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2006年8月

平日の昼しか営業しないラーメン屋……〈凡凡ハウス〉

上野から御徒町にかけて、ちょっとしたラーメン激戦区となっている。「大喜」「悟空」「上野大勝軒」「えぞ菊」「麺屋武蔵 武骨」「一蘭」「一風堂」「山頭火」「光麺」「七志」など、有名店がひしめいている。この中では「えぞ菊」「一風堂」「光麺」「大喜」などが、僕の好きな店だ。

けれどもやっぱりラーメンは、家からすぐ近くの店で気軽に食べるのが一番いい。

この長屋界隈でよく行くラーメン屋は2軒あるが、今回は「凡凡ハウス」。

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ここで僕が食べるのは、「みそ唐みそチャーシュー」。

スープは白く、甘めでマイルドな味。そこにトッピングされた「唐みそ」を混ぜ合わせる。最初はそのまま甘味のあるスープを味わい、徐々に「唐みそ」を混ぜて楽しむ。それほど強烈ではないがピリッと辛味が利いてくる。スープの味は、どちらも美味しいといっていい。
麺は、中太の少し縮れ麺。自家製麺らしい。スープとの相性も良し。味に特長はないが、もちもち感があってなかなかの麺。
チャーシューは、脂身と肉のバランスも良く味も悪くないが、厚みが少し足りない。「ラーメン」を注文して、このチャーシューが1枚だけ入っていても中途半端に感じるだろう。
他に、海苔とメンマなど。メンマの味も僕の好みだ。

全体として、とてもバランスのとれた味。濃すぎず薄すぎず、固すぎず柔らかすぎず。
あえてマイナス面をあげるなら、ボリュームがやや少な目なところが僕的に物足りないくらいか。

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稲荷町の裏通りの目立たぬ場所。外観も普通のラーメン屋といった感じで、知らない人はスルーするような店構え。平日のお昼時しか営業していない。「凡凡ハウス」という名は、もともと時計屋だったらしく時計の音から来てるらしいが、このネーミングセンスも、ある意味、特長になっているのか?

営業面の改良だけでもっと話題になっても良さそうな店だが、店主さんが今のキャパで満足しているなら、それはそれで正しいのかとも思う。

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【名 称】凡凡ハウス
【住 所】東京都台東区元浅草2-7-14
【電 話】03-3833-2050
【営業時間】11:20〜14:00/定休=水・土・日・祝
【アクセス】銀座線「稲荷町駅」を出て、浅草通りと交差
      する清洲橋通りを浅草橋方面へ。1つ目の細
      い路地を左折。100mほど先の右手角。
【MAP】「長屋界隈」の地図は→こちらをクリック←
     地図上の「10」番がこのお店
【お薦め】みそ唐みそチャーシュー(900円)
【食べログ】凡凡ラーメン★★★★ 3.5


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音楽界に何が起こっているのか?(書籍「Jポップとは何か」)

一昨年だったか、「出版ネッツ」主催の講演会に、「文筆生活の現場〜ライフワークとしてのノンフィクション」(中公新書ラクレ)の執筆に参加されたノンフィクション・ライターの方々をお招きしてパネルディスカッションを開催した。その理屈っぽいパネリストたちの中でも、冷静な口調でいながらずけずけ(良い意味でね)と議論されていたのが烏賀陽弘道さんだ。

烏賀陽さんの新刊「Jポップとは何か—巨大化する音楽産業」を読んだ。

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「Jポップ」という言葉を繙こうとすると、その実態が如何に漠然としたものであるか、誰もが悩んでしまうであろう。ポップという言葉は付いているが特定のジャンルを指すわけではない、かつて「渋谷系」という言葉があったように特定のムーブメント(もしくは系統)を指すわけでもない。誰もが漠然と「Jポップ」という言葉を使っているのだ。

この本は、そうした「Jポップ」の定義について、80年代からの日本の音楽シーンを分析しながら定義づけていく、というだけではない。もちろん、「Jポップ」の定義についてもしっかりと分析されている貴重な側面もあるが、それにととまらないのがこの本の最大の特徴だ。

日本の音楽産業の絶頂期(この本によると1998年)を前後して5年ほど、僕は音楽プロモーションの仕事をしていた。ちょうどサラリーマンを辞めてフリーランスになった頃で、広告の仕事をしながら、いくつかのアーティストのプロモーションを手伝っていた。まさに、日本の音楽産業が好況だったときに、そのバブル景気のおこぼれを頂戴していたわけだ。しかし、そうやって業界の内部にいて、そこで起こった個別の事象について理解していても、音楽産業全体に何が起こっているのかを俯瞰して見ることはなかなか出来なかった。

とくに80年代後半から2000年代までの20年弱、日本の音楽産業は劇的に変化した。そこには様々な要因があるわけだが、そうした背景を含めてこの20年の音楽産業全体に起こった出来事を分析したものは、いまだ出てきていないと思われる。つまり、この本が最初ということになる。この本は、僕が点として感じていたことを、的確に線へと結びつけている。
そうした意味において、この本は「Jポップ」という言葉の定義付けに留まらず、日本音楽産業史の分析・検証の資料として、貴重な位置付けになるのである。

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音楽には、難しい理屈は必要ない。好きな曲を純粋に楽しめばいいのだ。芸術とは、本来そういうものだろう。
しかし僕のような小理屈人間は、どんな文化や芸術も、その背景を理解しないと気が済まない。というか、その背景にある“大いなる意思”について知っておかないと安心して楽しむことができないのだ。
まったく不便な生き方だと思うが、そうした生き方は、まだ当分やめられそうにない。

【書 名】「Jポップとは何か—巨大化する音楽産業」
     新赤版945
【著 者】烏賀陽弘道
【発行元】岩波新書 http://www.iwanami.co.jp/hensyu/sin/
【発行日】2005年04月20日
【体 裁】新書判/並製/248ページ
【定 価】定価 819円(本体 780円 + 税5%)
【ISBN】4-00-430945-X C0273


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