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一ヵ月後にまた縁日……〈お富士さんの植木市〉


先週の記事でも書いたが、こないだの週末は浅草の浅間神社近くで「お富士さんの植木市」が開かれた。

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浅草富士浅間神社の境内入口。

浅間神社は、富士山を御神体とする富士信仰を背景に、全国各地に建てられている神社だが、浅草の浅間神社は1700年頃に蔵前にあったものが移転してきたらしい。
台東区には、入谷にある小野照崎神社の境内にも富士塚があって、そこも小野照崎神社の末社として「富士浅間神社」となっている。浅草と入谷の浅間神社には直接の関係性はなく、浅草の浅間神社は、浅草神社の兼務社だ。二つの距離は数キロ、昔で言えば半里程度の近さだが、これだけ近くに二つも存在するくらい、江戸の町のいたる所に富士塚や浅間神社があったということで、それほど富士信仰は浸透していたということになる。

富士山の山開きがあった旧暦6月1日に、富士信仰を信奉する人たちが富士山に行けない代わりに浅間神社に集まった。
山開きは夜中、現在でいえば0時に行われるので、5月の末日から人々が浅間神社に集まったわけだ。縁日で人が神社に集まれば、そこで市が開かれるのが昔の常。

一方、浅草の北側(現在の浅間神社の辺り)は、吉原以外は田畑の続く農村だったが、その畑で植木などがせっせと作られていた。
つい最近の記事でも書いたように、この界隈は長屋に限らずどの家も、家を囲うように植木を置いている。これは、江戸時代からの風習らしく、当時からせまい路地にある住まいの中で、せめてわずかな緑を求める庶民の心があったんだろう。もともとは武家の趣味として植木や盆栽が流行したが、その後は町人など一般庶民にも流行が広がり、植木は広く親しまれた。
入谷朝顔市の記事でも触れたが、武家の内職などもあって、下谷や入谷、あるいは浅草あたりは、観賞用植物の栽培が盛んに行われており、そうした植木にとって、梅雨の近いこの時期は移植に最適であったために、いろんな所で市が開かれていたらしい。

当然、この時期の大きな縁日となる浅間神社の富士山山開きは、植木市を開くのに格好の縁日だったということになる。

明治になって富士山の山開きが新暦の7月1日になったため、「お富士さんの植木市」は、もともと開かれていた5月末日と6月1日、新山開きの6月末日と7月1日の2回開催ということになった。まぁ市を開催する側としては、商魂逞しく、大義名分があれば縁日なんて何度でも開いたほうが儲かるわけで、買う客のほうも、特売セールである市が何度開かれてもありがたいもの。

ということで、現在では、5月と6月の最後の土日に開催されている。

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もう少しまともな写真を、浅草の風に投稿しているので、そちらもぜひどうぞ。
(僕の投稿記事は→こちらをクリック←

少し余談になるが、浅草では、観音様、三社様、聖天様っていうけども、浅間神社は「お富士様」って言う人も「お富士さん」って言う人もいる。ほかにも天神様や弁天様にお仁王様……。下谷神社の場合は、お稲荷さんだから「さん」付けの場合もあるかな。
「富士山」だから「ふじさん」の方が呼びやすいとか、いくつか要因があるんだろうけども、いちいち「様」ってつけるのは堅苦しくて、実はあんまり好きじゃない。落語の登場人物たちも、必ずしも「様」ではなく「観音さん」ということもあるし、すべての江戸っ子がいちいち仰々しく「様」を付けていたとは思えない。
そもそも、最近はそこら中で「様」を付け過ぎて気持ち悪い。テレビの報道番組や新聞などの報道機関が「皇太子様」「雅子様」なんていうのも、「浩宮皇太子」「雅子さん」で十分だ。個人個人が好きに「様」を付けるのは構わないが、報道なんてものは敬称なんて略しても問題ない。僕は、報道機関が皇族だけに「様」付けするのに違和感がある。同じように、電子メールで、かなり親しい人に対しても、いちいち「様」で始めるのは、画一的で好きじゃない。親しい間柄の文面なら、例え仕事関係でも「●●さんへ」でいいと思う。そのくせ、伝票など、「様」が印刷しているものは平気で呼び捨てるように書き記す。「様」の印刷は、「様」付けがいかに無意味な習慣であるかを物語っている。
なんて思いを普段から持っているので「お富士さん」というネーミングは、個人的にはすごく清々しくて好きだ。

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これは自宅用に買った「ケイトウ」。 僕は植物についてからっきし無知なのでよくわからないけど、色がかわいいんで買ってみた。 名前を忘れないように値札を入れたら、写真としてはやっぱり野暮ったくなった。
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こちらは見番前の人出。 浅間神社の前を走る小松橋通りから言問通りまでを結ぶ「柳通り」が市のメインストリートになっている。 この日はちょうど良いタイミングで撮影できて、浅間神社に着く直前に雨が上がり、写真を撮り終わったあとに土砂降りの雨になった。

次回は、6月27(土)と28(日)に開かれるので、興味のある人は観音裏の散策をかねて歩いてみてはいかがだろうか。
植木市についての詳しい情報は、→浅草観音うら一葉桜振興会のサイト←を参考にどうぞ。

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昨日の朝、友人の初めての子どもが生まれたという知らせが入った。
すると夜、その友人の共通の友だちが、結婚直前だった彼氏と別れたらしい。
また別の知人からは、体調不良の知らせを受けた。
昔と違って、いまの四十代はまだまだいろんなことが起こる。

  生きるとは
  なお惑いつつ
  五月雨の空

……なんてちゃんと俳句になってるのかな?
社員時代に、コピーライティングの練習として、会社の日報に毎日ひとつ川柳を書いていたことはあったんだけど、俳句はやったことないからよく分からない。もし俳句になってなかったら、どなたかご教示くださいませな。

ということで、僕の下手糞な俳句もどきじゃ何なんで、忌野清志郎のナンバーから、Natoe's Babyと僕が愛すべきすべてのベイベたちに贈る歌を。




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コメント

すんませんcoldsweats01
今頃聞きました!!
(だってケータイが精一杯でPCみれなかったんだもん・・・)
おかげさまで赤子は今日もぷりぷりべいべー♪

投稿: natoe | 2009年8月17日 (月) 14時50分

お〜、natoeちゃん!
母子ともに元気そうだね。良かった良かった。

最近、某所で赤ちゃんをたくさん見てるんだ。
今度、natoeちゃんのベイベも見に行くぜ!ベイベっ。

投稿: 真公 | 2009年8月17日 (月) 15時16分

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