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2009年5月

今度の週末は、浅草でスタンプラリーでもいかが?


数日前の記事でも少し触れたが、今週の土日、浅草の浅間神社前では「お富士さんの植木市」が開かれる。
写真が撮れれば改めて詳しく紹介するので、とりあえず詳しく知りたい場合は、→浅草観音うら一葉桜振興会のサイト←を参考にどうぞ。
毎年、5月末と6月末に開かれており、今年は今週末と6月27〜28日に開かれる。

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今度の日曜日の浅草は、もう一つイベントがあって、それが「隅田川水面の祭典」。
こちらは隅田川の浅草側、東武線の鉄橋から桜橋までが会場となって、水上スキーや水上バイクのエキシビションが開かれるらしい。

それ以外はよく分からないイベントなんだが、11時30分頃〜15時頃に開かれているとのこと。

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で、その二つのイベントを結びつけるのが、「浅草・隅田川散策ラリー」。
雷門前にある「浅草文化観光センター」をスタート地点にして、「水上バス乗り場」→「水面の祭典会場」→「今戸神社」→「お富士さんの植木市」→「奥山おまいりまち」→「雷門田原」の順に7カ所を巡って、再度「浅草文化観光センター」に戻って時間内にゴールすると景品と交換してくれる。

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上の画像は、当日配られるスタンプシート。クリックすると大きな画面になるので、参考までに。

このスタンプシートは、先日、急遽デザイン頼まれて僕が作ったもの。まぁデザインと言うほどのものじゃないけども……。
スタンプシートは、「浅草文化観光センター」でしかもらえないので、必ず「浅草文化観光センター」からスタートしてほしいとのこと。くれぐれもお間違いなく。

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ということで、今週末は、「読書サロン」で泊まり込みをして、昼に戻って急いでお富士さんの植木市にかけつける、という強行日程。
それまでに紹介できる本を見つけなきゃいけないし、全然暇じゃないぞっ。

なんてことを考えて、いま外を見たら雨が上がっていた。
去年、エンジンではなくベアリングがいかれて、突然動かなくなったオイラのポンコツスクーターは、その後とうとう潰れちまった。今月、新しい相棒が届いたが、その話は来月になってから。

せっかく雨あがりの朝焼け空だけど、新しい相棒に乗ってる余裕はない……。


【PostScript】
RCのライブは本当に楽しかった。ライブと言うより、まるでパーティのようだった。そう、パーティという言葉がよく似合っていた。そして「雨あがりの夜空に」は僕たちのパーティに欠かせない定番ソングだった……なんて湿っぽい締め方は臭くて似合わないので……
今日もビンビンにキメて、ぶっ飛んで朝飯作るゼ!
オ〜ルァイっ!


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つんどく……だけでは済まされない


先月半ばから今月半ばまでかなり忙しかったが、今年はそれ以外も割と忙しく過ごしていることが多い。
暇だったのは4月の初めから半ばまでで、あとは何だかんだと忙しかった気がする。

そんな忙しさもようやく落ち着き周りを見渡すと、仕事部屋中、机中が書類や本、雑誌、ゴミの山だった。さらにパソコンもデータが散乱していたり、不必要で余計なものがたまっている。メールも未読が1000通近く……。
毎度のことながら、忙しさの後の整理は苦労する。

ということで、この数日、片付けをしていて、今日は散乱していた本や雑誌がようやく片づきつつある。

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いつ頃からか、「いつか読もう」と山積みにしておくだけで読んだ気になることを「積読(つんどく)」と言うようになった……と思っていたら、この言葉、実は明治時代に普及した俗語らしい。明治に普及した言葉だとすると近代文学の世界などには出てくるのかもしれないが、残念ながら僕は文学青年ではなかったし、1〜2年前まで知らなかった。

音の響きもいいし、たしかに「積んどく」だけで満足できる部分もあって、なかなか秀逸な俗語だと思う。
僕の場合、映画や芝居の関係の出版物、雑誌、劇場パンフレットなどは、買っておくだけで一度も開かないで何年も経つことが多い。とりあえず買っておかないといけない気分になるけど、書いてあることはパラっと見れば大凡見当がついてしまったり、あるいは急を要さないので後回しにしたり……。
まぁとにかく、僕と同じような仕事をしている人は、十中八九、「積読」の本が常に机や書棚に積まれていることだろう。

仕事の資料も含めて、いつも数冊の書籍や雑誌を並行して読んでいるが、読むべき本がたくさん貯まっていても、買おうと思う本はすぐに買っておくことにしている。
仕事の資料などで「この本は1回読めば十分」という場合だったり、よほど値段が高くて手が出ない場合だったり、そういう時は図書館で借りるが、基本的には読もうと思う本は買う。
もちろん仕事でいただいたり、取材経費として買えることもあるが、本が売れないという時代に、せめてそこで稼いでいる人間として買えるものは買わないと、出版業界内デフレ・スパイラルだ。
結果的に一度読めば十分だった本もあるので、贅沢と言えば贅沢かもしれないが、買いたい時に買ってとりあえず山積みにしておくと、数カ月先か数年先か分からないが、いずれは読むことになるので買っておく意義は十分にある。

という思いで、この数カ月で買って貯まったのが上の写真の本。
後ろの雑誌と合わせると、約40冊も「積読」になっていた。

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鞄に入っている読みかけの3冊を合わせると、1日1冊読んでも簡単には片付きそうにない。しばらくは新しい本を買ってる暇もない。

ただ、あんまり悠長なことを言ってられない。

実は、出版フリーランサーの仲間数人が「読書サロン」なる読書会を月一回開いていて、そこに参加している。とくに決まった本を読むとか、テーマが決まっているとかではなく、自分が読んだ本で紹介したい本について感想を語ったり、自分なりに解説するというゆる〜い読書会だ。自分が仕事で関わった本を紹介してもよく、そういう場合は出版裏事情も聞けるので、フリーランサーとしては有意義な情報交換になる。
ライターや編集者や校正者など参加者の職能も多様だし、それぞれ得意分野も違うので、自分の知らない本に出会うことがあり、お互いに刺激になっている(と思う)。

僕は毎月出られるというわけではないが、この会のお陰で、とにかく月1冊は人に紹介できる本にたどり着くようにしよう、と目標を持つことができた。それまでダラダラと本を読んでいたが、こういう目標を持つと読書にも気が入る。相手が出版フリーランサー、しかもほとんど僕よりも先輩たちというのも、僕にはとても勉強になるところだ。

で、その「読書サロン」で今週末に泊まり込みの読書会を開くことになっている。泊まり込みと言っても、僕以外は呑ん兵衛ばかりなので、要するにそれを口実に終電を気にせずに酒を飲もうということなのだが、それでも数冊は持って行かないと格好がつかない。

ところが、最近の既読した本の中には紹介するような本はなかった。
あと1日半、積読の中から紹介できる本は見つかるだろうか。
暇になったはずなのに、何だか忙しないなぁ……。

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風に吹かれて


もう3週間ほど前だが、浅草を歩いていると、いくつかの店先で風鈴が出始めているのを見つけた。
風が強い日で、風鈴も忙しそうに音色を奏でていた。

ということで、そんな風鈴の写真を3枚ほど。

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ボブ・ディランの代表曲に「Blowin' in the Wind」という曲がある。「How many roads must a man walk down Before you call him a man?」と唄い出す曲で、日本でもお馴染みだ。RCサクセション時代の忌野清志郎が、アルバム『COVERS』の中でその曲を「風に吹かれて」というタイトルでカバーしている。

 ♪どれだけ強くなれたら 安心できるの?
  どれだけ嘘をついたら 信用できるの?
  いつまで傷つけ合ったら 仲良くできるの?
  その答えは風の中さ 風が知ってるだけさ♪

発売中止騒ぎになった『COVERS』は、タイトル通り様々な洋楽ナンバーをカバーしているが、その訳詩が秀逸で名曲ぞろいだ。
「反戦・反核・反原発」というメッセージ性が高く、当時RCサクセションのファンの中にはついて行けない人も多かったし、逆にこのアルバムで新たなファンを開拓したともいえる。実際にはバンドメンバーも、メッセージ性が高過ぎてついて行けなくなりつつあり、その後の活動中止の端緒になったと指摘する人も多い(たしかに端緒にはなっているのだが、活動中止の実際の原因は、バンド全体の行き詰まり以外何ものでもない)。
ただ、いずれにしても元々名曲なところに、秀逸な訳詞と忌野清志郎の聞き取りやすい歌声かメロディに載り、一曲一曲が素晴らしい出来だと思う。
もしこれから忌野清志郎を聞こうという人がいれば、ぜひ聞いてみてほしい。

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風鈴といえば、浅草ではほおづき市があとひと月ほど。その前に、今週末は「お富士さんの植木市」だ(詳しくは、→浅草観音うら一葉桜振興会のサイト←を参照してください)。
当日は行くつもりなので、写真が撮れれば、また詳しくご報告します。

梅雨が近づいて、陽気も心もジメジメしがちだが、風に吹かれて心くらいは晴れやかに……。


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麹町の上品なケーキ……〈パティシエ シマ〉


ということで……、スタッフたちに気持ちよく仕事をしてもらうために、やっぱり差し入れは重要アイテムだ。
とくに女性スッタッフがいる場合、スイーツは最強アイテムになる。

で、たまにはこの界隈以外のスイーツを紹介。
今回の仕事で訪れたスタジオに行く途中にある、麹町の「パティシエ シマ」。

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今回買ったのは、プリン、チーズケーキ、タルトショコラ、タルトフレーズ、ミルフィール・オ・フレーズの5つ。
どれも中程度の大きさ(気持ちやや小さめ)で、400〜500円代。

全体的に、甘いものが苦手な僕には少しだけ甘過ぎる。ただ、甘い物好きの女子たちには、たいへん好評で、たしかに、個人的に甘いと思う点を除けば、どれも品のある味でおいしいケーキだ。
僕としては、チーズケーキとプリンがお薦め。

生チョコ、クレーム・アンジュ、マカロンなどが有名らしく、僕がケーキと包装をまっている間にも、数人のお客さんが生チョコなどを買っていた。

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何せ、ケーキ屋さんに並んでいるもので好きなものと言えば、プリンとシュークリームと焼き菓子くらいで、ケーキそのものは、ほとんど積極的に食べることがない。
僕はフレンチが好きなのでよく食べに行くが、ほとんど毎回、デザートはシャーベット(ソルベ)。他のデザートだと胸焼けしてしまって、せっかくのフレンチの食後が台無しになることが多い。ちなみに、ここのオーナーは、フランスでの修行後、銀座の「マキシム・ド・パリ」にいたらしい。「マキシム・ド・パリ」は、僕の好きなクラッシックのフレンチを楽しませてくれる老舗の名店だ。

ということで、スイーツ好きの人には、僕の感想などまったく参考にならないだろう。ただ、僕のようにスイーツが得意ではなくても、差し入れ専門の人もいるかもしれない。
もし差し入れの相手が甘い物好きの人ならば、きっと受けがいいので、そういう意味では安心して薦められるケーキ屋さんだ。

こうした仕事の合間の差し入れや、仕事が終わった後の打ち上げが、スタッフたちのモチベーションを盛り上げてくれる。
このくらいでスタッフが気持ちよく仕事をしてくれるなら、ちょっとの出費と時間の手間くらい安いものだ。


【名 称】パティシエ シマ
【住 所】京都千代田区麹町3-12-4 麹町KYビル1階
【電 話】03-3239-1031
【営業時間】10:00~19:00/定休=日曜日
【URL】http://www.cakechef.info/shop/shima/
【食べログ】パティシエ シマ★★★☆☆ 3.5


↓食べログでは、ココで掲載した以外の店も紹介しています。
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オッケー係


以前も書いたかもしれないが、職業を尋ねられたら「出版の編集をしています」と答えている。
ただ、もともと広告の仕事をしていたんで、今でも少しだけ広告の仕事が入ってくる。

広告の場合、ディレクション、デザイン、コピーライティングとか横文字の業務となることが多いが、ディレクションは出版で言えば編集だ。
出版の編集も「雑用係」と言い換えることができるほど雑務が多いが、広告のディレクターというのも雑務が多い。雑務だけでなく、実に幅広い仕事を依頼される。

もちろん僕の場合は紙媒体の広告制作を依頼されることが多いが、それ以外に、ある時はイベントの現場の仕切り役だったり、ある時は雑誌の撮影でスタジオやロケ先の現場監督だったり、そのほか諸々、出版の編集のように打ち合わせやデスクワークに関連した雑務だけでなく、現場に出ての雑務が多い。
こないだの記事でも「一時期、音楽プロモーションの仕事をしていた」と書いたが、これだって、実際にはレコーディングのスタジオで延々と座ってお茶お濁していたり飯の用意をしたり、ライブやイベントの手配をして現場ではアーティストの世話を焼いたり、言ってみればマネージャー兼ローディみたいなもんだ(実際、あるCDのジャケットには「荷物係」とクレジットされたこともある)。

で一昨日は、仕事仲間のピンチヒッターとして、録音スタジオのナレーション録りに立ち合ってくれと急遽頼まれた。

そこで、このブログでは「活字生活」というカテゴリーで、自分の仕事や仕事仲間の作品を紹介しているが、今回は「ディレクター」という仕事の、ホンの一端を紹介したい。

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さて、今回もいつもと同様、現場に立ち合って何をするかと言うと……、あまり大したことはしていない(笑)。
一つひとつの作業に対して「オッケェで〜す」と素っ頓狂な声で現場を盛り上げる。そして、「お疲れさまぁ〜」と他のスタッフやナレーターに声をかける。

お調子者がおちゃらけているように見えるかもしれないが、実はこれ、結構重要だったりする。そして僕の「オッケェで〜す」は、結構現場を明るくしている(と思う)。

ディレクターにしても現場監督にしても編集者にしても、結局はスタッフや周りの人たちがちゃんと働いてくれないと何も出来ない。僕は、ディレクターや編集者というのは、スタッフやアーティストたちが、気持ちよく仕事を進めてくれるのようにするのが、何より大切な業務だと確信して仕事をしている。

最近は、広告はもちろん、出版界でもどっちを向いて仕事をしているのかわからない編集者が増えてきた。
最近の出版物は、普通の雑誌に見えて実は企業のプロモーションだったり、広告クライアントの意向に沿った記事の合間に編集部の好きなことを書かせてもらうスペースがあったりと、広告費の存在なしには成り立たない出版物が多い。だから広告も出版もクライアントの意向は重要になってくる。
僕は広告出身だから、今さらそれを否定するつもりなんてまったくない。広告で飯を食ってきてるんだから、クライアント様々だ。

ただ、現場に入れば別。
いい作品(=いい広告)を作るために、クライアントにご機嫌をとるよりも、現場のスタッフたちに気持ちよく仕事をしてもらう方が、結果としてクライアントのためになるはずだと確信している。
少なくとも、事前の打ち合わせになかったクライアントの急な意向を現場に押し付けるときは、クライアントに十分配慮しながらも、それでも現場のスタッフがスムーズに事を運べるように、再度段取りを按排よく組んで、いざ作業に入る時には、みんなに気持ちよく仕事をしてもらう。

だから、作業が始まってしまえばあんまり余計なことは言わず、多少の軌道修正をしながら、出来あがったものに責任を持てる仕上りになりさえすれば、あとは「オッケェで〜す」とOK係に徹していればいい。

僕の場合、ディレクターや編集者としてではなく、一スタッフとして仕事を依頼されることもあるので、そういう立場になって見ていると、編集者が迷いながら仕事をしていたり、どこを向いて仕事してるかわからないようなディレクターだったりすると、とたんにスタッフ全体のテンションが下がるのが分かるし、結果としていいものは出来あがらない。

ということで、今回も、録音スタジオのエンジニアさんや、ナレーションを担当してくれたタレントさんに気を配りながら、「オッケェで〜す」「お疲れさまぁ〜」とお調子者を演じ(?)きって、無事仕事が終わった。

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ある仕事で、途中で馬鹿馬鹿しくなって投げ出そうかと思うほど、面倒なことがあった。何人かの編集スタッフが、それぞれ好き勝手なことを言ってくるため、こちらが混乱していた。正直言うと、最後まで付き合って仕事を納めたら、スタッフ一覧から僕の名前を外してもらうつもりだった。
もちろん、そんな露骨な抗議をすれば、その仕事先から二度と仕事の依頼は来ないだろう。それでも「これが俺の仕事だって世間様に告知する気になれない」と言いたかった。

だが、仕事の終盤、「今回はご迷惑をかけてしまってスミマセンでした。本当にありがとうございました。全部終わったら、みんなで打ち上げやりましょう!」と編集スタッフの一人から言われ、深々と頭を下げられた。

だから気が済んだというわけではないが、こうやって頭を下げられれば、もう「俺の名前は外してよ」とは言えない。
少なくとも、まぁギャラも悪くないし(ここ重要)、もう一度仕事を頼まれれば引き受けるだろう。

結局、こんなちょっとした会話だけで、スタッフたちの心が晴れたり沈んだりするもんだ。
自分自身の肝に銘じるためにも、書き記しておきたい。


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田原町は浅草の南の玄関口


銀座線田原町の駅から雷門へ向かう道筋に、「雷門田原商店会」がある。南は寿司の「日本海」から国際通りを北に向かい、雷門通りのぶつかる「鮹松月」の角を東に向かって、焼肉「大三苑」までの一角だ。

その雷門田原商店会では、しばらくの間「街並み環境整備事業」という工事をしていたが、先月4月に完成した。
それを記念したセールが、今日2009年5月20日から5月24日までの間に催される。
期間中に買い物をすると、先着1200人にオリジナルエコバックがもらえたり、クイズに答えて応募すると、1万円分の旅行券や、ホテルサンルートの宿泊券などが当たるとのこと。

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ということで、今回は雷門田原商店会の写真をどうぞ。

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さて、まったく関係ない話だが、東京でも新型インフルエンザを発症した人が出たとか。
予防のためにある程度過剰に反応するのは仕方ないが、ちょっと騒ぎ過ぎじゃないか……、などと思っていたら、一昨日から昨日にかけて、子どもの家でちょっとしたインフルエンザ騒ぎ。
娘が風邪で高熱を出したお陰で、3軒ほど薬局をめぐってマスクを探したが、病院関連の薬局でもマスクが売り切れているらしい。

医学に精通しているわけではないのでウッカリと決めつけてはいけないが、マスクの最大の効果は、基本的に「他人にうつさない効果」なんで、極めて健康な人がマスクをしても、「してないよりもマシ」って程度のはず。それよりも、実際に新型インフルエンザにかかった人がマスクをつけて、クシャミなどからの飛沫感染を防ぐことの方が、よほど日本全体としては感染拡大の予防になる。それに、お年寄りや別の病気などで身体が弱っている人こそ、例え「してないよりマシ」でもしなくてはいけない。
どうしてもしたい超健康志向な人の邪魔をする気はないが、そのお陰で風邪やインフルエンザにかかっている人、本当の意味でマスクを必要としている人が、マスクを買えないというのは本末転倒だってことくらいは指摘しておきたい

ま、皆さん、いろんな意味でインフルエンザにはご用心。


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独特のスープを堪能……〈らーめん翔太〉


昨日の記事で娘のことに少し触れたが、去年から彼女がラーメンブログをはじめたらしい。
読み出すとこちらも口を挟みたくなるんで、実際のブログは見たことないが、このところ、一緒に出掛けた出先で何かを食べようと思うと「旨いラーメン屋に連れて行け」と言われることが多いので、少々閉口している。

僕もその昔、高校から大学時代にかけて「ラーメン紀行」と称してラーメンを食べまくった時期がある。その頃はまだ、ラーメンブームは今ほど大衆化したものではなく、ラーメン好きの間で有名だった店に行っても何時間も待たされることはなく、たまに待たされたとしてもせいぜい20〜30分という程度だったんで、東京中に遠征してほとんど毎日ラーメンを食べていた。大学時代は北海道に暮らしていたので、住んでいた札幌はもちろんのこと、車で数時間かかる室蘭や函館のラーメン屋に行くことも、まったく苦にせず通ったもの(昔は元気だったなぁ……)。
こんな仕事をしていると、評判のいいラーメンを食べさせてもらう機会もあって、何だかんだと未だに有名店のチェックだけはできているが、何より並ぶのが嫌なので自分からわざわざ出掛けてラーメンを食べることは、今ではほとんどなくなった。

ただ、娘によると、やはりネットの情報を頼りに訪れているらしい。
このブログでは、以前紹介した2店舗以外のラーメン店のことを書くつもりはなかったんだが、かつての僕、そしていま娘がそうであるように、ラーメンは、若い人にとって「食べ歩き」の入門編として入りやすいということがあるんだろうから、彼女がネットに世話になっているように、せめてこの界隈のラーメン店情報くらいは発信しておこうかなっと、最近思ってきた。

ということで、今回は、清洲橋通り沿いの「らーめん翔太」。

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清洲橋を稲荷町の交差点から北に向かって歩いていくと、200〜300メートル先の左手に、カウンターが5〜6席と小さなテーブルが二つというこじんまりした店がある。
昼から夜にかけての忙しい時間はご夫婦で、夜遅くなるとご主人だけで営んでいる店で、ご主人の接客は物腰も柔らかく、とても好感が持てる。
そこが「ら−めん翔太」だ。

背油をたっぷり使っていると見えるとんこつ系の醤油スープは、クドさや臭みはほとんど感じない。たぶん、魚介系のダシをわずかにブレンドしているんじゃないかと思うんだけども、何をブレンドしているにせよそのバランスがいいんだろう。
背油は多めに注文することもできるので、こってり好きの人は背油を追加した方が好みかもしれないが、かつては誰にも負けないくらい脂っこいスープが好きだった僕も、今ではこってり系を食べると胸焼けするひ弱な体質になってしまったので、普通の状態で十分。
塩ラーメンの場合は、個人的にはややパンチが足りないと感じる。バターを入れると断然によくなるし、店としても塩バターがお薦めのようなので、ある程度バターが入ることを前提に調味されているのかもしれない。

醤油も塩もどちらも好みで調整が必要ということになるので、最初の訪問だけでは評価しづらいかもしれない。
ちょっと独特なスープと言えると思うが、個人的には好みの味だ。

麺は細めのストレートで、スープの絡み具合もいい。
ただ、僕は細麺がどうしても好きになれない。僕の好きなラーメン店は、すべてと言っていいくらい普通の太さか太麺で、細い麺を食べているとどうしてもラーメンを食べている気になれない。
もしこの店が太麺だったら、もう少し足繁く通っているだろう。
逆に言えば、この界隈の人で細麺好きの人なら、割と良い店だと思ってくれると思う。

余談だが、数年前に初めて訪問したときは、チャーシューが旨いと聞いていた。
肉厚で柔らかいチャーシューだが、味付けは凡庸で、特別に旨いものではない。
チャーシュー丼はネギとタレを絡めてご飯に載せているもので、店を訪れる若い人の声を聞いていても評判いいが、この程度のチャーシュー丼は世にゴマンとある。
20年以上前、まだチャーシュー丼なんて一般化しない頃から、チャーシューの旨い店(しかもご飯のある店)に行くと、メニューになくてもご飯にチャーシューとタレをかけてもらって食べていたほどチャーシュー丼の好きな僕としては、「熊ぼっこ」あたりでメニューになくても作ってくれるように頼んだ方が、よほどうまいチャーシュー丼になると思う。
まぁ、あくまでもサイドメニュ−の話なんで、ラーメンそのものの評価とは関係ない……かな。

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ということで、ぼちぼちとこの界隈のラーメン店も紹介していきたい。
とはいえ、この辺のラーメン屋さんって、これまで紹介した店以外はあと3軒しか知らないんで、少し足を伸ばしてみようかと思ってもいる。

【名 称】らーめん翔太
【住 所】東京都台東区東上野5-10-11
【電 話】03-5828-2788
【営業時間】11:30~15:30 17:00~23:00/定休=日曜日
【アクセス】銀座線「稲荷町駅」を出て、浅草通りと交差
      する清洲橋通りを入谷(北)方面へ。200m
      ほど直進し左手。マルエツ系スーパー「フー
      デックスプレス」の少し手前の提灯が目印。
【MAP】「長屋界隈」の地図は→こちらをクリック←
     地図上の「23」番がこのお店
【食べログ】らーめん翔太★★★☆☆ 3.5


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のんびりと過ごす一日


今朝起きたら、疲れていたためか、体調がいまいちだったんで、今日は仕事を休んだ。
一日丸々休みだったのは、一か月以上なかったんで、久しぶりにのんびり、まったりと過ごせた。

ちょうど昨日の夜は、子ども達のご飯作る日で、向こうの家に泊まってたんで、そのまま寝てた。

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今日は一日いい天気。しかも適度に風もあって、最高の洗濯日和だった。

いつものことだが、まぁ洗濯物の量が半端じゃない。子ども二人とも色気づき始めたんで、やたらマメにシャワー入ったりする。バスタオルだけでも13枚もたまってた。

ただ、うちとは違って大きな洗濯機で、これまたうちとは違ってベランダも広いってこともあって、朝干した2回分の洗濯物は、午前中に気持ち良く乾いてくれた。
で、昼にもう2回洗濯機を回して干したけど、これまた夕方になる前にはバッチリ乾く。
気持ちいいくらい乾くんで、あと一回くらい回したかったけど、さすがに残ってなかった。ベッドや布団のシーツとかやってもいいんだけど、さすがに自分の家じゃないのに、そこまでやるのも何かと思って、やめておいた。

洗濯物を干して、WOWOWやDVD見ながら一寝入りして起きると乾いているんで、タイミングも良かった。

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結局、洗濯したり掃除したり、合間々々に昼寝したりして、夕食の準備をして帰ってきた。
写真は副菜として作った「ジャガイモと豚肉のシャキシャキ炒め」。料理研究家・ケンタロウのレシピから。最近、割と気に入って、何度か作ってる総菜。

今年は、上の娘が大学受験、下の息子が高校受験。
出来るだけおいしくて栄養のあるものを作って応援してあげたい。

昔の僕は、「家族より仕事」的なところが少しあった。まぁそれでも、昔から子どもたちの面倒は時間の許す限り見ていたつもりだけども、家族をないがしろにしていた部分はたくさんあっただろうと思う。
それが遠因で離婚しているわけだから、子どもたちの人生に多少なりとも影響を与えてしまったことは間違いない。

だから、僕が彼らに料理を作るのは、ある意味でつぐないでもある。「つぐない」と言うと、何か義務感でやってる印象になるかな……。
まぁ、あくまでも自己満足に過ぎないだろうが、僕はおいしい物を食べると幸せになれると思うし、味覚には少しばかり自信があるのと、高校から大学にかけてバイト先で磨いた料理の腕もあって、できるだけ家族においしい料理を作ってあげたいと思ったのが数年前。
以来、毎日の自分の朝ごはんと家族たちの料理は、ほとんど日課となっている。

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ということで、今日は久しぶりに、のんびりまったりと過ごした。

明日からはまたせっせと仕事して、子どもたちの教育費を稼がないと……。


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ベランダと猫と徹夜明け


このオンボロ長屋は、当然ながら庭なんて立派なものはありゃしない。まぁこの界隈の家はほとんど庭なんてない家ばかりだ。だからせめてもの慰みにって思いで、どの家も軒先に植木鉢なんぞを「これでもかっ」てくらいに置いている。

庭がないから、どの家も、布団や洗濯物は二階の窓辺かベランダに干している。
ベランダって言ったって、所詮屋根の軒下を利用してるだけなんで、めちゃめちゃ狭い。うちにも小さなベランダがあるが、なんてったって幅が半間しかないんで、人が一人寝られる程度。これじゃぁ猫の額どころか「ノミの額」くらいなもんだ。

で、そのベランダ、一昨年に床の板が腐って抜けて、大きな穴が開いた。まぁ前から床はいつ抜けてもおかしくないくらいだったんで、人がベランダに出ることはなかったが、猫さんたちにとっては、唯一の屋外空間だったんで、それから約1〜2年の間、猫さんたちは外に出ることが、ほとんど出来なくなってしまった。しかも、放置している間に台風で軒の屋根も壊れた。

今年の4月、まだそれほど忙しくなる前に……というか、本当は忙しくなるはずだったんだけど、原稿が遅れ遅れになってたんで、待機しているだけの時間が空いていた……、春になって暖かくなったんで、ベランダを改築した。
改築と言っても、全部自分でやっちゃったから、素人の大工工事でかなり雑な仕上がりなんだが、まぁ猫たちが日なたぼっこするには、これで十分。


おかげで最近、猫たちはすっかりベランダがお気に入り。

ということで、今回は久しぶりに、うちの猫さんたちの紹介。

まず三匹がそろったスリーショット。ちょうど改築中に、待ち切れなくて外に出てきたところ。左から、ブチがドン♂、黒いのがアン♀、虎毛がビビ♀(みんな僕が好きな映画の登場人物の名前から。さて、何て映画でしょう?)。

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最初に、アンが乗ってるのは、爪磨ぎスペース。猫たちのおかげで使えなくなった籠をひっくり返しただけですけど。

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次は、ビビお気に入りの小部屋。入口の淵がギザギザになっていて、自分たちでそこに顔や身体をこすりつけて、痒いところを掻くことができる。ビビは痒がりなので、よく鼻先を掻いている。

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ドンは、猫草エリアでドカっと寝転ぶのが好きなようだ。
猫草だけじゃ寂しいんで花の鉢植えなんかを置いてみたけど、ドンが荒らしてすぐに駄目になった。

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ビビが見つめているのは、ネズミのおもちゃ。屋根から紐でぶら下げている。マタタビを少しだけ中に入れてあって、ネズミを動かすとマタタビの香りがするので、時折狂ったように遊んでいる。

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ここが一番の人気スポット。網の向こうが裏路地なので、通行する人を眺めたり、カラスや雀が飛んでくるのを眺めている。

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最後に、3匹それぞれのアップ。

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ビビは賢い猫。本当に頭がいいと感心させられることが多い。

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欠伸しているアンは、ギャオスにそっくり。ギャオスがわからない人は、→こちらをクリック←して確認してもらえると、少しわかってもらえると思う。

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ドンはまだまだ子どもということあるが、「末っ子の男の子は、甘ったれでワンパク」というのは人間と同じようだ。

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このベランダはベッドに沿っているんで、徹夜明けで寝る時は、猫がベランダで日なたぼっこしている姿を見ながら寝る。
これがなかなか気持ちE〜(シャウト!)


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お好みの「粋」は?……〈三社祭〉


今年も三社祭が始まった。

詳しい様子や詳細情報などを知りたい人は、「浅草の風」を見てほしい。
そのうちに僕の写真もアップされるので、どうぞ。

あとは、「江戸ネット」という個人サイトもとても参考になるので、どうぞ。

ということで、昨日は「大行列」と「宵宮」の撮影をしてきた。
「浅草の風」に投稿する写真とは別に、このブログ用に、いろんな半纏を撮ってきた。
個人的には、仲見世の青い半纏が粋だと思うが、それぞれにお好みの半纏を見つけることができるだろうか……。
(画像をクリックすると、大きな画像が見られます)

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さて、最後におまけで、大行列に参列していたキレイどころを少しばかりご紹介。

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ちゃきちゃきの“浅草っ子”で、代々芸妓さんというお家ご出身の乃り江さん。

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紗幸さん。浅草では初のオーストラリア人芸者。イギリスのオックスフォード大学で博士号をとったという才女。

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昨年の『浅草においでよ!』で協力してもらった、こず江さんと千福さん。

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このブログでも何度か紹介させてもらっている聖子さん。

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ということで、今日からいよいよ三社祭も本番
今年は本宮が出ているので、今頃、盛り上がってるだろう。


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寄席発祥の地……〈下谷神社〉


缶詰状態だった仕事が、ようやく山場を超えた。
忙しかったお陰で余計なことを考えずにすんだし、今日からポツポツとブログも再開。

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前回の記事で書いた通り、こないだの土日は下谷神社のお祭りだった。
結局、神輿担ぎには参加できなかったが、日曜日には町会の小さな子ども用の山車「曳太鼓」の引くのを手伝ってきた。子どもたちが引くっていっても、山車はかなり重いし、最初は子どもたちも頑張って引くけども、途中からは疲れちゃってだらけるし、下手をすると子ども自身が山車の綱に引っぱってもらったりして……。結局は大人の力が進まないわけだが、土曜日に手伝えなかった罪悪感もあり、最初から最後まで一人で先頭を引っぱっていたもので、徹夜明けの身にはかなり厳しかった。好天に恵まれたのも、山車にとっては良いことだが、僕にとっては追い討ちをかけるようにキツかった……。
写真はその時の様子で、ちょうどこの長屋の目の前で休憩してる時に撮影したもの。

今年こそ、下谷神社や祭りの情報なんかを事前に記事に書こうと思って準備しておいたんだが、まさかこんなに忙しくなるとも思わず、結局、お知らせすることができなかった。
いつも間が悪いというか……。

ということで、祭りについての紹介は、また来年。
来年は、隔年毎にお披露目される神社の本宮神輿が出る年なので、今年よりも盛り上がることだろう。

せっかくだから事前に準備していた記事を、一つだけ簡単に紹介しておく。
このブログでは、落語の話を書く機会も多いので、落語にまつわる話だ。
落語のマクラでも、たまに紹介されるので落語好きには有名かもしれない。

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下谷神社は、「寄席発祥の地」とされている。

落語の黎明期、落語は基本的にお座敷遊びの一部だったり、あるいは辻説法や辻占のように通りの辻で小咄として披露されていた。
通りといっても、大通りの真ん中で人集りが出来るようなことしているはずもなく、ちょっとした大きな塀の前、空き地、あるいは神社の周辺など、人が集まりやすいところでやっていたに違いない。時代劇や小説に出てくる琵琶法師、あるいは昭和だと紙芝居、もっと最近だと、路上パフォーマンスくらいなイメージでいいんだろうと思う。
一方、琵琶法師といえば、現在の講談のような形態もあり、こちらは神社の境内の一部や縁側を借りて披露していたようだ。
こうしたものが、寄席の原型と言ってもいいんだろう。

そういう流れの中で、1798(寛永10)年6月、初代・三笑亭可楽(当時:山生亭花楽)が下谷神社の境内に寄席場の看板を出したとされている。
原典を読んだことはないが、劇作家・岡本綺堂は『江戸に就ての話』で「三笑亭可楽が下谷広徳寺前の孔雀茶屋で三題噺を演じたところがもっとも古いところだろう」(広徳寺前にはいまの下谷神社があった)と話しており、1953年発行の『藝能辞典』(東京堂)には「寛政十年に、神田豊島町に大坂下りの落語家岡本万作が常設の寄席場を設けた時からである。それに対抗して下谷柳の稲荷社内に寄席場を開くというふうに、しだいに行われ」とあるらしい。「下谷柳の稲荷社」というのは下谷神社のこと。当時は「下谷稲荷社」と呼ばれていて、現在も稲荷町という駅名だけが残っているのは、その名残りだ。

諸説はあるが、とにかく今は、下谷神社が寄席発祥の地ということになっている。
2000年に、各寄席の席亭や、両協会が中心となって、下谷神社境内に「寄席発祥の地碑」を建立した。上の写真はその記念碑だ。本殿に入る門の手前、すぐ脇に建てられている。
以降、「寄席発祥の地の落語会」という落語会が、毎年6月に開かれている。

ということで、落語に興味のある人で、浅草演芸ホールや上野・鈴本演芸場へ行く時には、少し足を伸ばして下谷神社に立ち寄ってみてはいかがだろうか?

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さて、明日からは三社祭。
明日の昼から三社祭の様子を撮影するので、近いうちに記事に書きたいと思っています。

とりあえず、三社祭の直前情報や浅草の様子については、「浅草の風」をご参照ください。
僕が撮影した写真も、「浅草の風」に投稿する予定です。

それから、「團十郎 暫の像/明治時代は歌舞伎の大転換期」についても、記事が途中のままだったので、こちらも近いうちに完結する予定。
仕事もおおよそ片付いたことだし、ボチボチではありますが、このブログもマメに更新したいと思っていますんで、また来てやってください。


【2009年6月10日追記】
次回「第8回 寄席発祥の地の落語会」は、2009年6月20日に開催されるそうだ。

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日時:2009年6月20日(土)
会場:寄席発祥の地 下谷神社 会館
開場:18:00  開演:18:30
入場料:前売1500円 当日1800円


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背なで泣いてる祭半纏


僕の下唇の下には、長い髭が生えている。
口の周り全体に髭が生えていて数日毎に切りそろえているが、唇の下の髭だけは、長いまま切らずにいる。

3年前にキヨシローの喉頭がんが発表されてから、ずっと切っていない。

無信心な僕だから、別に願をかけているとかそういうわけではないけども、日常の生活の中で、キヨシローが病気と闘っていることを忘れたくなかった。
ひと時も忘れたくないということではなくて、例えば神社に行ったとき、神様にお願いすることなんてずっとなかったが、せっかくだからキヨシローの病気快復をお願いしておこうとか、そういう時に忘れないように、自分の中にマーキングしておいた。

僕はまだ、その髭が切れないでいる。


僕が泣こうが喚こうが、時間は勝手に過ぎていく。
相変わらず仕事は忙しくほとんど缶詰状態で、作業の合間を見計らって3〜5時間寝るという生活が続いている。
そして僕のiTunesからは、ずっとキヨシローの曲が流れ続けている。

でも、忙しいおかげで、あまり余計なことを考えなくて済んでいる。

僕は二十数年前から、悲しくて泣くということがなかった。
悲しくて泣いても良いことがないからだ。

良いことで感動して泣くなら、周囲の人と感動を共有しあうことで感情の増幅が起こるという効果もあるから意味もあるが、悲しみを増幅してもつらいだけだ。
泣くという感情の発露をすることで、自分の感情を逆に抑えることもある。だけどこの二十年ばかり、泣かないと自分を抑制できないほど悲しい出来事はなかった。
ホロリとする程度がないわけではないが、基本的に悲しいことで止めどなく涙があふれるということはなかった。

だけど今回は、涙があふれて来る。
人前や仕事の中では普段通りに生活しているけども……、iTunesの音に合わせて、好きな歌を口ずさんでいるときに……、夜中に一人で仕事しながら、コーヒーを飲んで一休みしている時……、徹夜明けの昼間、寝る前にベランダで猫が遊んでいるのを眺めている時……、油断して「もう清志郎さんはいないんだなぁ」って思ってしまうと、涙が止まらなくなってしまう。

まさに「胸を締めつけられる思い」という気持ちだ。
自分にもまだこういう感情が残っていたというのは、ある意味で驚きだった。

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僕がキヨシローのライブを観ることができたのは、2007年大晦日の「カウントダウン ジャパン」が最後だった。
多少なりとも仕事で音楽と関わるようになってから、どうしても純粋に楽しむことってできなくなるもので、プライベートでライブに行っても、後ろの方で眺めている。だけどもこの時は、久しぶりに頑張って最前列近くまで行って、間近でキヨシローの復活を喜んで、若者に交じってカウントダウンを楽しんだ。

それから2か月後、武道館の「完全復活祭」は、もちろん何をおいても行くつもりだった。
雨が降ろうが槍が降ろうが、親の死に目に会えなくとも、大きな仕事のチャンスを失うことがあっても、絶対に行こうと決めてさっさとチケットを確保していた。
最近プライベートでライブに行く時は、相手のチケット代を出してでも誰かを誘って一緒に行っていたけども、この時は誰も誘わなかった。一ファンとして会場の見知らぬ人たちと大騒ぎして、キヨシローの復活を楽しみたかった。だから、誰にも声をかけなかった。
知り合いのキヨシローファンが一緒に行こうと誘ってきたし、僕の周りの人たちから「行くの? 行くなら行こうかな」なんて言われたりもしたけど、「一人で行きたいから」と断った。

当日は一日休めるよう、夜中までに仕事を終えて万全をきたし、いつものライブなら少し遅れ気味に行くところが、待ちきれなくて開場の2時間くらい前に武道館へ行き、集まった観客たちの騒ぎを眺めたり、「Tシャツ買いてぇけど、あの行列に並ぶのはさすがに嫌だなぁ」なんて考えていた。

すると、子どもたちの母親(つまり元カミさん)から携帯に電話があって「娘がバイト先で倒れて、救急車で運ばれた。診断によると貧血で倒れただけなので、点滴が終わったら一人で帰れるし、あまり心配はいらないらしい。念のために、自分はこれから仕事を早退して病院に向かう」と連絡が……。

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武道館の「完全復活祭」は、僕にとって断髪式ならぬ“断髭式”になる予定だった。ライブが終わったら、武道館で髭を剃って、長く伸びた髭を武道館のどこかに埋めてこようと思っていた。
当然ながら、子どもたちも、子どもの母親も、僕がこの日を心待ちにしていたことを知っている。

(心配いらないなら後で教えてくれよ!)と一瞬思ったが、まぁ仕方ない。さすがに自分の子どもが体調悪いのに、それを放っておいて騒ぐわけにもいかない。
祭りの開始が待ちきれなくてザワついている武道館の前には、チケットがないのに来て「余ってるチケット譲ってくださ〜い」と叫んでいる人も多かったので、その中からできるだけ未来ある若い奴を見つけてチケットを譲り、病院に向かった。
もっとも、僕が駆けつけた時の娘は、開口一番「お腹がすいたぁ〜」とすっかり元気を取り戻しており、大事に至らなかった。
「今頃、ライブが始まったなぁ」と考えながらも、焼肉屋に連れて行って腹一杯食べさせて、復活祭の一日は終わった。

後から当日のパンフレットや記念品とかを送ってもらったし、DVDでライブも見た。
忙しい時期だったので、すぐに別のライブに行くことは適わなかったが、まぁ年末のカウントダウンで復活を確かめられていたこともあったし、またいつでも観られるからと思い気持ちを切り替え、その夏に予定されていた“屋音”のライブの後に“断髭式”を行おうと決めた。

ところが、心から熱くなるはずの夏が来る前に、がんの転移が発表されて屋音のライブは中止となり、またも僕の“断髭式”が延期された。

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昨日と今日は、下谷神社のお祭りだ。外からは祭囃子が聞こえてくる。
以前も書いたが、東京の下町の祭りは、この下谷神社の大祭を皮切りに、三社祭、鳥越祭、神田明神と続いていくので、東京の祭り好きが集まってこの界隈が賑やかになる。

この長屋は下谷神社の「宮元」で、僕も町会を手伝わせてもらっている。昨日はほとんど顔を出せなかったが、今日は仕事を抜け出して、子ども山車の手伝いと、余力があれば夕方には神輿を担ぎに行こうと思っている。
缶詰状態の仕事は、明日が「入稿日」のため、今日は最後の山場だ。
だったら祭りどころじゃないんだが、神輿担ぎはいざ知らず、山車の手伝いも僕にとっては重要な仕事。
ということで、今日はこれまで以上に忙しい日になる予定だ。


こうやって忙しく時間を過ごしていくことで、きっとそのうち、涙を流さなくてもキヨシローの歌を口ずさむことができるようになるだろう。

そうなれば、切るタイミングを失って長くなった僕の髭も、ようやく切ることができるかな。
でもその時になったら、「すっかり定着したから」って思って、切らないで伸ばしておくかもしれない。


今、ちょうどiTunesから「JUMP」が流れてきた──


 ♪眠れない夜ならば、夜徹し踊ろう
  一つだけ多すぎる朝 後ろをついてくる

  Oh 忘れられないよ 旅に出よう
  Oh もしかしたら 君にも会えるね

  JUMP 夜が落ちてくるその前に
  JUMP もう一度 高くJUMPするよ♪

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これからも、きっと、かわらずに


昨日、僕にとって、家族以外でもっとも大切な人が亡くなりました。

忌野清志郎
清志郎さん
キヨシロー

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僕には、有名人と言われる人たちの中で好きな人が何人かいます。
先日、チケットが取れないと書いた脚本家の三谷幸喜もそうだし、WBCで優勝した日本チームの代表監督・原辰徳もそうだし、映画監督、役者、落語家、そのほか色んな有名人が好きです。
こんな仕事をしていると、そういう好きな人に会えるチャンスはあるし、実際にお会いして仕事をさせていただいたり、雑談させていただいたり、あるいは一緒に酒を飲ませてもらったこともあります。

ただ、忌野清志郎は、僕にとってそういう「好きな有名人」ではなく、本当に大切な存在でした。

有名人に限らず多くの人から、人生の楽しさや生きていく意味を学んで、僕は人生を生きてきました。具体的な人物からだけじゃなく、映画や小説、あるいは随筆の場合もあります。
でも、僕にとっての忌野清志郎は、そういう一時的な影響力だけじゃなく、僕が若い時から自分なりに哲学を持って生き続けてきたのも、忌野清志郎というアーティストと、彼の愛する音楽に出会うことができたからでした。

*  *  *  *  *  *  *

昨日から仕事が手につきません。
このところずっと忙しくて、今も今朝までに仕上げなくてはいけない仕事があって、パソコンの前で一応仕事はしてるんだけど、なかなか進まないんです。
なんていうか、パワーが出ないんです。

30年前、ジョン・レノンが亡くなったというニュースが流れた日、僕は試験勉強のために徹夜でラジオの深夜放送を聞いていたけど、その日は、どの番組のパーソナリティ(当時はDJって呼ばれていた)も、皆、一晩中泣きながら、ジョン・レノンの曲をかけ続けていました。
僕もジョン・レノンは好きですが、死んだからといって泣くほどでもなかったので、その時に改めてジョン・レノンの偉大さに気づきながらも、どこか冷静に勉強していました。

今日は、その時と違って、とても悲しいです。
でも、泣けるとか、涙で仕事が手につかないとか、そういうのとは違って、ただただ空しいというか、心がスカスカになってしまったというか、そんな思いで仕事が手につかないという感じです。

こんなとき、いつもなら2ちゃんとかmixiあたりを覗きにいくんですが、今日はそれもせずに……、というか、訃報に関しても、それを知ってからテレビもインターネットも、まだちゃんと見ていません。見たくなくても、最近はネットでもメールでも、あるいはちょっとテレビをつけただけでも、勝手に向こうから知らせてくるんで、見たくなくても見えてしまう部分があって、どうやら訃報は事実のようだし、詳しく知りはじめたら、もっと詳しく知りたくなり気になって仕方なくなってしまうし。

だから淡々と仕事をしているつもりなんですが、集中力がないというか、仕事のことを考えようと思ってもなかなか考えられず、まったく手が進みません。

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一時期、音楽関係のプロモーションの仕事をしていた時期があるんですが、それも、清志郎さんに会える可能性があったからでした。
「元RCのメンバーに会えるけど、仕事手伝わないか?」
と言われ、具体的な内容も聞かずにOKしました。

当時はまだ広告制作会社のサラリーマンだったけれども、それからしばらくして会社を辞めフリーランスになった後も手伝えるチャンスがあり、音楽プロモーションは畑違いではありましたが、数年間だけ、他の広告や出版の仕事と並行して続けていました。

そういう中で、楽屋で初めて清志郎さんに会った時の事は、今でも忘れません。

今、ブログを書くにあたって、清志郎さんの思い出の品でも写真に撮って載せようかと思ったんですが、それを見たらきっと泣いてしまう気がして……。
代わりにスポーツ紙でも載せようと、コンビニに買いにいって、新聞の束の中で「死」と書かれた大きな文字を見たら、初めてポロポロと涙が出てきました。

涙を拭ってコンビニから帰って、それでも目頭が熱くて写真は撮ったけど、やっぱり記事を読むのはもう少し後にします。
今はただ、自分の中から自然と出てくる清志郎さんへの思いだけで、気持ちがイッパイいっぱいになってしまうから。

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僕のi-tunesから、キヨシローの曲が流れています。


カッコ悪い生き方なんて冗談じゃねぇ

大好きな人たちと愛しあって暮らしたい


中学一年の時に、「トランジスタラジオ」を聞いて好きになってから30年。
今も僕は、キヨシローに憧れて生きています。


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