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伝わらない言葉

誰にでも、自分だけ(あるいは自分の周囲だけ)が使っている言葉があるだろう。

正式な名称や通称があるにもかかわらず、そうしたものよりも勝手に生みだした言葉の方がしっくりとくることがある。
僕にもいくつかあり、僕の中ではすっかり定着している。

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カチャカチャ……テレビなど電化製品(主にAV機器)のリモ
        コンのこと。
シュッシュッ……喘息の発作時に使うスプレータイプの吸入器
鼻くそ取り………ラバークリーナーのこと。印刷用版下や、製
        図などを作るときに、ノリの汚れなどを取る
        特殊なゴム。(写真参照)

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真ん中のものが“鼻くそ取り”
こと「ラバークリーナー」。数年前までは、
デザイナーや編集者の必携アイテムだった。




擬音語や子どもっぽい言葉が多いが、まぁ自分のまわりの人間にしか言わないし、周囲がそれを理解してくれればいいので、これからも勝手な言葉を生み出すことがあるだろう。

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ところで、国立国語研究所が、分かりづらいカタカナ用語(外来語)を日本語に言い換えるように推進している。その「言い換え語」の第4回中間提案が発表された(詳しくは→ここをクリック←)。

仕事をしていると、やたらとカタカナ語を使われることがあるし、相手にあわせて使わなくてはいけない局面がある。とくに広告関係の仕事や外資系の出版社の仕事だと自然とそうなる。しかし、カタカナ語を当たり前のように使う風潮には、正直言って辟易としている。
カタカナ語のすべてが悪いなどと全否定するつもりは毛頭ないが、日本語で表現できるなら(そしてその方が伝わりやすければ)日本語の方がいい。

自分の周囲だけで使う言葉と、不特定多数に向けて使う言葉は使い分けられるようにしなければ、「ギャル語」を使って平気で大人に話す子どものモラル感と、何ら変わりがない。コミュニケーション能力が不足しているということだ。
オタク小僧たちが嫌われるのもこうしたことと通じるものがあるはずだが、本来嫌われる対象だった彼らが、昨今「アキバ系」などと言い換えて市民権を得つつあるのを見ていると、一般的な大人たちのモラル感が低下しつつあるのかも知れない。

とりあえず僕の場合、仕事の時だけでも、必要以上にカタカナ語(外来語)にしないように心掛けなければいけないと思っている。

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今回の発表によると、フリーランスは「自由契約」だそうだ。そうするとフリーランサーは「自由契約者」といったところか。
もう少し誇り高い感情を込めてフリーランスと使ってきたが、なにやら平板にされた気がする。

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