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2006年2月

敵に塩

敵である自民党から、塩どころか、調味料から食材まですべて贈られて、それでもなお料理の出来ない民主党。

まぁ、あまり期待したこともない政党なので、どうでもいいと言えばどうでもいいが、あまりにも情けない。

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そういえば、いわゆる「堀江送金メール騒動」では、「フリーランスの記者」や「フリーライター」という言葉が悪いイメージでキーワードになっている。
僕は記者ではないが、一応フリー・ライターでもある。そして、周囲にはフリーランスの記者がたくさんいる。
今日の記者会見でも、フリーランスの記者から「フリーランスの人間が迷惑している」旨の意見が出ていたが、まったくその通りだ。

昔から、テレビドラマや小説で出てくる「フリーの週刊誌記者」というと、柄が悪くいい加減な記事を書く悪者と相場が決まっている。
こういうイメージがあるのは、やはり「フリーランスの記者」の側にも問題があるのだが、業界的にそういう自覚はほどんどない。

とはいえ、やっぱり今回のような騒動があると、フリーランスの人間にとっては迷惑な話。
自分にはまったく関係ない話だと、高をくくっていられない話になってきてしまった。
このことについては改めて考えたいと思う。

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正直言って、永田などという品性も知性もない議員など辞めさせれば世の中のためになると以前から思っていた。こう思う人も多かったのではないだろうか?
騒動が大きく前にさっさと議員辞職してもらえばよかったのに、民主党の対応があまりにも悪すぎた。
少なくとも今の民主党執行部は、2ちゃんなんかで見かける“厨房”レベルの集団であることが、この騒動でよく分かった。

これでは自民党に舐められても仕方ない。
またも小泉純一郎の一人勝ちだ。
敵に塩を送ってほくそ笑んでる顔が目に浮かぶ。

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50円パンフを買ってDVD観賞

昔から映画を見たときは、できるだけ劇場用パンフレットを買うことにしている。
学生時代に兄貴とともに集めたパンフは数千冊あったが、いまでは行き来のない兄貴の元にある。
5年前に再び本格的に映画を見始めてから、再びパンフレットを集めだした。

最近はDVDの普及によって、昔の作品を割といい環境で見ることができるようになった。基本的に「映画は映画館で」というスタンスではあるが、それでも名作や思い入れの強い作品が、廉価価格で手にはいるようになると手元に置いておきたくなるし、手元にあれば見てしまうものである。

そんなときの僕の楽しみ方は、その作品のパンフレットを読みながらDVDを観賞するという方法だ。

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本の町、神田神保町——
その中でも神保町の交差点から専修大学前の交差点まで、靖国通りのおよそ250mの間には、中古映画パンフレットを扱う古書店がいくつかある。

僕が中古パンフを手に入れるのは、その通りにある「@ワンダー」「ヴィンテージ」だ。どちらも、パンフレット、チラシ、映画雑誌のバックナンバーなど、映画関連出版物の在庫が充実している。

この2店どちらも、店頭のワゴンに「50円パンフ」が置いてある。市場に出回りすぎて価値の高くないもの、傷や汚れが多くて高値で売ることが出来ないもの、映画の質が悪すぎて人気のないものなど、1冊50円の映画パンフレットが、常時数百冊も店頭のワゴンの上でぞんざいに置かれている。
店内で大事に扱われている中古パンフは、平均的には1000〜3000円くらい、人気のあるものや古くて貴重なパンフだと数万円になるので、50円パンフは格安といえるだろう。

ちなみに、三省堂や紀伊国屋などのメガストアやデパートなどの一角で、よく「中古パンフレット・フェア」などというイベントをしているが、こんなところで中古パンフを手に入れるのは大間違いだ。
「@ワンダー」や「ヴィンテージ」の店内で売られている“ちゃんとした中古パンフ”の数倍の値段で売られている。僕は、“元映画好き”の中年をターゲットにしている悪質な販売方法だと思っている。最近ではネット・オークションなどでも流通しているが、そうした中にも同じように呆れるほど高値で売買されることがある。
しかし、まともな「中古パンフ市場」はもっと良心的な値段なので、もし中古パンフを集めるなら、良心的な店に行くことをおすすめする。

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この「50円パンフ」の中から、自分がかつて好きだった作品や昔見て感動した作品のパンフレットを見つけだし、その作品をDVDで観賞するのだ。

コレクターとして集めるわけでもなく、昔の作品を懐かしむためのアイテムとしてなら、高価な中古パンフレットを買わなくても、「50円パンフ」で充分である。

いまでは手に入らなくなった情報や、当時の誤った情報が書かれていたり、思わぬ有名人のレビューやインタビューが掲載されていたりして、けっこう面白い。

近くに中古パンフ屋があるなら、一度こんなDVD観賞を試してみてはどうだろうか。

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チケットの転売事情

急用で行けなくなったイベントのチケットを、チケット屋さんに引き取ってもらった。あるいは、どうしても行きたいイベントなのに入手できず、人から譲ってもらった。こんな経験、誰にでも一度くらいあるのではないだろうか?
近年、インターネット・オークションが一般的に浸透してきたことにより、チケット転売の流通量が急増している。それに伴い、オークションにかけられたチケットの高騰化も見られるようになった。人気のあるチケットは、元値の数倍の値段が付くことも。こうしたチケットは、いわゆる「プラチナチケット」と言われる。

未だ法整備が整わず、モラルも確立されていないインターネットを利用したこうした動きは、あらゆる問題を生じさせている。
「盗まれた台紙を利用した偽造チケット」、「金だけを受け取って逃げてしまう詐欺」、「小学生でも入札に参加できるため、お年玉などを使って異常な値段で流通される」etc.…。

まぁ、いろいろと問題はたくさんあるのだが、こうしたチケット転売にともなう問題で僕が許せないのは、チケットの転売を目的に購入して、高値で売り抜けることで不当に儲けているケースだ。要するに「ダフ屋行為」である。

東京都条例では、「何人も、転売する目的で得た乗車券等を公共の場所において、不特定の者に、売ろうとしてはならない」(第103号第2条の要約)と規定されている。多くの都道府県で、同じような条例によって「ダフ屋行為」が禁止されている。
「チケット交換」「チケット救済」という個人間の取り引きすべてを否定するつもりはない。僕だって、年に何度も行けなくなったチケットを抱え、友人や知人に安価で買ってもらうことがある。
そうした個人間の枠を超えたチケットの転売が、まさにダフ屋行為であるということだ。

人気のあるイベントが結果として高価になることを否定はしない。需給のバランスによって値段が高騰してしまうのは、自由主義市場では当然のことだ。
その料金が、本来還元されるべきイベント関係者に還元されずに、赤の他人の利益となっていることが問題なのだ。そして、本当に行きたい人間がチケットを入手できないという矛盾した状況も見逃しがたい。

興行元もしくはチケット販売代行業者は、そろそろ、購入者とその同行者以外に入場を認めないシステムを開発すべきだ。ダフ屋行為を目的にした人間の買い占めによって、チケットが安定して売れるという状況があるため、チケットを販売する立場から積極的な動きが出ていないが、そろそろ社会問題として捉える必要がある。
本来、キャンセルや「チケットの救済」は、主催者側にとっては手間がかかる行為だし、何の得にもならない。しかし、それでもチケットの転売の厳禁と、何らかのキャンセルのシステムを作りださなければ、チケットの転売による不当な商取引はなくならないだろう。

最近では、警察などによって、悪質なネット取り引きを取り締まるケースも増えてきた。主催者側の転売規制の動きもある。しかし、まだまだ不十分である。

法律が禁止していない個人売買の範囲を装い、公然とダフ屋行為に手を染めておきながら「何が悪いの?」と開き直っているネット上の書き込みを見ると、ホリエモンを笑っていられない。
「金儲けをして何が悪い」という風潮が蔓延している社会情勢は、いずれ荒廃した社会を生み出す。今だって荒廃している社会を、これ以上看過すべきではないと感じる。

今のところ、これに対抗するために自分ができることといえば、自分自身がオークションを利用しないというのと、自分の周りの人間にそれを語りかけることだけ。とても歯がゆい限りだ。



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