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『フリーランサーズガイド2009』発行!

よく考えると、このブログではちゃんと紹介したことがなかったが、僕は「出版ネッツ(正式名称:ユニオン出版ネットワーク」という出版フリーランサーの団体(※1)に所属している。
出版労連という労働組合の下部組織だが、フリーランサーは基本的に個人事業主なので、労働組合というより主に職能組合として活動している団体だ。
まぁ出版フリーランサーの互助会のような組織で、編集者、ライター、校正者、デザイナー、イラストレーター、マンガ家、カメラマンたちが所属している。

今回は、出版ネッツから『フリーランサーズガイド2009』が発行されたので、そのお知らせを。

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出版ネッツ所属のフリーランサーのうち約100人を紹介しているガイドブックだ。

この『フリーランサーズガイド』を発行した目的だが、一つは出版関連で働く人たちが、フリーランサーを探すときに役立ててもらうこと。
出版ネッツのメンバーの特徴は、単なるフリーということではなく、所属しているメンバーが、ある程度信頼できるプロフェッショナルであることだ。
誰かの紹介も必要ないし、スキルや実績は関係なく加入できるが、組織的に仕事の斡旋をするわけではないのに、情報交換を主として毎月会費を払っている人たちが集まっているので、結果的にプロフェッショナルといえる人たちが多くなる(※2)。そういう意味では、どこの馬の骨か分からないフリーランサーのガイドブックよりも、少しは信憑性があるだろう。

もう一つは、出版ネッツに所属していない出版フリーランサーに、出版ネッツを知ってもらいたいということ。
出版ネッツの活動については後述するが、若いフリーランサーで出版ネッツのような職能団体を知らない人も多く、そういうフリーランサーに出版ネッツの存在を知ってもらうキッカケになってほしいと思う。

1997年に創刊し、2001年からは毎年発行され、出版ネッツが無料で配布。
もちろん僕も、毎年掲載している。

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出版ネッツは仕事を斡旋する団体ではない。もちろん、そこで知り合ったメンバーと仲良くなり、仕事に繋がるケースもある。実際、この数年に限れば、僕の仕事の3分の1は出版ネッツのメンバーが何らかの形で関係しているけども、それは出版ネッツが組織的に紹介してくれたわけではなく、あくまでも個人間の関係で仕事に繋がったもの。

じゃぁ、何のために出版ネッツに入っているかというと、僕の場合、基本的には情報交換だ。勉強会や研究会を開いて、出版業界の動きを学ぶこともあるし、あるいは取材記者などが所属していることもあって、ジャーナリスティックな講演会を開くこともある。編集者、デザイナー、執筆者、校正者たちのための技術講座を開くこともある。そうした活動に参加すること。

それと、フリーランサー同士の結びつきを強めておこうということだ。
基本的に、フリーランサーは一匹狼的な心意気の人が多いが、やはり個人だけではどうしようもない問題もたくさんある。フリーランサー全体の地位や権利を向上させることも必要だし、業界全体でギャランティなどを上げていく動きも作らなくちゃいけない。それには、個人ではどうしようもない。
近いうちに必ず書こうと思っているが、例えば「下請法」という法律があり、フリーランサーもこの法律で守られるべきなのだが、出版・広告業界は未だに口約束の契約が多く、フリーランサーが不当に扱われることも、よく見かける。こうしたフリーランサーの実態をふまえ、業界全体を健全にしていくことも、大事な活動の一つだ。

このほか、これまでブログで紹介してきた烏賀陽弘道さんや、黒薮哲哉さんたちを支援する活動。それから、具体的なトラブルを抱えたフリーランサーの相談受付もあり、出版社や編プロが不払いした際に相談すれば、具体的なアドバイスをしたり交渉の支援をしたりなど、やはり個人ではなかなか解決が難しい問題にも取り組んでいる。

まぁ基本的には自由なスタンスが好きなフリーランサーの集まりなわkで、あまり堅苦しい団体ではないので、興味のある人はぜひ出版ネッツに問い合わせを。
(僕と直接知り合いの人は、いつでも差し上げますので、声を掛けてください)

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画像をクリックすると出版ネッツのサイトにジャンプします

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話はがらっと変わるが、いよいよ寒さが本格的になってきたようだ。
年末年始に風邪で寝込んだせいで、年明け早々いろいろと忙しく過ごしている。

そんな中、落語は上野・鈴本の初席、芝居は新春浅草歌舞伎、映画は新宿武蔵野館でリバイバル上映している「蟹工船」と、今年もエンターテインメント生活がスタートした。昨年のこのブログでは落語の話題ばかり書いてしまったので、今年は落語以外のエンターテインメントについても書いていきたい。
仕事では、出版の企画もいくつか立ち上げなくちゃならず、仕事環境も大きく変える予定だ。

今年は公私ともに充実した一年にしたいと思っている。


[注釈]
※1:正確には、職能が出版関連であれば、出版社や編プロの社長でも所属できるし、実際に自分の仕事を会社組織にしている人も所属しているので、フリーランサーだけに限定している組織ではない。
※2:会費さえ払って規約を守るのなら、基本的には誰でも所属することはできるので、職能スキルや実績が加入条件にあるわけではない。


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