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名バイプレーヤーの共演(DVD「コントロール」を観て)

芝居でも映画でも、チケットを購入したのに、仕事やタイミングが合わずに行けなくてチケットを無駄にするということがある。とくに映画の場合は、前売りチケットを買ってから映画館に行ったら混雑しているので、別に日に行こうと考えてそのままになってしまう、なんてこともあり、値段も安いことから、年に何本も見逃してしまう。

今年、一番最初に無駄にしたチケットが映画「コントロール」だ。DVD化されたので観てみた。

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幼い頃、母親が目の前で殺されるという経験を持つリー・レイ(レイ・リオッタ)は、強盗殺人事件を起こしたのにも反省の欠片もなく、刑務所で被害者をなじるような凶悪犯。とうとう死刑執行されることになった。

衆目の元で死刑を執行されたはずの彼だが、死刑執行から数時間後、気が付くと遺体安置所にいた。目の前には、ハート・マーサー製薬のマイケル・コープランド博士(ウィレム・デフォー)。ある医学プロジェクトに被験者として無期限で参加することを条件に、リー・レイにふたたび生きる選択肢を与える。
そのプロジェクトとは激しい気性を抑え、脳の性質を変える薬物“アナグレス”の人体実験だった。リー・レイを被験者にして、彼の凶暴な性格を“アナグレス”の効果によって抑制させ、彼を修正しようというものである。世界的に普及した抗鬱剤を開発した実績を持つコープランド博士は、この実験に自信を持っているのだ。

渋々、条件を飲んだリー・レイに代わって、彼の名の認識票を付けた遺体が焼がれ、リー・レイの存在はこの世から抹消された。そして研究所に監禁された彼は、“アナグレス”を6時間ごとに投与され被験者としてハート・マーサー製薬の研究所の監視の元に置かれることとなった。

最初は実験や研究に抵抗していたリー・レイだったが、数日後には大きな変化が現れた。後悔の念や自責の思いが目覚め始めるだけでなく、彼が犯した悲惨な犯罪の悪夢を見るようになったのだ。その結果、実験の第2段階として、コープランド博士は実験の場を実社会に移し、リー・レイを一般市民と同じ生活をさせることを決意する。郊外にやってきたリー・レイは、ジョー・モンローという新しい名とIDをもらい、安アパートに住み、第2の人生を歩むことになった。もちろん、24時間の監視下に置かれ、6時間ごとに“アナグレス”を投与されることは変わっていない。

実験を通してリー・レイを信用するようになっていったコープランド博士の目の前には、かつて人々から“怪物”と恐れられたリー・レイの姿はもうなかった。

だが“アナグレス”によってコントロールされていたはずのリー・レイの行動は、徐々に研究所の予測とは異なっていき、次第に事態が悪い方向へと進んでいく……

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レイ・リオッタとウィレム・デフォーの共演だ。
どちらも、マーティン・スコセッシ監督の作品で重要な役どころをこなしているが、初共演だという。
この二人、年齢も同じで、どちらも「名バイプレーヤー」として同じような位置付けでアメリカ映画界に存在していると言える。同じようなキャラクターのため、バッティングするということがなかったのだろうか(と言っても、デフォーが善人から悪役まで幅広く役をこなすのに対して、リオッタはいつも小悪党ばかりだ)。
どちらも好きな役者なので、二人の共演というだけでも、僕としては垂涎もの。

さて、肝心の映画の内容だが、サスペンス仕立てになっているものの、それほどハラハラさせられるわけではない。
それよりも、「人は性格を直すことが出来るのか」ということが大きなテーマとなっている。ところが、その点についてもあまり突っ込んでいるわけではない。映画の抱えているテーマとサスペンス的手法の間を、どこか中途半端に行ったり来たりしている感は否めない。まぁ、見終わった後、考えさせられるというか余韻の残る作りになっているのは、評価できるところ。

それ以上に、好みの二人が対峙しているシーンを観るだけで、僕としては、やはり映画館で観るべきだったと後悔させる作品だった。

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【作品名】コントロール(Control/'04/アメリカ/90分)
【監督】ティム・ハンター
【出演】レイ・リオッタ(『グッドフェローズ』'90/『NARC/ナーク』'02)
    ウィレム・デフォー(『今そこにある危機』'94/『僕の神さま』'01)
    ミシェル・ロドリゲス
    スティーヴン・レイ
    キャスリーン・ロバートソン
【公式サイト】http://www.con-trol.jp/
【個人的評価】★★★★★★☆☆☆☆(10点満点)

※人名横のカッコ内は、その人の関連作品の中でできるだけ最近のオススメ作品。

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