今日の千束は混み過ぎです……〈酉の市(三の酉)〉
僕にとって11月と言えば、歌舞伎座の「顔見世」と、浅草の「酉の市」。
それから、実は僕の誕生日も11月。
僕の誕生日はちょうど勤労感謝の日の前日なので、毎年「休みの前日」と決まっている。
で、子どもの頃から、誕生日の前後に酉の市があって休みと重なると、夜中に父親が酉の市に連れて行ってくれるというのが相場だった。
花畑の大鷲神社、千住の勝専寺、府中の大国魂神社の酉の市にも行ったが、やはり一番多く行ったのは、浅草のお酉様だ。
今年は十数年ぶりに、浅草の酉の市(三の酉)に行ってきた。
少し遅くなったが、その三の酉の様子を写真で紹介——。
まず14時頃、少し遅い昼ご飯を浅草で食べながら、ぶらぶらと観音裏を散歩してお酉様へ向かったが、近くに行って人の多さに驚いた。
今年の三の酉は土曜日だったせいもあって、とにかくすごい行列。
昔から酉の市は混んではいたが、考えてみるといつも夜中か夜半に来ていたんで、昼間に来た記憶がない。
参拝するまでに2〜3時間並ぶと聞いて、参拝経路の出口から写真だけ撮りに入ろうかと思ったが、そこに行くまでも大混雑。
これはとても近寄れないと諦めて、一旦、帰宅。
夜になって、2時間も並んで参拝してきたという母親と息子と入れ違いに、再度お酉様まで足を運んだ。
お酉様の境内に入ったのは22時30分頃。
酉の市は、夜中の0時から始まって24時まで。つまり、あと一時間半ほどで酉の市が終わるというのに、参拝客の行列はまだまだ途切れない。
上の写真は、鳥居の先、境内の入り口すぐのところから、本殿にむかって。
で、反対を向いて、入り口の方にカメラのレンズを向けると……。
とてもじゃないが、後一時間半で参拝が終わるような行列じゃない。
参拝の行列から離れて、熊手の露店の方に移動してみたが、こちらもまだまだ大混雑。
まさに「どんだけ〜」という感じ。
露店の方は店じまいの時間が近づいているので、熊手の数もかなり少なくなっている。
いつもは夜中に来ていたと書いたが、夜中というのは酉の市が0時に始まって1時とか2時とか、いわゆる「未明」と言われる時間。そうすると、当然ながら端から端までぎっしりと熊手が並んでいる。
そういう酉の市を見慣れていたので、やっぱり熊手が所狭しと並んでいないと、人手で賑わっていてもどこか寂しい。
とにかく特大熊手を写真に収める。
露店の親父さんが「お兄さん、買っていくかい? もう終わりだからまけておくよ」と。
「こっちは冷やかしだい」と返したくなったが、こんな時に冷やかしであることを威張っても仕方ない(苦笑)。
最後は、威勢のいい声で三本締め。
ところで、帰りの参拝客を見ていると、熊手を持っている様子がない。
酉の市に来たなら、小さいものでも熊手くらい買わなきゃ野暮だろう。
とりあえず、とにかく人手が多かった。
人、人、人……。
熊手よりも、人出の多さだけが記憶に残る、十数年ぶりの酉の市だった。
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