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2011年5月

『3.11 絆のメッセージ』で書いた記事

前回お知らせした通り、僕が書いたルポが、渋井哲也さんたちとの共著で1冊の本となり、5月23日(月)に出版されることになりました。

 

3.11 絆のメッセージ Book 3.11 絆のメッセージ

著者:被災地復興支援プロジェクト
販売元:東京書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 

*  *  *  *  *  *  *

その本の中で僕が書いた記事は、以下のような内容です。

◆福島県浪江町
  「このまま続けば、ジ・エンドだ」
福島第一原発から15キロの警戒区域で、約300頭の和牛で畜産をしている牧場で、餌やりを続ける経営者やスッタッフの皆さんに話を聞きました。

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◆岩手県陸前高田市小友
  「店を開くことが地域の人たちへの恩返し」
壊滅的と言われている陸前高田市で、地元のスーパーがどこよりも早くお店の営業を再開。地域の人たちに感謝されながら営業を続けています。

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◆岩手県陸前高田市
  「避難者たちの命を最前線で守る医療チーム」
陸前高田市で「マンモス避難所」となっている第一中学校で、震災直後から医療活動を続けている日赤医療チームの活躍。

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◆宮城県南三陸町
  「人の役に立ってると思うと力が出てくる」
町役場が津波に丸飲みされ、見渡す限り瓦礫の山の中で、地元の人たちの命綱であるガソリンを供給してきたガソリンスタンド。足こぎポンプで給油活動を続けています。

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◆福島県相馬市
  「いろんな避難所の中で、ここが一番いい」
父親が長期出張中に被災したため、年老いた祖母を連れて、避難所を点々とした高校生と中学生の姉妹が、ようやく落ち着いた相馬市内の避難所での暮らしを聞かせてくれました。

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◆福島県南相馬市
  「少しでも早くみんなを捜してあげたい」
一時は、警察や自衛隊さえも避難してしまった南相馬市。行方不明者やご遺体の捜索活動が進まない中で、「せめて遺体を探してあげたい」と、地元の消防団が捜索活動を再開。

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◆宮城県松島町
  「自分がやればみんなに活きる」
宮城県は牡蠣養殖の一大産地。津波の被害で養殖場が壊滅的な打撃と言われる中で、地元の若い漁師たちが一日でも早く宮城の牡蠣を守るために立ち上がりました。

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◆宮城県女川町御前浜
  「人のつながりがあるから、元気にやってられる」
様々な避難所を取材してきた中で、僕が知る限り最も明るい独特な雰囲気のある御前浜の避難所。そこで過ごしている人たちの明るさを支えているのは、「人と人のつながり」でした。

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*  *  *  *  *  *  *

ということで、ぜひよろしくお願いします。

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東日本大震災のルポが本になります

なかなか更新していませんが、何とか生きています。

3月15日に茨城県を取材して以来、福島、宮城、岩手の被災地、そして東京や埼玉などでも取材を続けています。一昨日も岩手県宮古市と宮城県仙台市の取材から帰ってきました。

被災した各地は、着実に復旧に向けて作業が進んでいますが、それでも“まだまだ”と思わされることも沢山あり、この震災の根深さを改めて思い知らされると同時に、取材を続ける自分自身を引き締めているところです。

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[写真]
津波の高さが38.9mまで達したと言われる岩手県宮古市、
重茂半島にある姉吉地区の海岸。
1896年の明治三陸地震の際、
大船渡で記録された海抜38.2mを上回って、
日本の計測史上で最高記録になった。

すでに、この2カ月間の間で取材のために車で移動した距離は、9500キロにまでなっています。学生時代、車の運転が好きでよく走っていましたが、2カ月間で約1万キロというのはその頃以来で、自分でもよくまぁこんなに移動したもんだと思います。
その割にはあまり発表媒体もないので、取材したネタが「宝の持ち腐れ」となっていますが、まぁおいおい発表させてもらう機会もできるだろうと、今は取材を続けています。

これまでの取材の中で、沢山の人たちと出会いました。
こうした人たちの中で一部の方々は、今後長い時間をかけて取材を続けさせてもらいたいと考えています。

*  *  *  *  *  *  *

とはいえ、自費の取材活動を続けているのも限界があり(この記事を読んだメディア関係者の皆さん、ぜひ仕事ください!)、そろそろ腰を落ち着かせようと考えています。
というか、実際にはもう集中的な取材は終わっており、取材のペースも徐々に落ちてきていますので、これからは取材してきたものを発表するため、いろんな機会を多く作って行く予定です。

近いうちにメールマガジンを発行したり、いくつかの取材報告会や講演をしたりと予定が入ってきていますので、正式なことが決まり次第、このブログでもお知らせしたいと思います。

*  *  *  *  *  *  *

さて、そんな中で、僕の書いたルポが緊急出版(5月23日発売予定)されることになりました。

3.11 絆のメッセージ Book 3.11 絆のメッセージ

著者:被災地復興支援プロジェクト
販売元:東京書店
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 
フリーライターの渋井哲也さん、ニコニコニュース編集長の亀松太郎さん、ルポライター兼フォトグラファーの西村仁美さん、戦場ジャーナリストの村上和巳さん、そして僕の5人が、それぞれ取材した人たちをルポで紹介しています。
僕は、8本の短いルポと、自分以外の記事に写真などを提供しています。それと、予算削減のために装丁も担当 (苦笑)。

売上げの一部は、出版社から日本赤十字社を通じ義援金として寄附されることになっており、被災地や被災者の皆さんに少しでも役立ってもらえればと考えています。
そんな意味でも、被災者の方々へのカンパと、そして僕たち自費で取材を続けているフリーランサー達へのカンパと思ってお買い上げいただければ幸いです。

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来週の金曜日に京都に行くまで、約1週間は東京で原稿を書いたり、取材した素材を整理して過ごします。 京都へのことについては、また改めてお知らせしますので、ひとまずこれまで。

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