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オリビア・ハッセーの枯れっぷり(映画「マザー・テレサ」を観て)

僕が物心ついた頃、オリビア・ハッセーはすでに美人女優の代名詞になっていた。
『ロミオとジュリエット』('68/イタリア/フランコ・ゼフィレッリ監督)でロミオ役に大抜擢されて注目を浴びた彼女は、その後、角川映画『復活の日』('80/深作欣二監督)に出演したり、「君は薔薇より美しい」と叫ぶ布施明と結婚(その後離婚)するなど、しだいに「外国の大物女優」という僕の認識を覆していきながら、僕の記憶の中からフェード・アウトしていった。
そんなオリビア・ハッセーの久しぶりの話題作が「マザー・テレサ」である。

*  *  *  *  *  *  *

あのマザー・テレサの、貧しい人たちのために捧げた生涯を綴った作品だ。
僕の年代ならば、誰もがその存在を知っているマザー・テレサ。先日亡くなったローマ教皇・ヨハネ=パウロ2世と同じように、「キリスト教の偉い人で立派な人」であるマザー・テレサ。亡くなって8年が経った今では、キューリー夫人のように伝記的人物として記憶に残るマザー・テレサ。そんな彼女について、彼女の年表を切り取って映像に仕立てたような作品である。
ちなみにこの作品、イタリアではテレビ作品として撮られたようだ。その分、“映画スケール”が感じられないのは残念な部分である。
しかし、キリスト教の関係者や、マザー・テレサを信奉する人たち、彼女に興味のある人などにとっては、年表で彼女の軌跡をたどるよりも十分に楽しむことができると思う。

キリスト教徒でもない僕が何よりも楽しんだのは、久しぶりにスクリーンに登場したオリビア・ハッセーだ。

彼女の演技は20年以上前と何ら変わらないものだという印象だったが、その美しさは、当時よりも遥かに「きれい」と感じさせてくれるものだった。
かつてアルゼンチン生まれでラテン系独特の美しさを放っていた彼女は、今年54歳となり、そのラテン系美女の特徴である「トゲ」を落とし、清楚であるがしかしけっして力強さを失わない美しさを画面一杯に魅せてくれたのである。
もしキリスト教徒でもないのにマザー・テレサに興味を持ってこの作品を観るならば、ぜひ彼女の「枯れっぷり」を堪能してもらいたい。

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【作品名】マザー・テレサ
    ('03/Madre Teresa/イタリア)
【監督】ファブリッツィオ・コスタ
【脚本】 フランチェスコ・スカルダマーリャ
    マッシモ・チェロフォリーニ
【出演】オリビア・ハッセー
    セバスティアーノ・ソマ
    ラウラ・モランテ
【公式サイト】http://www.motherteresa.jp/
【公開】今夏 日比谷シャンテシネほかにてロードショー

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コメント

題 : マザー・テレサさんのこと
.
 マザー・テレサさんが、初めて、インドの社会に入って行っ
た時は大変でした。
 彼女にあったのは自分の志(こころざし)だけ。
 彼女を受け入れたのは、インドの「ヒンズー教の方たち」で
した。
 彼女の活動のための家を貸し、彼女の活動のための手助けの
人達が駆け付けました。
 元々、マザー・テレサさんのやりたい志の事は「ヒンズー教
の方達はしていました」。
 だから、正確に言えば、「マザー・テレサさんが、志を同じ
くする人たちの中に入って行った」なのです。
 ヒンズー教の方達は、多神教。
 イエス・キリストやマリアもヒンズー教の神々の一人として
いる宗教。
 この様な宗教教義の面からも、マザー・テレサさんもスムー
ズに受け入れられました。
 一神教のキリスト教には「異教徒を殺せ」の教義がある様に、
異教徒を忌む宗教ですので、この様なスムーズな受け入れとは
ならなかったでしょう。
 マザー・テレサさんは、最初、キリスト教からは、まったく、
孤立無援。
 手助けはヒンズー教の方達だけでした。
 彼女が、アメリカの映画の題材にされ、注目されるようにな
って後、キリスト教が、今までは何も彼女に注目せず、手助け
もしなかったが、世界の注目を集める様になってから、彼女と
行動をする様になった。
 今、キリスト教は、彼女を「広告塔」にしていますが、そし
て、ヒンズー教の方達は黙っていますが、真実は、この様な経過
をたどった。
 マザー・テレサさんが「ノーベル平和賞」を受賞しましたが、
同時に「ヒンズー教の方達も受賞すべき」でした。
 ノーベル賞選考委員はキリスト教徒だけ、その点、「お手盛
り」となった。
 インド政府は、彼女が亡くなられた時、国葬として大きな葬儀
を行ないましたが、キリスト教組織にも、この様な、大きな度量
が欲しいところです。
 また、彼女のキリスト教は、ビンズ‐教との共同生活から宗教的
にも影響され、彼女独特のキリスト教となっている。ヒンズー・
キリスト教とか、テレサ・キリスト教と呼ぶべき形となっている。
参考URL: http://blog.goo.ne.jp/hanakosan2009 /
  URL: http://32983602.at.webry.info/

投稿: 今田 遥 | 2012年8月 8日 (水) 12時51分

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