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2009年6月

運転には注意を、人には愛を


仕事が暇だったわりに、まったくプライベートのこと(例えば仕事場の片付けとか)が片付かないうちに、ボチボチ忙しくなってきていて、昨日も寝たのは10時くらいだけども、今朝は3時くらいに起きて仕事をし始めた。

で、今、少し休憩をしようとアイスを買いに行ってコンビニから出たら、メイプルのすぐ目の前の道路にトラックが停まっていて、その後ろにパトカーが警告灯が点けて停まろうとしていたんで、「あ、誰かがお巡りに交通違反で捕まったな。メイプルの前だし、メイプル用ブログのネタにでも写メっておこうかな」なんて道路の対面から近づいたら、けたたましいサイレンとともに救急車が現われて、ストレッチャーが出てきたんで、「ありゃ? 人身事故だったのかっ」って思い直して近づいてみた。

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なんと、救急車で運ばれようとしていうるのは、近所のおじさんだった。 おじさんがスクーターで走っているところで、トラックと接触して転倒したらしい。事故を見ていないので、どちらに問題があるのか分からないが、おじさんは自分で立ち上がって救急車に乗って行ったので、それほど大事にはならなかったみたい。 とりあえず、何にせよ大けがにならなかったのは何より。

このブログならいざ知らず、大事にはいたらなかったとはいえ、飲食店のブログに人身事故の写真を載せるわけにもいかないので、こちらに掲載してみた。
車だろうと、スクーターだろうと、自転車だろうと、運転するときは注意しなくちゃ。

*  *  *  *  *  *  *

自転車と言えば、こないだ書いた記事で紹介した自転車同士の事故の現場を昨日通ったら、こんな看板が立っていた。言問通りをひさご通りと千束通りが挟んでいる交差点だ。

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どんな事情かしらないが、とりあえず逃げないでちゃんと対応しないとね。
大人だろ。

ということで、こんなことをしている暇はないので、You Tubeから2曲を。
嫌なことがあって逃げ出したくなる人も、悲しい出来事があって暗い気持ちになっている人も、勇気が出ずに泣いて立ちすくんでいる人も、どうぞ。
最初の曲だけじゃなくて、その後の曲もセットで聴いてもらえれば……。


 ♪大人だろ〜
  勇気を出せよ〜

   ♪さぁ笑ってごらん
    HA・HA・HA・HA・HA〜





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昭和の味噌ラーメン……〈和楽〉


いま僕が仕事場兼自宅として使っている部屋は、四軒長屋の一軒だ。
僕の前の住人の方がラーメン店を営んでいたとのこと。そのラーメン店が閉店した後、そのまま居抜きで借りる人を捜していたらしいが、何年も借り手が見つからず、住宅用にキッチンや風呂を新たに付けるなどリフォームしてすぐに、僕が借りることになった。

狭い長屋の、しかも路地裏の長屋の一部屋で、どんなラーメン屋さんだったんだろうと思うのだが、実は、この長屋のすぐ近くに、とんど同じ様な建物のラーメン店がある。

稲荷町界隈のラーメン店紹介、第5弾となる「和楽」だ。

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*  *  *  *  *  *  *

お世辞にも、入りやすい店とは言えない。写真じゃ伝わらないかもしれないけど、近所でも初めて入るのにはちょっと勇気がいる(笑)。
実は、僕自身もこんなに近くにありながら入ったことがなかったが、このブログでラーメン店を紹介すると宣言した手前、うちの長屋のすぐ裏にあるこの店を避けるわけにはいかないので行ってみた。

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写真は、味噌ラーメン(680円)。 ラーメンには、豚肉や野菜の炒め合わせが載せられて、その上にちょこんと一つだけ餃子が載せられている。 味はオーソドックスな味噌味で、昭和50年代までの東京の味噌ラーメンは、ほとんどこういう味だったと懐かしく思わせてくれるラーメンだ。 他に、ニラレバなども食べたが、こちらも昔懐かしい味付け。

昔懐かしい味付けというのは、別においしくないと言っているわけではない。味としてはオーソドックスで、そうだなぁ……例えば自分で作っても、これと同じレベルの味付けは、それほど苦労しないで出せるだろうなぁ……ということで、それはそれでおいしいと言える。

もちろん、わざわざ出かけて食べる物だとは思わない。
ただ近所にいる人なら、建物の雰囲気だけで敬遠するのはちょっともったいないと思う。

というのは、この店の接客がとても気持ちがいいからだ。
僕の親父よりもかなり年上と思われるご主人が、店に入ってきたどの客にも丁寧に「いらっしゃいませ」と注文を取りにきてくれ、勘定を済ませると「いつもお越しいただいてありがとうございます」「遠くからわざわざありがとうございました」と一人ひとりに声を掛けてくれる。薄曇りのガラス越しに見える厨房の息子さんや女将さんも、物腰の柔らかい言葉使いで声を掛けてくれる。

外観だけではなく、内装も調度品も古い。少なくとも僕の年齢よりは古いものばかりだろうから、半世紀以上は経っているのではないかな。でも、決して汚いわけじゃない。ちゃんときれいに使い続けたんだろう。

こういう店は、料理は平凡な物でも客を気持ちよくさせてくれる。
そして身の丈にあった商売を続けながら、地元の人たちが集まってくる。来店している客たちは、この店の「気持ちよさ」を実感して愛している人たちばかりだ。
こうした“東京の下町らしい”店というのは、地元の人たちに愛され続けることだろう。

*  *  *  *  *  *  *

実は、この店を紹介するつもりはなかった。
わざわざ遠くから来るものではないし、地元に根付いて商売していればいい店だ。店の方だって、インターネット上で旨いだの不味いだの言われたくもないのではないかな。

ところが、ちょっと気分が変わった。

最近、下谷神社のすぐ近くに、噂の“白たいやき”のチェーン店が開店した。さっそく僕も食べたが、別にそれはそれで悪くはない。ただ、以前に紹介した上野たいやきが頑張っているすぐ近くに競合店として開店しなくても良いだろうと考えると、少し腹が立つ。この界隈は、浅草と上野の挟まれているが、とくに繁華街というわけでない。たいやきやスイーツの需要など、それほど多くはないはずだ。
別にその店も「大手資本」というほどの企業でもないだろう。詳しく調べたわけじゃないが、きっと中小企業レベルのチェーン店だと思う。もちろん個人的な怨みもない。
だが、僕は断然に「上野たいやき」を応援したい。

下の写真は「和楽」とは関係なく、「上野たいやき」の紙袋。
市販のクラフト紙の袋に、消しゴム判子で判を押している。
いいじゃん。この地元感たっぷりのセンス! 金をかけた割りに下手糞なデザインで、田舎臭い派手な色合いのメニュー看板を掲げているチェーン店より、オリジナリティがあって格好いいよ。

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メイプルも、上野たいやきも、今日紹介した和楽も、頑張っている地元の店には、どこに行っても変わらない味しか提供できないチェーン店なんかには負けないでほしい。
そう思い直して、この店も紹介することにした。

頑張れ!稲荷町!!

【名 称】和楽
【住 所】東京都台東区東上野3-2-2
【アクセス】銀座線「稲荷町駅」を出て、清洲橋通りを南
      (新御徒町方面)へ。1つ目の信号右折。す
      最初の小さい交差点を左折。数十メートル先
      左手。


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天気がいい日は元気よく


昔の僕は典型的な夜型人間で、仕事をしていても夜中の1時くらいからようやくエンジンが温まって、夜通し朝まで作業するのが当たり前の生活だった。
ところが数年前に突然、朝型人間になった。特別なキッカケがあったという記憶はないが、それから未だに毎朝早くから起きている。

朝4時から5時頃にかけてが起きる時間。そのかわり、夜は早ければ9時、遅くても11時くらいには寝ている。もちろん、仕事で徹夜になることもしばしばだけど、基本的にはそんな生活パターン。

朝起きると、まずはメールの整理やネットの徘徊、それから仕事の準備とかで2時間くらい。6時半くらいから7時くらいになると、ゴミを出したり、近所の24時間営業のスーパーマーケットで買い物。その後、朝ご飯を作り始めてご飯を食べて、8時くらいから本格的に仕事を始める。

で、こないだ朝買い物をしてゴミを出していたら、この長屋のすぐ近くに事務所がある編プロの社長さんと鉢合わせ。社長も誰もいない時間が落ち着いて仕事ができるとのことで、朝7時過ぎに事務所に出勤しているらしい。
で、その社長さんと挨拶したら、今度はメイプルのママが自転車で出勤。

実は、長屋の近くの編プロを紹介してくれたのが、メイプルのママ。メイプルに僕の出した本を売ってもらっていたことがあるんだけども、その本を見た社長さんが、浅草の原稿を書けるライターや編集者を探しているとのことで、僕を紹介してくれた次第。

朝から思わぬ3人鉢合わせ……って、別に悪いことじゃないから鉢合わせってこともないけど、まぁ不思議な朝だった。

そんな梅雨の合間のある晴れた日、長屋の路地から垣間見える青空。

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*  *  *  *  *  *  *

そういえば、上の写真の端に小さく写っている植木のこと。
この長屋の前に誰かが置いていってしまって、放置されて枯れそうだった植木だったんだけど、植木鉢を大きな物に替えて水をあげたり栄養剤をあげたりして、何とか少しずつ新しい枝も増えてきて、ようやく今年、10個の実をつけるまで復活した。

そして、すっかり何ていう名前の木なのか調べるのすら忘れていたら、今年、「お富士さんの植木市」に行ってようやく判明。グミだった。
いやぁ〜、僕は植物のことはまったく無知の素人で、恥ずかしながらグミの木ってものをまったく知らなかった。グミの植木鉢の横に、僕の母親が「何も植物がないと寂しいから」と置いていった植木が、ゴムの木だってことすら最近知ったりして……。

と、まったく植物に無知な僕が育ててるグミ。

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*  *  *  *  *  *  *

それから、朝早く起きていると言えば、1ヵ月以上が経ったけど、朝はキヨシローの音源を聞いたり動画を見てメソメソしていたりする。この数十年間抑えていた“悲しい”という感情がどっと溢れてきてるような……。でも悲しいとかっていう気持ちよりも大きな喪失感というか……。まぁ、朝一人で考え事している時だけ、ちょっと油断している時間帯ってことで。
一人でメソメソしていると、猫たちが膝の上に乗ってきて甘えてくるので、ハッと我に帰る。

って、すっかり日記のような記事になったんで、最後にうちの猫たちの中からアンさんの登場。
アンさんは、鼻筋の通った男前だけども、実はか弱いメス猫だったりする。

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*  *  *  *  *  *  *

長屋から観た五月晴れの青空が、あまりにも青々としてキレイだったんで書き始めたけど、こういうブログも、まぁたまには……。


 ♪忙しいぜ とても 遊んじゃいられねえ

  気にすんなよ 気にすんなよ Baby
  この愛は変わらない

  そこのとことをググっとおさえて
  働くんだ 眠らないぜ 締め切り間近だ

  邪魔すんなよ 邪魔すんなよ Baby
  お前を忘れはしないさ〜




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ブロードウェイに棲む神々……〈浅草六芸神〉


今週末から来月初めにかけて、浅草の六区ブロードウェイ辺りでいろいろと撮影する予定になっている。というのも、今年もフリーペーパー『浅草においでよ!』の企画ページの取材が始まるからだ。
今年の企画ページの一つとして、演芸ホールをはじめとした浅草の各劇場・演芸舞台を取材する。

ということで、今回は六区ブロードウェイにいる神様たちの紹介。
その名も「浅草六芸神」。

六区ブロードウェイを歩くとき、少し上を見上げると神様が見えるかもしれない……。

*  *  *  *  *  *  *
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江戸時代中期、浅草寺境内の奥山と呼ばれる場所は、浅草寺の繁栄と共に江戸の娯楽の場として大道芸人たちが芸を披露する場所として栄えました。 明治時代に入ると、浅草寺境内は東京五公演として指定され、明治十六年(1883)には、浅草寺境内の田圃を掘って大池とひょうたん池をつくり公園六区がつくられ、奥山から見世物小屋や芸人が移動してきました。
のちに、新しい興行(映画や演劇)も始まり六区興行街として全国にその名が知られるようになり、現在の六区ブロードウェーとなりました。
興行街としてにぎわう六区には、いつの頃からか六人の芸達者な神様が住みつき、六供周辺で行われるいろいろな見世物に出る様々な芸人達を見守り、芸の知恵を授けてくれるといわれています。六区からは六芸神に見守られた多くの芸人達が映画や演劇、音楽等で活躍しています。このため、六区ブロードウェイでは、六芸神を通りの繁栄の守り神として祀っています。

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【唄神】うたいがみ
この神様は、兄の奏神と共に舞台に現われ、唄の舞台を見守ってくれる神様です。歌手の歌声をより一層引き出す術を持った神様です。この神様が舞台に現われ一緒に唄ってくれると、その歌は、必ず流行るといわれています。

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【奏神】かなでがみ
この神様は、いろいろな曲を知りつくし、どんな歌にも演奏を合わせられる神様です。弟の唄神と共に楽器演奏の舞台を見守っていますが、この神様が一緒に演奏してくれると、楽器の音色が引き立ち、心に響くものになるそうです。

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【話神】はなしがみ
この神様は、古くから話芸にいそしみ、さまざまな話芸の間を心得ている神様です。この神様が舞台にあがり見守ってくれていると、英語や漫才などの舞台が明るく盛り上がり、芸人達の失敗さえも笑いに変えてくれるそうです。

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【戯神】おどけがみ
この神様は、古くから道化や曲芸などの大道芸を見守ってきた神様です。演じる物の後ろに立ち、見物人を集めるといいます。この神様は、よく旅に出て各地の大道芸を見て回るそうです。この神様に会えた人は、人を引き付ける魅力をさづけられるといわれています。

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【演神】えんじがみ
この神様は、劇や映画などで、主役・脇役を問わずに役を演じる役者達を見守ってきた神様です。特に、若手の役者達が育つのを楽しみにし、いろいろな劇や映画を見ては、役者達に縁起の知恵をさづけてくれるそうです。

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【踊神】おどりがみ
この神様は、古くからいろいろな踊りを伝え聞き、踊り子達に伝えつづけてきた神様です。日本舞踊から洋風ダンスまで、さまざまな舞を演じられるそうで、この神様が舞台に現われると、その舞台が成功するといわれています。

※上記の各説明文は、誤字を含めてそれぞれの解説文のママ。

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神様と記念撮影できるように、顔抜き看板も用意されている。

*  *  *  *  *  *  *

こんな神様たちに愛されている浅草の芸人さんたち。
最近は、浅草芸人に憧れて浅草の舞台を目指す若手たちも増えてきているらしい。

そういう若い芸人さんたちから話を聞かせてもらえそうなので、今年も発行後には「取材こぼれ話」を書くつもり。
『浅草においでよ!』ともども、どうか楽しみにしててください。


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映画より舞台版がお薦め(映画「鈍獣」を観て)


久しぶりに映画の感想でも……と思って、前はいつに書いたんだろうと思ったら、まともな映画の感想は、2005年12月5日付け『イン・ハー・シューズ』まで遡ることになってしまった。
およそ3年半振りということになる。

何せ、3年前に比べれば新作の映画を観ることが極端に減った。その頃は月に3〜5本以上は観ていたし、試写を含めれば十数本ということもあるペースだったんで、書くこともいくらでもあったんだけども、この数年、新作の映画は平均すると月に2本ペース、しかも年末に駆け込みでシネコンや二番館などで帳尻合わせをするもんだから、実際には映画を観ない月も多くなった。

ということで、とくにおススメするわけではないが、久しぶりに一番直近で観た映画『鈍獣』の感想──

*  *  *  *  *  *  *
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ある田舎町に、失踪して行方不明になった作家(浅野忠信)を探して、担当編集者(真木ようこ)がやってくる。
その町のホストクラブで彼女を待ち受けていたのは、ホストクラブのオーナー兼ホスト(北村一輝)、作家やホストの元級友(ユースケ・サンタマリア)、ホストの愛人(南野陽子)、ホストクラブのホステス(佐津川愛美)の4人。
その4人から、作家の居場所を聞き出そうと話を聞くと、次第に作家と4人たちの関わりが明らかになっていき、そして、作家が行方不明になった原因が明らかになっていく……。

というミステリー仕立ての映画だ。

さてこの映画の、正直言って、どう評価していいか迷う微妙な作品だ。

実は、この映画は宮藤勘九郎の脚本なのだが、2004年に舞台で上演した作品を、改めて宮藤勘九郎が映画用に脚本を仕立て直して映画化したものだ。
僕は舞台でも観ていて、さらにその舞台のDVDもある。

まず、映画化するために、舞台よりも設定を細かくして分かりやすくなっている。そのお陰でたしかに分かりやすくはなっているが、舞台で効果的だった「不思議な空間」としての怪しい雰囲気はなくなってしまった。そのためか、新たに追加された「相撲の町」というキーワードで誤摩化してはいるが、あまり効果的だったとは思えない。
また、分かりやすく場面を切り換えていくことによって、確実にテンポが悪くなっている。舞台の方が30分以上も尺が長いはずで、しかも幕間が入るにもかかわらず、映画よりもテンポが良く感じるのは、それだけ映画版のテンポが悪くなっている証拠だ。

舞台作品を映画化する際によくあることだが、映画用に設定を変更することによって、決定的に面白みがなくなる場合がある。もちろん逆もあって良くなる場合もあるが、多くは舞台が素晴らしいからこそ映画化されるので、映画化したことでより良くなることは少ない。今回の作品でも、明らかに舞台版の脚本の方が優れているといわざるを得ない。
モノを創っていると、文章でも立体物でも、いじり過ぎていくうちに、自分の中ではどんどん良くなっていると感じながら、実際には客観的な視点からどんどん離れていってしまい、良さがなくなっていくことがある。そういう感じがする。

例えば、作家やホストの「級友」(映画ではユースケ・サンタマリア、舞台では生瀬勝久)の職業が、映画では登場時から明らかにされているが、舞台では終盤まで明らかにされていない。これがこの男の気持ち悪さを効果的に演出しているが、最初から明らかになっては、単なる不真面目な男でしかなくなってしまう。
また、舞台では、その存在だけが紹介されながら一度も舞台に現われることのなかった謎の店員が、映画版では登場する(キャストは黒人演歌歌手のジェロ)。こうしたキャラクターは、『刑事コロンボ』の「うちのカミさんがね……」でお馴染みであり、三谷幸喜がよく使う「赤い洗面器の男」も同様で、いつまでも登場しないからこそ面白い。単なるマクガフィンとしての役割だけじゃなく、物語の面白さを一味付け加えているのだが、それも登場してしまっては効果が薄くなる。

キャスティングも微妙だ。
映画のキャスティングも悪くないが、舞台版のキャスティング(とくに、作家=池田成志、ホスト=古田新太、級友=生瀬勝久)がすこぶる良かっただけに、見劣り感は否めない。

オープニングのお気に入りのシーンがなくなってしまったのは仕方ないが、ラストシーンの締め方も舞台版の方が面白い。

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※舞台版に興味のある人は、画像をクリックすると
「イーオシバイ」にジャンプします

舞台版を見ずに映画で初めて観た人の感想は、割と好意的かもしれないが、舞台版を観た後だとどうしても比べてしまって評価が低くなる。

僕は、とくに宮藤勘九郎を買っているわけではないが、けっこう注目はしている。舞台でいえば、今年も劇団☆新感線の舞台『蜉蝣峠』で宮藤脚本の舞台を観ているし、彼の書いた映画も7割方観ていると思う。正直言って、舞台も映画もグダグダ感が強くて、とくに終盤になると脚本を投げ出すようなところも目立つことが多いので、舞台と映画についてはそれほど評価していないけども、『メタル・マクベス』はシェイクスピアを解体して再構築した作品としては、割といい出来だと思う。また、ドラマ脚本家としてはとても評価しているし、多くのドラマが面白いと思う。
その僕が、宮藤勘九郎の舞台脚本としてはもっとも高く評価している作品が『鈍獣』だった。

これから『鈍獣』を観るならば、映画版よりも舞台版のDVDをお薦めしておくし、もし映画版を観た後だとしても、舞台版DVDも観て損はないと思う。

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ということで、久しぶりの映画の感想だったが、映画も舞台も両方観るという人は少ないだろうから、あまり参考になるような感想になってないかもしれない。

このブログを書き始めた頃は、ちょうど仕事がスランプの頃で、仕事で執筆の依頼が来ても書けないで断っていた時期だった。だからブログで好きなことを書いていくうちに、リハビリになるかと始めたわけだが、映画の感想を書くのはちょうど良いリハビリだった。いくつかの制限を自分の中で設定しておいて、強いプレッシャーになる「タイムリミット」「字数」は気にせずに、好きなタイミングで好きな字数だけ書くことで、徐々にスランプから脱したのだった。が、それと同時に、映画の仕事も再開したということもあり、このブログでは書かない日が続いた。
そういえば最近、映画の仕事もあまりしていないし、今年からしばらく歌舞伎や舞台鑑賞は少しペースを落とすつもりなので、せめて映画くらいは劇場や試写で観て、このブログでも感想を書いていきたいと思う。

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【作品名】鈍獣('09/日本/130分)
【監督】細野ひで晃
【脚本・原作】宮藤官九郎
【出演】浅野忠信、北村一輝、ユースケ・サンタマリア、
    真木よう子、佐津川愛美、南野陽子、ほか
【公式サイト】http://donju.gyao.jp/

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出版研究集会のおススメ


僕が所属している出版ネッツは、出版労連という出版労働者の団体が上部団体になっている。
その出版労連が、毎年6月〜7月に「出版研究集会」という研究会を開いていて、一般の人も参加可能なので、今日はそのお知らせ。

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※上の画像をクリックすると、PDF画面にジャンプしますので、プリントしたい人はぞうぞ。

出版関係者にとってはどれも興味深いテーマだと思うが、僕が個人的にお薦めするのは、6月25日の「グーグル集団和解の問題点〜著作権の、今何が問題なのか〜」と、6月26日の「〜知ってますか?隣の人の働き方〜下請法を使って権利を守る」の2本だ。
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「グーグル集団和解」というのは、知っている人も多いかもしれないが、簡単に説明すると、検索ポータルサイトなどを運営しているグーグルが、書籍や雑誌などの著作物をデータベース化してネット上で公開し、そこで得た収益を著作者に還元するということを、アメリカの著作者団体と結んだ和解のこと。
で、アメリカのことだけなら、アメリカが勝手にやってくれればいいんだが、この和解には、アメリカの著作物に限らず、日本などで発行された著作物まで含まれていて、ベルヌ条約という条約を締結しているすべての国の出版著作者は、勝手に集団訴訟の仲間扱いされて、その和解に同意したことになっている。

もちろん、自分は和解したくないという人もいる。
ところが、この集団和解から離脱したければ、自分で手続きをしないといけない。勝手に和解しておいて、和解した人間たちが自分たちの著作物だけを許可するのではなく、和解したくない人間が、いちいち自分の著作物を和解離脱のリストの中に登録しなくてはならない仕組みになっている。

もう少し詳しく知りたい人は、下記にサイトを参考にどうぞ。

■出版労連声明「Googleと米国出版社協会および著作者団体の和解合意について」
http://www.syuppan.net/modules/news/article.php?storyid=76

■日本ビジュアル著作権協会「グーグル書籍検索和解案からの集団和解離脱に関して」
http://www.jvca.gr.jp/oshirase/oshirase20090430_1.pdf

■出版流通対策協議会(流対協)のまとめサイト
http://homepage2.nifty.com/ryuutaikyo/top_contests.htm#090420

要するに、僕の著作物を今後グーグルが勝手にアメリカのネット上で公開しても、文句を言えないってことになってしまう。
僕がこれまで印税契約した本なんて3冊しかないし、あまり関心は高くなかったが、ためしにこれまで関わった雑誌・ムック・書籍などを、グーグルの和解離脱の登録ページから検索してみた。この検索で引っかかったものは、グーグルのデータベースの対象になっていることになる。
で、調べてみると、印税契約をしていなくても、自分が関わった書籍が結構出てくる。印税契約していなくても著作権は自分にある場合もあり、意外とデータベースの対象になっていることが分かった。

出版関係者は、印税契約していなくても、自分の関わってきた出版物を検索してみるといいと思う。
サイトはhttp://www.googlebooksettlement.com/

僕は、著作物というのは、著作権者の権利侵害にならないように配慮した上で、適度に解放されるべきだと考えているんだけども、それにしても、今回のグーグルとアメリカの著作者団体の和解というのは自分勝手な行為だと腹が立っている。

まぁ単純な話ではないので、グーグルの狙いは何で、著作者にとってのメリット・デメリットはどこにあるのか、今後何が問題点となっていくのか、その辺をじっくりと整理するためにも、6月25日の分科会はぜひお薦めしたい。

*  *  *  *  *  *  *

もう一つは、「下請法」についてだ。

以前から、このブログでもある程度の回数をかけて、しっかりと下請法について解説したいと思っているが、なかなか実現できなかった。
とにかく、出版フリーランサーは、クライアントの無茶な要求や不利な契約内容があったとしても、この「下請法」によって保護される可能性がたくさんある。
以前、mixiで知ったかぶりをした人から「自由競争、自由契約が基本の資本主義国家である日本の経済活動なんだから、個人事業主だろうと自己責任だ」と議論を吹っかけられたので、下請法について説明したんだが、意外に下請法について知らない人が多い。長い間フリーランスをやっている人の中にも、誤解している人がいるようだ。

いずれ、本当に解説するつもりではいるが、僕のことだからいつになるか分からないので、もし興味のある人は、ぜひ6月26日の分科会に参加してほしい。
ちなみに、この日の分科会は、出版ネッツの担当分科会なので、フリーランサーがたくさん集まると思う。

*  *  *  *  *  *  *

仕事の具合にもよって全部に参加できるか分からないが、少なくとも上で薦めた25日と26日の分科会には参加するつもりだ。

そろそろ、次の仕事で忙しくなりつつある。
ちょうど「浅草においでよ!」の今年度版も動き始めた(8月初旬発行予定)。

この夏は、大いに仕事をしようと思う。


ということで、出版研究集会の会場でお会いできるのを楽しみに。

 ♪会いたい いますぐ
  会いたい とても〜♪




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おい! チャリンコ!!


昨日、浅草で打ち合わせをして、次の約束のために移動している途中、目の前で小さな事故が起こった。
言問通りの交差点で、信号横断中の自転車同士が衝突した。

僕はちょうどスクーターで信号待ちをしている時で、本当に目の前で起こった事故だった。

それほど強い衝撃という感じじゃなかったんで、最初は「あらあら、ぶつかっちゃったよ」と見ていたんだが、ぶつかって倒れたお年寄りが、数秒経っても動かない。
ぶつかった相手も一瞬、気にかけていたようだし、僕を含めて周りの人も、最初は僕と同じような反応だったが、道路に俯せになって動かないから、慌てて駆け寄った。
少しの出血と軽い脳しんとうだったんだろう。
その後、警察と救急車を呼んで、倒れたお年寄りも何針か縫った程度で済んだようだ。

ただ、ぶつかった相手は、僕や周囲の人が倒れていたお年寄りに駆け寄っている間に、どこかへ行ってしまった。
お陰で、警察に事情を聞かれるなどがあったが、まぁそれは良いとして……。

「おい! チャリンコに乗ってた奴!
 どっちが悪いか別にして、
 他人とぶつかったのに、
 勝手にどっか行くな!!」

*  *  *  *  *  *  *

とにかく、最近は自転車に乗る人間のマナーの悪さが目に余る。

すべての自転車運転者は、車道であろうと歩道であろうと、「道路を車両で走るってことは、自分はもちろん他人の生命や健康を害する恐れがある行為だ」ってことを自覚すべきだ。

僕は、数年前から考えているんだけども、自転車も免許制もしくは認可制にすべきだと思っている。

運転免許ほど面倒でなく試験などは必要ないが、自分の住んでいる警察署で運転マナーの講習を受けて、自動車免許と同じような顔写真付きの免許証を発行してもらう。小中学生は学校で発行すればいいし、それ以上の年齢と未就学児童はすべて警察署か市町村の役場で、ちゃんと講習マナーを義務づけて、自転車に乗る場合は免許証を携帯させることを義務づける。
交通違反をして警察に見つかれば、きちんと反則金を払う。数年に一度は免許更新の手続きをして、マナー講習も受ける。交通違反が多い人は、免許停止や免許取り消しなどの行政処分をうける。
自動車や二輪の免許証を持っている人はそのまま利用できるが、当然ながら自転車で行政処分を受けて免停になれば、車や二輪にも乗れない(ちなみに現行でも、自転車で行政処分を受けると、自動車や二輪も同じように処分対象となり、その期間は免許も取得できない)

これくらいの義務は必要だと思う。

*  *  *  *  *  *  *

僕は、朝方、6時から7時くらいの時間帯に、よく国道17号線(中山道)をスクーターで走っているのだが、この数年、自転車で通勤する人が増えていることが実感できる。
僕の知人にも自転車族はたくさんいるし、僕もスクーターに乗らない時は“おばチャリ”で上野から銀座や神保町あたりまで出かけるので、自転車運転者を一方的に責めるつもりはない。

が、しかしである。
最近の自転車運転者は、あまりにもマナーが悪い。

スクーターや車に乗っていて、いつも危ないと思っているのは、道路の逆走だ。
自転車であろうと荷車、馬車、人力車であろうとも、車両である以上、車道を走る際には左側通行をしなくてはならない。ところが、とくにオジさん、オバさん、子どもなど、たぶん車をあまり乗らないと思われる人たちは、何十キロも出す車やバイクの正面に向かって、自転車で平然と走ってくる。
最近よくニュースで、認知症のドライバーが高速道路を逆走してしまう事例が話題になるが、自転車で逆走する人たちは他人事ではない。自転車の逆走もそれと同じだけ危険な行為だ。
こういう人は、自動車を運転する人がどういう注意を払っている頭ないから、歩道から車道に出てきて、しかも駐車車両の影からいきなり車線を超えて出てきたりする。車の時よりも、とくにスクーターで走っている時がとくに危なっかしくて、スクーターは道路の中央より左端を走らないといけないことになっているので、トラックの影からいきなり自転車がこっちに向かって現われると、正面衝突しそうになる。
僕は一般の人よりも運転技術はある方で、しかもスクーターに乗る時は、けっこう安全運転を心がけているから今のところ事故にならなくて済んでいるが、僕ですらいつ自転車と事故になるか分からない不安が増えている。若いバイク乗りやサンデードライバーの人たちによる、自転車との接触事故は今後も増える一方だろう。

もう一つ、自転車運転者で気になる、というか気に入らないのは、信号無視だ。
前述したように、僕が朝方、広い国道をのんびりと走っていると、多くの自転車通勤をみかける。僕が制限速度(時速30キロ)なんかで走っていると、あっという間の速さで抜かしていく自転車も多く、毎回、5台くらいは時速30〜40キロ以上のスピードで走っているのを見る。
そういう原チャリ以上のスピードで走っている自転車通勤族だが、まともに信号を守っているのは、その1割りにも満たないだろう。
車やバイクは、信号があればほとんど全員が、信号や交差点の大小に関わらずきちんと信号を守る。しかし自転車運転者は、大きな信号ならいざ知らず、小さな路地と交差する信号なんて、ほとんどの人間が赤信号を無視して走っていく。
もちろん、徐行運転しながら信号無視しているのだが、ほとんどの車が徐行しているからって信号無視したら、一体どんな道路事情になるだろうか?

*  *  *  *  *  *  *

僕は、自転車の逆走と信号無視は、本当に悪質な道路違反だと思う。
もちろん、それ以外にも道路のルールやマナーを理解していない、あるいは無視しているのを見かけることもある。
いまもこうした交通違反によって事故は増えている。

こうした状況を改善するために、自転車運転の認可制・許可制は有効な手段だと思う。少なくとも、早急に、警察などが自転車運転者に対してもう少ししっかりと指導すべきだ。

その上で、もっと自転車運転者の立場に立った道路行政も進めなくてはいけない。
実は、自転車運転者だけを厳しく取り締まっても問題が解決するわけではなく、もっと根本的に、例えば自転車専用道路を作るとか、自転車を利用しやすい環境整備が絶対に必要だ。

*  *  *  *  *  *  *

昨日、偶然目の前で起きた小さな事故も、大事にならなくって良かったと思う。
ただ、事故が小さかったのは偶然だ。
普通に走っている自転車同士がぶつかる衝撃は、物理学的な数値でいえば、打ち所によって人が死んでもおかしくないものだ。

昨日、倒れた人を放置していった相手の自転車運転者は、言ってみれば「当て逃げ」だ。
自転車にしてもバイクにしても車にしても、いつだって事故の危険性はある。僕だっていつ事故を起こすか分からない。どんなに注意を払っていても、事故の危険性はなくなることはないし、運転者である僕には事故を起こしてしまうことについて、偉そうなことは言えない。だからこそ、事故は起こした後の対応が大事になってくる。
昨日の事故そのものについてどちらの責任が重かったのかは、僕が判断すべきことではないが、少なくとも人にぶつかったら、自分が悪くなくったって相手の様子くらい確認すべきだ。まして、相手が倒れて動かなくなったのを放置するなんて、以ての外だ。

こんなのは、交通ルールだの法律だのの以前に、人として問題があることなんだが、最近は社会人として問題ある奴が多い世の中でもある。

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出会いから三十年経って見た顔は……


僕の母親は、昔から昼間にTBSラジオを聞いている。
朝は『森本毅郎・スタンバイ!』から始まって、『大沢悠里のゆうゆうワイド』、昼の『小島慶子 キラ☆キラ』、夕方の『荒川強啓 デイ・キャッチ!』という流れの番組を毎日のように聞いていて、土曜日も永六輔『土曜ワイドラジオ』や久米宏『ラジオなんですけど』という番組を聞いている。
中でも『スタンバイ』『悠々ワイド』『土曜ワイド』なんていう番組は、僕が子どもの時からやっている長寿番組だ。

で、僕が小学生や中学生の頃、母親と一緒に車で出かけたりするときは、きまってTBSの番組を聞かされていた。
もともと、僕の世代って「省エネ政策」で深夜のテレビ放送がなかった時代で、若い奴にとって深夜のメディアと言えばラジオだったし、同世代の人の多くはラジオを聞いていた時期が少なからずあったと思う。

そうしたこともあって、社会人になって仕事で車を使っていた頃は、母親とは違ってほかのAMやFMも聞いていたが、TBSラジオも聞いていた。

今、この長屋はビルに囲まれているのでラジオの電波が受信しづらいため、「Podcast」でラジオ番組を聞きながら仕事をしている。しかもTBSはこのPodcastに力を入れていて、多くのラジオ番組の一部を配信しているため、前述したような昼の時間帯のラジオ番組の多くを楽しんでいる。

つまり、僕は子どもの頃、青春期、そして中年期と、断続的ではあるものの、ずっとTBSの昼の時間帯のラジオを聞いていたことになる。

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で、昨日、この春から新しく始まった『小島慶子 キラ☆キラ』という番組のゲストに、阿南京子が登場した。

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※番組での阿南京子さんの声を聞きたい人は、画像をクリックしてみてください。

「阿南京子」と言われても、たぶんTBSラジオを聞かない人にはサッパリ分からないだろうが、この人は僕が子どもの時からずっと、「警視庁道路交通センターの阿南さ〜ん」と呼ばれて、「はぁい。ハッキリしないお天気が続きますが、ドライバーの皆さんは、今朝も気をつけてお出かけください」なんて言ってくれる人だ。

僕は、朝に優しい言葉をかけられてしまうと弱いところがある。フジテレビの『めざましテレビ』は、番組はあまり好きじゃないし、占いなんてまったく信じないんだけど、“アヤパン”こと高島彩に「今日一番アンラッキーなのは……ごめんなさ〜い、さそり座の皆さん」なんて言われると、占いは悪い結果なのにテンションは妙に上がったりする。

しかも、少し声フェチで、低音で艶のある声に弱い。『銀河鉄道999』のメーテルやオードリー・ヘップバーンの声優・池田昌子や、『ルパン三世』の峰不二子や『キューティーハニー』のハニー役の増山江威子の声に、幼いながらドキドキしていた。

阿南京子という人は声優でもないし、毎日ラジオで交通情報を伝えるだけなんだけども、少し低音でハスキー気味で、艶っぽく、ちょっと気怠そうな声は、世の男性ドライバーの心を癒しているのだ。しかも、三十年近くも! リアルタイムで聞くことができないPodcastは、交通情報を流すことなんてないので、最近の僕はたまに車に乗っている時くらいしか機会がなくなってしまったが、声を聞くだけで「あ、この交通情報は阿南さん」とすぐに分かる。

番組で水道橋博士が「多くの交通情報の声のなかで、唯一、その声を憶えている人」と表現していたし、小島慶子は「しかも妄想が膨らむ声ですよね」と言っていたが、まさにその通りで、交通情報といえば阿南京子というほど絶対的な存在だ。

TBSラジオファンには阿南京子ファンも多いようで、最近、交通情報以外で番組出演することも増えているらしく、例えば久米宏のラジオ番組でゲストで出演したというのは聞いていたが、残念ながらPodcastでは配信されなかったために聞けなかった。

その阿南京子が……僕はこのブログで知り合いでもない有名人に「さん」付けしないし、仮にその有名人が知り合いでも「さん」付けすること少ないのだが、今回は知り合いでもないけどもあえて「阿南京子さん」と言わせてもらう……その阿南京子さんの出演番組が、Podcastで配信されただけではなく、番組の公式サイトで顔写真を公開しているというじゃないか。

これまでもとくに顔を隠していたわけではないだろうが、僕は30年も聞きつづけたその顔を知らなかった。声がいいからって顔に期待するとガッカリすることもある。だから、見たいような見たくないような、複雑な心境でちょっと躊躇したんだけども、おもいきって番組のサイトを見てみたら……。

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※阿南京子さんの顔や番組サイトが見たい人は、画像をクリックしてみてください。

とっても上品そうで素敵なお姉様だったんで、ホッとした。 ホッとしたというか、何せ子どもの時から聞いている声なんで、もう少し老け顔を想像していたんで、その若々しさと美しさにちょっと驚いた。

いやぁ、良かった良かった。

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ということで、阿南京子さんは、声が艶っぽく、だけども優しげで、ドライバーの心を癒してくれて、その上お顔もきれいだ……って、このブログを読んでくれている人にとっては、まったく興味のない話だったかな。

ただ、『小島慶子 キラ☆キラ』という番組は、久しぶりに注目のラジオ番組だ。
今年の3月まで、この時間帯のTBSラジオは『小西克哉・松本ともこ ストリーム』という上質の情報番組で、さらに数年前まで遡ってこの時間帯といえば、文化放送の『吉田照美のやる気MANMAN!』という人気番組だったんで、「つまんない番組が始まったら嫌だなぁ〜」と思っていたら、何とも面白い番組だ。

近いうちに改めて『小島慶子 キラ☆キラ』については紹介するつもりで、今日はその予告編という感じで……。

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何切る?……ロマンは切れない!


僕は長い間、「日刊スポーツ」を読み続けている。

25年ほど前、高校生の僕は麻雀にハマっていて、当時は雀荘から学校に通うのが当たり前だった。

もう時効だから許してもらうけど、その時分、実家がちょうど府中にあったから毎週のように馬券を買っていたし、麻雀、競馬、パチンコは当たり前だった。
今の知り合いたちに全部を話すと、きっとかなり引かれてしまうくらい、一般の人は絶対に近づかない過激なギャンブルにハマっていた時期もあって、けっして不良だったわけでもヤクザだったわけでもないけども、そういう人たちの近隣にいたことはまぁ間違いない。

作家・浅田次郎は「企業舎弟」とか「準構成員」と言われる人だったこともあり、『ラブ・レター』などの短編の中で、ヤクザでもないチンピラを描くことがあるけども、僕の学生時代もそういうチンピラみたいなもんだった。
金子正次が遺した脚本を原作にした『チ・ン・ピ・ラ』で、久保田篤(初代いいとも青年隊)演じる「太」という若者が出てくるのだが、そんな感じだった……っていっても、よく分からないかな?

浅田次郎も金子正次も、本当にチンピラの心情を描くことに長けている。チンピラやヤクザのように「裏社会」なんて言われるところは、一般社会からははみ出した人間たちの集合体なのに、その裏社会からですらはみ出してしまう主人公たち……、それは振り返ってみると、一般社会の中で生きながらどこか行き詰まったり、閉塞感の中で苦しんでいる、普通の人たちの苦悩とあまり変わりがない。

『チ・ン・ピ・ラ』を撮る前に死んでしまった金子正次の映画『竜二』は80年代の傑作の一本だと思うし、10年くらい前、入院中に『ラブ・レター』を読んだ時は、思わずウルっとしてしまう小説だった。
ともにお薦めしたいので、もし良かったらぜひどうぞ。

あぁ、いつものように脱線が長くなった……。
話を戻すと、そんな高校生の頃、雀荘にいつも置いてあったのが「日刊スポーツ」で、以来、ずっと読んでいる。

最近は購入しスペースが若干落ちたが、それでも週に3〜4回は買ってるし、たまに新聞配達のアンちゃんに頼まれると半年の定期購読するし、少なくともネットでは毎日記事を確認している。

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で、その日刊スポーツのサイトを見ていたら、今日、上の画像の右側の広告が目に入った。

「何切る?」と問われているのは、麻雀のある場面で、次に考える最善の策はなんだろうか?と問いかけている。

さて、麻雀のルールが分かる人なら、何を切るかな?

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約5割の人が「八萬」を選択している。
麻雀を知らない人は分からないかもしれないが、この質問は、あまりにも曖昧過ぎていて、もっと細かいシチュエーションの説明がないと、何を切っていいか判断しかねる部分がある。

で、そんな中で多くの人が「八萬」を選択にしたのは、現実的な選択をしたのだろうと読み取れる。「八萬」を選択することは、この局面から一番早く上がれる可能性が高いからだ。しかも、上がれば割といい得点を得られる。

ただ、僕は「八萬」を選択しなかった。
僕ならとりあえず、十中八九「九萬を槓」と言うところなんだけども、それができないと言う前提ならば、「七萬」を選ぶか、フリ聴になることを覚悟して「九萬」を選ぶかもしれない。こうすることで、少し遠回りになってしまうが、「役満」という最高得点を得られるかもしれないからだ。

前述した通り、あまり細かいシチュエーションが設定されていないので、現実的な選択をする気持ちも分からなくない。
たしかに、「八萬」という選択はすごく好条件。一番早く上がれる可能性があるし、上がる手もそこそこ高い。最高得点ではないけども、1ゲームで一度上がれるかどうかという高い点数だ。野球で言えば、2ランホームランくらいの価値がある。

でも、細かいシチュエーションが設定されていないなら、自分にとって絶好のシチュエーションだと仮定して考えることもできるということだ。

この場面が、「本日の半荘4回目」「全体としては2000〜3000円のプラス」「半荘の東2局」「南家」「3巡目」「持ち点プラマイ0」「場には白中発が1枚ずつ、八萬ション牌」という状況ならどうだろう?
これまた麻雀の分からない人には理解できないだろうが、要するに、無理をして高い手を狙ってもいい状況だ。

それでも一番早く上がれる可能性のある「八萬」を選択する人とは、僕は友達になれないかもしれない(笑)。

どんなシチュエーションを思い描いてもいい状況で、自分にとって都合良い条件を思い浮かべないなんて、夢がなさ過ぎるだろう。
「今君は、ホームランを打っています。どれくらいすごいホームランですか?」と聞かれて「2ランホームラン」なんて答えたくない。「9回裏2アウトから、逆転満塁場外サヨナラホームラン」って答えたい。

野球と言えば──話はまたそれるが──2年前、プロ野球の日本シリーズで、完全試合を目前にしたピッチャーを交代させた「オレ流野球」を見せられて、それまでは好意的に見ていた落合博満という野球人のことが大嫌いになった。半世紀も日本一になっていなかった中日ファンからしてみれば、能天気なロマンチストの戯言かもしれないが、僕はロマンの感じられない世の中や人生なんて、面白くも糞もないと思っている。

だから僕は、上の画像を見て「何を切るか?」と聞かれたら、やっぱりロマンを求めてしまうのだ。

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こんな都合のいいことしか考えられない僕は、ギャンブルをやってる人なら察する通り、けっしてギャンブルに強くはない。
だって、阿佐田哲也がギャンブル小説の傑作『ドサ健ばくち地獄』で描いているような、張りつめた糸のような緊張感ただよう博打の最中は、たとえどんなに都合のいいシチュエーションでも、たぶん「八萬」を選択しなければならないからだ。

だから僕は、幸か不幸か、本職の博打打ちになることはなかった。

お陰で、いまだにロマンと現実の境をフラフラとして生きている。
ロマンなんてもとめて生きていると、「宵越しの金なんて持てるかぃ」と言い訳しながら、財布の中に500円しかないなんてことも、ちょくちょくある。まさに、映画『男はつらいよ!』ではないが、家族たちには迷惑この上ない存在だろう……。
でも、夢も持てずにつまらなそうに生きている僕を見ていたら、きっと家族もつまらないだろう。

ということで、今日もロマンを求めながら、ちゃんと仕事をするんです。


 ♪何とかなれ〜

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稲荷町「カフェ・メイプル」のブログ


稲荷町のコーヒースタンド「カフェ・メイプル」のブログが開設された。

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画像をクリックすると、ブログにジャンプします
*  *  *  *  *  *  *

以前、このブログで「カフェ・メイプル」を紹介した記事は→こちらをクリック←。

僕も写真を提供している……って、今のところ、写真は僕がボランティアで撮ったものばかり。
メイプルには、たまに僕の本を置かせてもらっていて、『浅草散歩ガイド』の時は30〜40冊くらい売ってもらった。他にも、Office Aの竹炭や雑貨を置かせてもらったり、『浅草においでよ!』なども置かせてもらったりしているので、写真くらいは協力しなくては申し訳ない。

ということで、ダラダラとなんかを書くのが好きでブログを始めたんで、基本的には今まで通りこのブログを書きながら、稲荷町の街並みの写真を中心に紹介する時には「Cafe Maple」のブログ、それから浅草の街並みの写真を中心に紹介する時には「浅草の風」さん、と使い分けてアップしたいと思う。

もっとも、忙しくなればすぐにサボるのが僕なんで、あんまり更新できないだろうけど……。
で、そんな忙しい時や仕事に煮詰まったときなんかは、この店で半日くらい原稿を書くための資料読みをしていたり、デザインの素案作りをしていたりする。でもたまに、おばちゃんと話し込んじゃって、余計に仕事が進まない時もある(笑)。

何にせよ、大手チェーン店や大手ファースト・フードの影響も大きいなかで頑張っている、下町らしいコーヒースタンドなんで、良かったら応援してあげてくださいな。

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【名  称】カフェ・メイプル
【住  所】東京都台東区東上野3-1-12
【電  話】03-3841-8055
【アクセス】銀座線稲荷町駅を出て、清洲橋通りを馬喰町方
      面へ、徒歩1分。信号を1つ超えてすぐ右手。
【MAP】「長屋界隈」の地図は→こちらをクリック←
     地図上の「1」番がこのお店
【オススメ】タマゴサンド/ツナサンド/ミックスピザ
【食べログ】カフェ メイプル★★★★ 4.0


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丁寧な仕事ぶりで品のいいラーメン……〈てんくう〉


先日予告したように、少しこの辺のラーメン屋さんを紹介しようと思っていたんで、昨年オープンしてから、度々評判を見聞きしていた「中華そば てんくう」に行ってきた。

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とりあえず「醤油チャーシュー」を頼んだ。

麺はストレートな細麺。
前にも書いたと思うが、僕はどうも細麺が好きになれない。中には細麺で旨い店もあるけども、ほとんどは「細麺じゃなくて太麺だったらなぁ……」と感じるケースが多い。
ただ、モッチリ感的なコシがあり、麺の味はしっかりしていて、スープとの味のバランスはいい。
スープは、魚介ベースにしていて鰹系かな。他の肉もダシにしていると思うが、これまたバランスが良くて、しっかりと魚介の味がする中にほんのり肉の香りが感じられて、互いに引き立てあっている。濃い味だがけっしてクドくない。いいスープだが、個人的な難点をあげると、40過ぎのオッサンには少し脂っぽい。写真でも見えるように油がスープに浮いている。これがストレートな細麺とスープを上手く絡めていて、麺を食べた時にスープの持ち上げがいいのだが、僕的には少し、口に残る油が気になる。
チャーシューは、直前に炙ったものをトッピングしてくれるのだが、柔らかく肉の旨味や甘みを出している。

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こちらは、限定メニュー「海老塩ワンタン麺」。
海老の旨味(苦み+甘み)の香りが満喫できる一品。塩ラーメンというより、海老ラーメンという感じで、僕はあまりハマりそうもないけども、これはハマる人が出るんじゃないかな。

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サイドメニューの「チャーシュー丼」と「餃子」。
チャーシュー丼も悪くないが、ここのチャーシューは、丼で食べるよりも麺で食べた方が合っている。餃子はやや小ぶりだが、甘みがあってなかなか。

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ご主人は、湯島・天神下の「大喜」で修行されたらしい。
今は「大喜」もかなり人気店になって、いつでも行列ができていて、僕のように並ぶのが嫌いな人間は食べられるものではなくなってしまった。
ここ「てんくう」は、大喜とはまた違った一味だが、丁寧な仕事ぶりはしっかりと感じさせてくれる。
店内も、昨年できたばかりということもあって、キレイで清潔感がある。

以前、この辺りで人を連れて行くなら「凡凡ハウス」と紹介したが、この店の方が上品で喜ばれそうだ。

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【名 称】中華そば てんくう
【住 所】東京都台東区松が谷1-3-15
【電 話】03-3841-5962
【営業時間】月〜土=11:30~15:00 17:30~21:00
      祝日=11:30~15:00(昼のみ)
      定休=日曜日
【アクセス】銀座線「稲荷町駅」を出て、浅草通りを浅草
      方面(東)へ。2つ目の信号左折。すぐ右手。
【MAP】「長屋界隈」の地図は→こちらをクリック←
     地図上の「21」番がこのお店
【食べログ】中華そば てんくう★★★☆☆ 3.5


↓食べログでは、ココで掲載した以外の店も紹介しています。
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今年の初フェス……〈頂〉


昨日は、「頂 日本平大音楽祭 2009」というイベントのため、静岡県清水市まで行ってきた。

一昨年の浜石祭りから3年連続で行ってることになるのかな。
今年の夏フェスがスタートという感じ。

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最近は、ロックフェスとか言いながら随分とお行儀のいいフェスが多くて、行儀の悪い僕はかなり不満だ。と言いながら、何だかんだと行くんだけど……。
今回の「頂」くらい、ゆるくて人の少ないフェスが一番楽しい。

1ヵ月ぶりに、一日中いろんなアーティストの音楽を聴いていた。
少しリハビリになったようだ。


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新しい相棒


去年7月にスクーターが壊れた。ボロボロになるほど乗り回したので寿命が来たんだろう。
金もないし、しばらく買えそうもないなぁと思っていたら、先月、急に金が入った。

去年の秋、実家の車がぶつけられて、こちらは責任ないんだけども、いろいろあって向こうからの賠償金の入金が遅くなっていて、すっかり忘れた頃に振込があった。まぁ話せば長くなるんで詳しくは割愛するけど、すでに車はぶつけられたタイミングで廃車にして買い替えたんだけど、保険が僕の名前で入ってて、僕のところに振り込まれたというわけ。
そのお金から、車の購入代を差し引いて少し余分のある分で、スクーターが買えることになった。

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今回のスクーターになんて名前をつけようかと、いろいろ考えてみた。

まぁ、今年の5月は忘れられない月になったんで、それを記念してみようかなぁっていうのが、まず頭に浮かんだ。

ってことで、まずは「キング」。「ゴッド」とも呼ばれていた。最後のアルバムタイトルが『夢助』だったように、晩年は「夢」という言葉もよく口にしていた。晩年の前に昔から言ってたのは「愛し合ってるか〜い」。「イエ〜イってイエ〜」や「ガッタガタ」っていうのも。昔からと言えば、原点で考えると「リズム&ブルース」。それに「ソウル」。ソウルって言うだけじゃ語呂が悪いから「ソウルマン」の方がいいかな。マンを付けるなら「バンドマン」というのもある。バンドと言えば「RC」。略さないと「リメインダーズ・オブ・ザ・クローバー・サクセション」。RC時代の代表曲と言えば「雨あがりの夜空に」かな。それとも「スローバラード」か。僕が好きになったのは「トランジスタ・ラジオ」から。好きなアルバムは「シングルマン」かな。でも最初に買ったアルバムは「プリーズ」だったと思う。他にもいろいろアルバムはあるけども、やっぱり転機となった「カバーズ」は、僕も忘れられないアルバム。RC以外のバンドでよかったのは、「タイマーズ」。「ラフィ・タフィ」ってバンドも良かった。アルバムのタイトルで言うと「メンフィス」と「グッバイEMI」と「レインボー・カフェ」。「十字架」シリーズは話題にもなった。RC以外のシングルで言えば「ジャンプ」は欠かせない一曲。映画「119」とチッタの「日本を救え」は、個人的にとって忘れられないイベント。多くの人に「リスペクト」されてた。

なんて考えていると、いっそのこと全部名付けちまえってことになってしまい、でもそうすると……。

例えばバイクが壊れたりして、このブログで書く時も、
「今日、走っている途中で突然、『リメインダーズ・オブ・ザ・クローバー・サクセション・キング・ゴッド・ドリーマー・ウィーオールラブイーチアザライト・レッミーヘアユウセイイエ〜・ガッタ・リズム&ブルース&ソウルマン&バンドマン・ナイトスカイアフターザレイン・スローバラード・トランジスタラジオ・シングルマン・プリーズ・カバーズ・タイマーズ・ラフィタフィ・メンフィス・グッバイイーエムアイ・レインボーカフェ・クロス・ジャンプ・ワンワンナイン・セイブジャパン・リスペクト・キヨシ・スペシャル号』がエンコして、どうにもこうにも動かなくなってしまった」
なんて書かなくちゃいけなくなる。
これじゃぁまるで『寿限無』のようで、ただでさえ長い僕の書く記事が、余計に長くなってしまう。

ってことで、簡単に「ドリーム号」ってことにした。  

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スクーターはいい。活動範囲も広がる。
それに、経費削減になる。スクーターの購入費やメンテナンスや保険にかけるお金を含めても、電車などの交通機関だけを利用しているときに比べて、毎月5千円〜1万円の経費削減になる。
で、やっぱり、走っていて気持ちいいのが一番。

今日も新しい相棒「ドリーム号」で下町を走ってます。



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大河ドラマ『天地人』の特別展示会……の図録


最近、浅草以外の仕事を紹介していないんで、何か出版物でもと思っていた矢先に見本誌が届いた。

今年のNHK大河ドラマ『天地人』に関連して、六本木の東京ミッドタウンにあるサントリー美術館で、「天地人展」という展覧会が開かれている。

この図録の制作に携わった。

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90年代頃から、どうもNHKの大河ドラマも面白みに欠けてきたというか、良作と駄作の差が激しくなった気がする。ただ、大河ドラマっていうのは、最初はつまらなくても後半に驚くほど面白くなることもあるので、開始当初に面白くないと思って全部を見なくなったとしても、ところどころチェックしたり、あるいは総集編的なもので追うことにしている。
だから僕としては、三谷幸喜作品だっていうことで見続けた2004年の『新選組!』以来、久しぶりに大河ドラマを見続けているのが、今回の『天地人』だ。

最初は、妻夫木聡の台詞回しの下手さにどうなるかと思ったが、ようやく3月頃、ドラマとしては最初の盛り上がりである、上杉家のお家騒動「御館の乱」くらいからドラマの出来も落ち着いてきて、面白くなりつつある。
主人公である直江兼続は、実際にはもっと知的で思慮が深く、あるいは狡猾なことも平気できる人物だったと思うが、典型的な可愛い現代っ子の顔をした妻夫木聡が、これからその辺をどう消化しながらドラマを進めるのか、楽しみの一つだ。

最近の大河ドラマの傾向でもあるが、本来の歴史のダイナミズムを物語の表面だけに利用して、話の核を主人公とその周辺に集中させることになっていくのか。それとも、あまり女性には受けが良くないようだが、かつての大河ドラマのように、スケール感の大きな作品になっていくのか。
過去に駄作だと思わせた大河ドラマは、その辺のバランスが悪いという共通点がある。原作や脚本の本質的な面白さ、役者のキャラクターと演じる役柄の距離感など、演出家がこれらを見極めながら、どちらの方向に持っていくのか、大河ドラマの演出の妙味でもある。昨年の『篤姫』は、幕末という視聴率の上がらない時代背景を考慮して、徹底的に主人公である篤姫と、演じる宮崎葵のキャラクターにクローズアップしていった。そのお陰で、宮崎葵を見慣れているNHK視聴者や若い人をひきつけて、視聴率も好調だったようだ。それはそれで作品の出来としては良いのかもしれないが、話の展開がメロドラマ的になりすぎてしまったため、幕末というもっとも面白い時代のダイナミズムは失われてしまい、4月か5月頃には見るのをやめてしまい、面白そうな回と総集編だけ見ていた。

「天地人」の場合はまだ、どっちに転がしていくのか今ひとつ方向性が見えないのだが、どちらになっても成功する可能性はあると思う。せっかく半年見てきたんで、これからもっといい作品に仕上がってほしい。

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ということで、サントリー美術館で開かれている「天地人展」では、直江兼続や上杉家で使用されていた鎧甲冑、武具、刀剣から、屏風絵、書状、巻物、着物、調度品など、様々な歴史的文化遺産を数多く展示している。

その展示品や解説を一冊にまとめた「図録」で、一応「本文デザイン」という肩書きになっている。実際には、何人かの若手のデザイナーさんやオペレーターさんたちが活躍してくれていて、僕はいつものように「オッケー係」みたいなもんだ。
「アートディレクター」なんて言い方もあるが、そんなに立派なもんじゃなくて、実際、僕が一人で仕上げたページなんて、たぶん数ページ程度だし、僕が作ったラフのまま進んだのも、ノンブル(ページ番号)と柱と、コラムのデザインくらいじゃないかな(笑)。名前の載っていない若い人たちの力があってこその作品だった。

興味のあって「天地人展」に行かれた人は、会場で販売していると思うので、よかったら手に取ってみてください。

 天地人展「天地人―直江兼続とその時代―」
 東京展期間:2009年5月30日(土)~7月12日(日)
 東京展会場:サントリー美術館
 東京展入館料:一般1300円(前売1100円)、
        学生1000円(同800円)、中学生以下無料
 新潟展期間:2009年7月25日(土)~9月6日(日)
 新潟展会場:新潟県立歴史博物館
 新潟展入館料:一般1000円(前売700円)、
        学生700円(同500円)、中学生以下無料


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 NHK大河ドラマ「天地人」 完全ガイドブック 2009年NHK大河ドラマ NHK大河ドラマ「天地人」 完全ガイドブック 2009年NHK大河ドラマ
販売元:TSUTAYA online
TSUTAYA onlineで詳細を確認する

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一ヵ月後にまた縁日……〈お富士さんの植木市〉


先週の記事でも書いたが、こないだの週末は浅草の浅間神社近くで「お富士さんの植木市」が開かれた。

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浅草富士浅間神社の境内入口。

浅間神社は、富士山を御神体とする富士信仰を背景に、全国各地に建てられている神社だが、浅草の浅間神社は1700年頃に蔵前にあったものが移転してきたらしい。
台東区には、入谷にある小野照崎神社の境内にも富士塚があって、そこも小野照崎神社の末社として「富士浅間神社」となっている。浅草と入谷の浅間神社には直接の関係性はなく、浅草の浅間神社は、浅草神社の兼務社だ。二つの距離は数キロ、昔で言えば半里程度の近さだが、これだけ近くに二つも存在するくらい、江戸の町のいたる所に富士塚や浅間神社があったということで、それほど富士信仰は浸透していたということになる。

富士山の山開きがあった旧暦6月1日に、富士信仰を信奉する人たちが富士山に行けない代わりに浅間神社に集まった。
山開きは夜中、現在でいえば0時に行われるので、5月の末日から人々が浅間神社に集まったわけだ。縁日で人が神社に集まれば、そこで市が開かれるのが昔の常。

一方、浅草の北側(現在の浅間神社の辺り)は、吉原以外は田畑の続く農村だったが、その畑で植木などがせっせと作られていた。
つい最近の記事でも書いたように、この界隈は長屋に限らずどの家も、家を囲うように植木を置いている。これは、江戸時代からの風習らしく、当時からせまい路地にある住まいの中で、せめてわずかな緑を求める庶民の心があったんだろう。もともとは武家の趣味として植木や盆栽が流行したが、その後は町人など一般庶民にも流行が広がり、植木は広く親しまれた。
入谷朝顔市の記事でも触れたが、武家の内職などもあって、下谷や入谷、あるいは浅草あたりは、観賞用植物の栽培が盛んに行われており、そうした植木にとって、梅雨の近いこの時期は移植に最適であったために、いろんな所で市が開かれていたらしい。

当然、この時期の大きな縁日となる浅間神社の富士山山開きは、植木市を開くのに格好の縁日だったということになる。

明治になって富士山の山開きが新暦の7月1日になったため、「お富士さんの植木市」は、もともと開かれていた5月末日と6月1日、新山開きの6月末日と7月1日の2回開催ということになった。まぁ市を開催する側としては、商魂逞しく、大義名分があれば縁日なんて何度でも開いたほうが儲かるわけで、買う客のほうも、特売セールである市が何度開かれてもありがたいもの。

ということで、現在では、5月と6月の最後の土日に開催されている。

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もう少しまともな写真を、浅草の風に投稿しているので、そちらもぜひどうぞ。
(僕の投稿記事は→こちらをクリック←

少し余談になるが、浅草では、観音様、三社様、聖天様っていうけども、浅間神社は「お富士様」って言う人も「お富士さん」って言う人もいる。ほかにも天神様や弁天様にお仁王様……。下谷神社の場合は、お稲荷さんだから「さん」付けの場合もあるかな。
「富士山」だから「ふじさん」の方が呼びやすいとか、いくつか要因があるんだろうけども、いちいち「様」ってつけるのは堅苦しくて、実はあんまり好きじゃない。落語の登場人物たちも、必ずしも「様」ではなく「観音さん」ということもあるし、すべての江戸っ子がいちいち仰々しく「様」を付けていたとは思えない。
そもそも、最近はそこら中で「様」を付け過ぎて気持ち悪い。テレビの報道番組や新聞などの報道機関が「皇太子様」「雅子様」なんていうのも、「浩宮皇太子」「雅子さん」で十分だ。個人個人が好きに「様」を付けるのは構わないが、報道なんてものは敬称なんて略しても問題ない。僕は、報道機関が皇族だけに「様」付けするのに違和感がある。同じように、電子メールで、かなり親しい人に対しても、いちいち「様」で始めるのは、画一的で好きじゃない。親しい間柄の文面なら、例え仕事関係でも「●●さんへ」でいいと思う。そのくせ、伝票など、「様」が印刷しているものは平気で呼び捨てるように書き記す。「様」の印刷は、「様」付けがいかに無意味な習慣であるかを物語っている。
なんて思いを普段から持っているので「お富士さん」というネーミングは、個人的にはすごく清々しくて好きだ。

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これは自宅用に買った「ケイトウ」。 僕は植物についてからっきし無知なのでよくわからないけど、色がかわいいんで買ってみた。 名前を忘れないように値札を入れたら、写真としてはやっぱり野暮ったくなった。
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こちらは見番前の人出。 浅間神社の前を走る小松橋通りから言問通りまでを結ぶ「柳通り」が市のメインストリートになっている。 この日はちょうど良いタイミングで撮影できて、浅間神社に着く直前に雨が上がり、写真を撮り終わったあとに土砂降りの雨になった。

次回は、6月27(土)と28(日)に開かれるので、興味のある人は観音裏の散策をかねて歩いてみてはいかがだろうか。
植木市についての詳しい情報は、→浅草観音うら一葉桜振興会のサイト←を参考にどうぞ。

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昨日の朝、友人の初めての子どもが生まれたという知らせが入った。
すると夜、その友人の共通の友だちが、結婚直前だった彼氏と別れたらしい。
また別の知人からは、体調不良の知らせを受けた。
昔と違って、いまの四十代はまだまだいろんなことが起こる。

  生きるとは
  なお惑いつつ
  五月雨の空

……なんてちゃんと俳句になってるのかな?
社員時代に、コピーライティングの練習として、会社の日報に毎日ひとつ川柳を書いていたことはあったんだけど、俳句はやったことないからよく分からない。もし俳句になってなかったら、どなたかご教示くださいませな。

ということで、僕の下手糞な俳句もどきじゃ何なんで、忌野清志郎のナンバーから、Natoe's Babyと僕が愛すべきすべてのベイベたちに贈る歌を。




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おかず横丁先のかわいいお店……〈SyuRo〉


稲荷町から清洲橋通りを南に向かうと、大江戸線やつくばエクスプレスが走る「新御徒町」に着く。ちなみにうちの長屋はこの途中の、少し稲荷町寄りの路地裏にある。

新御徒町駅の出口の脇には、清洲橋通りと並行して、「日本で2番目に古い商店街」というキャッチコピーをかかげる佐竹商店街がある。──少し余談。いずれちゃんと説明するが、このキャッチコピーは少しロジカルな言葉で、佐竹商店街が出来たのは明治時代であって、それほど古くはない。商店の集合体を「商店街」というならば、例えば台東区でいえば浅草寺の仲見世のように、この佐竹商店街よりも古いところは日本中たくさん存在するので、かなりの人に誤解を与えているみたいだ。それほど古くからあるわけじゃないので勘違いしないように。

さて、この佐竹商店街をさらに南に進んで突き抜けて、もう一度清洲橋通りに入って道路を突っ切ると、「おかず横丁」がある。このおかず横丁の方が、よほど古い下町の雰囲気を醸し出していて、谷中ぎんざ商店街に負けず劣らず下町情緒たっぷりの商店街だ。
浅草や谷中などの有名店たちよりもお薦めする大学イモ「岩田商店」、最近は自分で作るので行かなくなってしまったが、以前はよく買っていた総菜店「うるしばら」、常時80種類以上の味噌を揃えているという東京でもかなり有名な味噌専門店「郡司味噌店」など、僕もお気に入りの店が揃っている。
そしてこのおかず横丁を通り抜けると、鳥越神社がある。

最近は僕も、おかず横丁へはあまり足を運ばなくなってしまったのだが、先日、久しぶりに鳥越神社まで散歩がてらに歩いてきたら、ちょっと気になる店が2つもできていた。

今日はそのうちの一つ、雑貨などを扱っている「SyuRo」の紹介。
(写真をクリックすると、大きな画像になります)

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この界隈には似つかわしくない店構えというと、この界隈には失礼かな? 前は長屋か工場(こうば)だったんだろうか、トタン小屋を改装して使っているようだ。実はうちの長屋もトタン小屋だが、こんなに小洒落てない……。
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店内には、オリジナルデザインのバックや小物、あるいは仕入れした雑貨などが並び、自然光を活かした穏やかな光がさしている。 女性数名のスタッフで運営しているらしく、女性らしい柔らかさのある店の雰囲気だ。

店のコンセプトなど、詳しくは「SyuRo」のホームページを見てもらいたいが、職人さんへの思い、モノづくりへのスタンス、活版(活字文字)へのこだわりなど、表現する手段や方法は違うけども、僕のスタンスと少し似ているところがあり共感できるコンセプトだ。

実は、僕の仕事の屋号「CRAFT BOX(クラフトボックス)」というのは、職人(CRAFT)とクラフト(KRAFT)紙の語呂合わせで、職人的な誇りを持って仕事をしたいという思いから。それから、最近は活版印刷を使わせてくれるお客さんに出会うことが少なくなってしまったが、広告をやっている頃はよく活字を使っていて、その心残りがあって、このブログでは「活字生活」と称したカテゴリーで仕事を紹介している。そして、店構えは下町のトタン小屋の改装。

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表のガラスには、浅草橋や合羽橋界隈のお薦めマップが貼られていた。散歩がてらに訪れた人は、参考にしてみたらいいかもしれない。
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上の写真は、お店で売られていた「ミノル・ブックマーク」という大型のクリップ。買ってみて手帳のクリップとして使っているが、「挟むものに合わせて、変身します」のコピー通りなかなか便利。
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今週末の土日は、鳥越祭だ。「SyuRo」は日曜日が休みのようなので、土曜日に鳥越祭に行く人は、少し足を伸ばしてみてはいかがだろうか。もちろん、ふだん鳥越神社にお参りや散策に行く人もぜひ。

この界隈も、少しずつだが、若い人たちらしいセンスの店が増えつつある。「台東区デザイナーズビレッジ」をはじめとする区の政策が、少しずつ効果を現しているのかな。もともと芸大のお膝元だし、下町らしさを上手く残しながら、若い人たちも集まって来れるような街になると、浅草、上野、谷中あたりとは、また違ったいい街になっていくんじゃないかと思う。


【名 称】SyuRo
【住 所】東京都台東区鳥越1-15-7
【電 話】03-3861-0675
【URL】http://www.syuro.info/
【営業時間】12:00~19:00/定休=日曜日・祝日
【MAP】「長屋界隈」の地図は→こちらをクリック←
     地図上の「41」番がこのお店


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