【告知】「風化する光と影」写真展
前回お知らせした近著「風化する光と影」の出版を記念して、写真展が開催されます。
フリーライターの渋井哲也さん、戦場ジャーナリストの村上和巳さん、そして僕の3人が、十枚程度ずつ、この1年間に東北を中心に取材した際の撮影写真を持ち寄って、皆さんに見ていただこうと企画されました。
僕は、「子ども達の暮らし」をテーマにした写真を提供しています。
「風化する光と影」の表紙で使われた写真なども、やはり「子ども達の暮らし」がテーマでした。こちらも使われていると思います。本に掲載されていない写真も選びました。
小さな写真展ですが、お近くにいらした際は、ぜひお立ち寄りください。
日時:4月18日〜28日 11時30分〜21時00分
[22日(日)・23日(月)は20時00分まで]
会場:高円寺書林
[住所]東京都杉並区高円寺北3-34-2
[TEL] 03-6768-2412
http://kouenjishorin.jugem.jp/
この写真は、「風化する光と影」で表紙に使われたもの。
震災から約半月後の3月下旬、仙台港のほど近くで、夕焼けのなか、自転車を走らせている少年達を撮影した。
まだいたるところに瓦礫が散乱し、被災した車が折り重なり、信号や電柱が倒れている事も珍しくなかった。この少年達は、そんな車のなかを物色し、めぼしいものを探し歩いていたのだった。当時、こうした光景を何度か見た。
街の孤立、インフラの断絶、食料不足、燃料不足、情報の遮断……。明日の命もしれないなかで落ちている(流されている)ものを手にせざるを得ないこともあっただろう。子ども達だけではない。被災した場所のいたるところで、そうした物色した跡が見られた。
しばらく物色していた彼らは、結局、何も手に入れる事なく、夕日に向かって自転車をこぎ出した……。
直近では、18日(水)と22日(日)に会場に行く予定です。来週も行きますので、もし事前のご連絡をいただければ、できるだけ会場にいるようにしますので、ぜひお知らせください。
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