ベランダと猫と徹夜明け
このオンボロ長屋は、当然ながら庭なんて立派なものはありゃしない。まぁこの界隈の家はほとんど庭なんてない家ばかりだ。だからせめてもの慰みにって思いで、どの家も軒先に植木鉢なんぞを「これでもかっ」てくらいに置いている。
庭がないから、どの家も、布団や洗濯物は二階の窓辺かベランダに干している。
ベランダって言ったって、所詮屋根の軒下を利用してるだけなんで、めちゃめちゃ狭い。うちにも小さなベランダがあるが、なんてったって幅が半間しかないんで、人が一人寝られる程度。これじゃぁ猫の額どころか「ノミの額」くらいなもんだ。
で、そのベランダ、一昨年に床の板が腐って抜けて、大きな穴が開いた。まぁ前から床はいつ抜けてもおかしくないくらいだったんで、人がベランダに出ることはなかったが、猫さんたちにとっては、唯一の屋外空間だったんで、それから約1〜2年の間、猫さんたちは外に出ることが、ほとんど出来なくなってしまった。しかも、放置している間に台風で軒の屋根も壊れた。
今年の4月、まだそれほど忙しくなる前に……というか、本当は忙しくなるはずだったんだけど、原稿が遅れ遅れになってたんで、待機しているだけの時間が空いていた……、春になって暖かくなったんで、ベランダを改築した。
改築と言っても、全部自分でやっちゃったから、素人の大工工事でかなり雑な仕上がりなんだが、まぁ猫たちが日なたぼっこするには、これで十分。
おかげで最近、猫たちはすっかりベランダがお気に入り。
ということで、今回は久しぶりに、うちの猫さんたちの紹介。
まず三匹がそろったスリーショット。ちょうど改築中に、待ち切れなくて外に出てきたところ。左から、ブチがドン♂、黒いのがアン♀、虎毛がビビ♀(みんな僕が好きな映画の登場人物の名前から。さて、何て映画でしょう?)。
最初に、アンが乗ってるのは、爪磨ぎスペース。猫たちのおかげで使えなくなった籠をひっくり返しただけですけど。
次は、ビビお気に入りの小部屋。入口の淵がギザギザになっていて、自分たちでそこに顔や身体をこすりつけて、痒いところを掻くことができる。ビビは痒がりなので、よく鼻先を掻いている。
ドンは、猫草エリアでドカっと寝転ぶのが好きなようだ。
猫草だけじゃ寂しいんで花の鉢植えなんかを置いてみたけど、ドンが荒らしてすぐに駄目になった。
ビビが見つめているのは、ネズミのおもちゃ。屋根から紐でぶら下げている。マタタビを少しだけ中に入れてあって、ネズミを動かすとマタタビの香りがするので、時折狂ったように遊んでいる。
ここが一番の人気スポット。網の向こうが裏路地なので、通行する人を眺めたり、カラスや雀が飛んでくるのを眺めている。
最後に、3匹それぞれのアップ。
ビビは賢い猫。本当に頭がいいと感心させられることが多い。
欠伸しているアンは、ギャオスにそっくり。ギャオスがわからない人は、→こちらをクリック←して確認してもらえると、少しわかってもらえると思う。
ドンはまだまだ子どもということあるが、「末っ子の男の子は、甘ったれでワンパク」というのは人間と同じようだ。
このベランダはベッドに沿っているんで、徹夜明けで寝る時は、猫がベランダで日なたぼっこしている姿を見ながら寝る。
これがなかなか気持ちE〜(シャウト!)
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