« 2006年9月 | トップページ | 2006年11月 »

2006年10月

サラリーマン時代に通った洋食屋……〈清水亭〉

神保町は、僕が好きな街の一つだ。
サラリーマン時代に事務所のあった街ということもあるが、今でも仕事の関係で週に何度も行くし、仕事以外でも度々足を運ぶ。
この長屋に引っ越してくる時も、実は神田・神保町界隈でも物件を探していたが、条件に合う物件が見つからなかったという経緯もある。

神保町と言えば「本の街」であると同時に、「食の街」でもある。出版社や書店の集まるこの街は多くの文化人に愛され、それ故かいたる所で旨い料理に巡り合うことができる。
暇なときに神保町に行くと、いくつかの本屋巡りとおいしい食事が常であり、僕にとってはお金のかかる街であったりもする(笑)。

そんな神保町で、サラリーマン時代に通ったお店が、洋食屋「清水亭」だ。

Cb051014
肉が変わったことを知らずに
頼んでしまった「サイコロステーキ」

*  *  *  *  *  *  *

めったに出ることはないが、この店がメディアで取りあげられるときは、必ずと言っていいほど「ボリューム」が第一に取りあげられる。いつだったか、元柔道家で現プロレスラーの小川直也の「おすすめレストラン」としてテレビ番組で取りあげられたときも、ボリュームのことばかりだった。
神保町は「学生の街」でもあり、こうしたボリュームも神保町の料理の特長の一つではある。この店もたしかに「ボリューム満点」だ。
しかし、それだけなら僕が通うことはなかっただろう。

ここで一番好きだった料理は、「サイコロステーキ」だったが、牛肉輸入規制の関係か、今年から肉質が変わってしまったために、今はあまりオススメできない。
余談だが、僕は、現時点でのアメリカ産牛肉の輸入再開に断固反対なので、そのせいで好きな料理が食べられなかったとしても構わない。本当に旨い肉が食べたいときは、高い金はらって和牛を食べればよろしい。吉野屋の旨くもない牛丼(ちなみに僕は松屋派)のために、アメリカの都合に合わせて日本の子どもたちの命を危険にさらすなんてナンセンスすぎる。

話を元に戻して、今は「オムライス」と「ビーフシチュー」をおすすめする。

「オムライス」は、タマネギなどの野菜と鶏肉がたっぷりと入っていて、コショウとケチャップでバランス良く味つけされたチキンライスを卵の皮で包む。近頃流行りの、半熟というよりも“半生”のべちゃべちゃしたものではなく、表面がパリッとしていて中は程良く柔らかく仕上げた皮だ。

「ビームシチュー」は、タマネギや人参がよく煮込まれていて、口に入れるとほどけるような食感を楽しませてくれるビーフがたまらない。シチューも、洋食屋さんらしく、しっかりとした濃いめのシチューで僕好みだ。

「ジャンボハンバーグ」もおいしかったのだが、こちらも肉質が変わった可能性があるので食べてみないとわからない。夜のメニューでは、「エッグサラダ」も大好物の一つだった。

夜のメニューといえば、このお店のもう一つの特長は「メニューの豊富さ」である。
ランチは十数種類しかない(これでもランチメニューにしては多い方か?)が、夜のメニューは本格中華料理店並に豊富なメニューを揃えている。もちろん、どれも及第点以上の味だ。

*  *  *  *  *  *  *

今では年に1回くらいしか行かなくなったが、昔は週に3〜4回は通ったものだ。
そういえば、ちょうど体重が65キロから85キロへと激太りした時期である。
今考えてみると、神保町に旨い料理屋が多いせいだったのだろうか……。

もちろん、人一倍おいしいモノを食べ続けて太ってしまったことを、僕はまったく後悔していない。

Cb051013

【名 称】清水亭(きよみずてい)
【住 所】千代田区西神田2-7-8 ショーワ第2ビル地下1階
【電 話】03-3264-6449
【定休日】日曜/祝日
【営業時間】11:00〜15:00/17:00〜22:00
【アクセス】神保町からなら白山通りを水道橋に向かって、
      三崎町の交差点を左折(水道橋からなら白山通
      りを神保町に向かって、同交差点を右折)。
      70〜80メートル先、「ベローチェ」のある丁
      字路を左に曲がって2件目のビルの地下。(写
      真の看板を目印に)
【オススメ】オムライス(ランチ650円)、
      ビーフシチュー(ランチ900円)
【食べログ】清水亭 ★★★★ 3.5


↓食べログでは、ココで掲載した以外の店も紹介しています。
食べログ グルメブログランキング にほんブログ村 地域生活(都道府県)ブログ 東京情報へ

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2006年9月 | トップページ | 2006年11月 »