまったので自らこの店に酒を飲みにいくというわけではないが、人が来て「腹も減ったし、酒を飲みたいし」という時にはとても手頃な店だ。
この辺りのそば屋が、ほとんど夜の8時や9時に閉店してしまうのに比べ、10時まで開いていてくれるのも使いやすい。
ということで、新御徒町周辺で日本酒や焼酎を楽しみたい時は、一度行ってみても損はしないだろう。
落ち着いて小戯れた店内は、女性だけで行っても悪くないと思う。
【名 称】手打蕎麦 与之助
【住 所】東京都台東区元浅草1-4-4
【電 話】03-3842-6400
【アクセス】大江戸線「新御徒町駅」をA3出口を出て、春
日通りを東に向かってすぐ左手。
【MAP】「長屋界隈」の地図は→こちらをクリック←
地図上の「40」番がこのお店
【食べログ】手打蕎麦 与之助 ★★★☆☆ 3.5
↓食べログでは、ココで掲載した以外の店も紹介しています。
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