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出版研究集会のおススメ


僕が所属している出版ネッツは、出版労連という出版労働者の団体が上部団体になっている。
その出版労連が、毎年6月〜7月に「出版研究集会」という研究会を開いていて、一般の人も参加可能なので、今日はそのお知らせ。

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※上の画像をクリックすると、PDF画面にジャンプしますので、プリントしたい人はぞうぞ。


出版関係者にとってはどれも興味深いテーマだと思うが、僕が個人的にお薦めするのは、6月25日の「グーグル集団和解の問題点〜著作権の、今何が問題なのか〜」と、6月26日の「〜知ってますか?隣の人の働き方〜下請法を使って権利を守る」の2本だ。

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「グーグル集団和解」というのは、知っている人も多いかもしれないが、簡単に説明すると、検索ポータルサイトなどを運営しているグーグルが、書籍や雑誌などの著作物をデータベース化してネット上で公開し、そこで得た収益を著作者に還元するということを、アメリカの著作者団体と結んだ和解のこと。
で、アメリカのことだけなら、アメリカが勝手にやってくれればいいんだが、この和解には、アメリカの著作物に限らず、日本などで発行された著作物まで含まれていて、ベルヌ条約という条約を締結しているすべての国の出版著作者は、勝手に集団訴訟の仲間扱いされて、その和解に同意したことになっている。

もちろん、自分は和解したくないという人もいる。
ところが、この集団和解から離脱したければ、自分で手続きをしないといけない。勝手に和解しておいて、和解した人間たちが自分たちの著作物だけを許可するのではなく、和解したくない人間が、いちいち自分の著作物を和解離脱のリストの中に登録しなくてはならない仕組みになっている。

もう少し詳しく知りたい人は、下記にサイトを参考にどうぞ。

■出版労連声明「Googleと米国出版社協会および著作者団体の和解合意について」
http://www.syuppan.net/modules/news/article.php?storyid=76

■日本ビジュアル著作権協会「グーグル書籍検索和解案からの集団和解離脱に関して」
http://www.jvca.gr.jp/oshirase/oshirase20090430_1.pdf

■出版流通対策協議会(流対協)のまとめサイト
http://homepage2.nifty.com/ryuutaikyo/top_contests.htm#090420

要するに、僕の著作物を今後グーグルが勝手にアメリカのネット上で公開しても、文句を言えないってことになってしまう。
僕がこれまで印税契約した本なんて3冊しかないし、あまり関心は高くなかったが、ためしにこれまで関わった雑誌・ムック・書籍などを、グーグルの和解離脱の登録ページから検索してみた。この検索で引っかかったものは、グーグルのデータベースの対象になっていることになる。
で、調べてみると、印税契約をしていなくても、自分が関わった書籍が結構出てくる。印税契約していなくても著作権は自分にある場合もあり、意外とデータベースの対象になっていることが分かった。

出版関係者は、印税契約していなくても、自分の関わってきた出版物を検索してみるといいと思う。
サイトはhttp://www.googlebooksettlement.com/

僕は、著作物というのは、著作権者の権利侵害にならないように配慮した上で、適度に解放されるべきだと考えているんだけども、それにしても、今回のグーグルとアメリカの著作者団体の和解というのは自分勝手な行為だと腹が立っている。

まぁ単純な話ではないので、グーグルの狙いは何で、著作者にとってのメリット・デメリットはどこにあるのか、今後何が問題点となっていくのか、その辺をじっくりと整理するためにも、6月25日の分科会はぜひお薦めしたい。

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もう一つは、「下請法」についてだ。

以前から、このブログでもある程度の回数をかけて、しっかりと下請法について解説したいと思っているが、なかなか実現できなかった。
とにかく、出版フリーランサーは、クライアントの無茶な要求や不利な契約内容があったとしても、この「下請法」によって保護される可能性がたくさんある。
以前、mixiで知ったかぶりをした人から「自由競争、自由契約が基本の資本主義国家である日本の経済活動なんだから、個人事業主だろうと自己責任だ」と議論を吹っかけられたので、下請法について説明したんだが、意外に下請法について知らない人が多い。長い間フリーランスをやっている人の中にも、誤解している人がいるようだ。

いずれ、本当に解説するつもりではいるが、僕のことだからいつになるか分からないので、もし興味のある人は、ぜひ6月26日の分科会に参加してほしい。
ちなみに、この日の分科会は、出版ネッツの担当分科会なので、フリーランサーがたくさん集まると思う。

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仕事の具合にもよって全部に参加できるか分からないが、少なくとも上で薦めた25日と26日の分科会には参加するつもりだ。

そろそろ、次の仕事で忙しくなりつつある。
ちょうど「浅草においでよ!」の今年度版も動き始めた(8月初旬発行予定)。

この夏は、大いに仕事をしようと思う。


ということで、出版研究集会の会場でお会いできるのを楽しみに。

 ♪会いたい いますぐ
  会いたい とても〜♪




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