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2005年6月

佐竹商店街の焼き肉屋……〈班家〉

この長屋から歩いて数分の所に「日本で2番目に出来た商店街」として有名な佐竹商店街がある。この佐竹商店街を抜けると、もっと有名なおかず横町があり、そのおかず横町を抜けるとこれまた有名な鳥越神社がある。

で、先日、鳥越神社のお祭りを見に行った後、佐竹商店街を通って帰ってくるとき、ちょっと雰囲気のある焼き肉屋さんを発見した。「東上野といえばキムチ横町」というように、この界隈には焼き肉屋さんがたくさんあり、僕がお気に入りのお店もいくつかある。少し足を伸ばせば、浅草の平城苑や御徒町の叙々苑もある。
そんなわけでそのお店のことを気にもしていなかったのだが、つい最近、食べもののことは僕よりもうるさい知人から「佐竹商店街においしい焼き肉屋やあるよね」と言われ、それに続けて、古い『dancyu』を読んでいたときにも、“東京のうまい焼き肉店”としてかなり大きく取り扱われている佐竹商店街の焼き肉屋がある。どうやら、鳥越祭の帰りに見かけたお店らしい。

ということで、早速、新御徒町駅すぐにある「韓味食彩 ぱんが 佐竹店」に行ってきた。

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入口をはいると店員さんが「ご予約のお客様ですか?」と言われたので、「いいえ。いきなり来たんですが空いてませんか?」というと、「少々お待ちください」と言われ2階の店内の様子を確認し、無事に席へと案内された。どうやら事前に予約しないと断られたりかなり待たされることがあるらしい。

「ふ〜む。焼き肉食べるのなんて、俺にとって予約するようなことじゃないし、面倒だからわざわざここに来なくてもいいかも……」などと思いながら肉が出てくるのを待っていた。

果たして、その味は、予約して来るほどの価値はあるのだろうか……

*  *  *  *  *  *  *

注文したのは、黒毛鹿児島牛霜降上カルビ(2,310円)、和牛上ハラミ(1,575円)、和牛上タン塩(1,890円)、ぱんが特製ユッケ(945円)、ぱんが特製サラダ(735円)、カクテキ(420円)、そしてライス。

味は確かに旨い。僕がいつも頼むようなメニューなら平均で一人4000〜5000円の予算だと思うが、この価格帯でこの旨さなら、数多の焼肉店を持つこの界隈でもバランス的にかなり上位だろう(もっと安くてそこそこの店や、もっと高くて旨い店はあるけどね)。

ユッケもなかなかの味。ユッケ(もしくは刺身系)の旨い店は、焼き肉用の肉も旨いものだ。このお店の焼き肉用の肉もコストパフォーマンス的には旨い。中年になった僕としては、霜降りで口に入れてとろけるようなカルビよりも、やはり上質のハラミがいい。下味と焼いた後のタレのバランスは抜群だ。

残念ながら、僕的に甘味の強いカクテキはもう一つ。好みの問題かも知れないが、キムチ横町のキムチやカクテキの方が数段うまい。ただし、サラダはなかなかの味だったので、まだ食べていない他のサイドメニューにも期待が持てる。
節食中の中でいきなり食べた焼き肉のため、「1枚ロース」や「柚子シャーベット」までは手が出なかったが、これは次の楽しみにとっておきたい。


【名 称】炭火&ダイニング「韓味食彩・ぱんが 佐竹店」
【住 所】東京都台東区台東3-27-9
【電 話】03-3839-8929
【URL】http://www.t-tokuyama.co.jp
【営業時間】ランチ 11:30〜14:00
      ディナー17:00〜23:00
      日・祝 12:00〜22:00
【定休日】年末年始 お盆
【アクセス】都営大江戸線新御徒町駅A2出口。佐竹商
      店街を徒歩3分。
【MAP】「長屋界隈」の地図は→こちらをクリック←
     地図上の「4」番がこのお店
【オススメ】黒毛鹿児島牛霜降上カルビ、和牛上ハラミ、
      ぱんが特製ユッケ、ほか
【食べログ】ぱんが 佐竹店★★★★ 4.0
http://gourmet.yahoo.co.jp/0000754895/

【2009.6.3追記】
昨年秋に店内をリニューアルした。
一階のキムチなどの小売り売り場がなくなり、1階も2階も食事スペースとなった。店も綺麗になって、近所としてはより使いやすくなった。
気持ちの問題かもしれないが、店の対応サービスも向上したように感じる。


↓食べログでは、ココで掲載した以外の店も紹介しています。
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実は二児の父親だったりする。

先週「スター・ウォーズ」の試写会を観てから、仕事が忙しくなったこともあるけど、何となく他の映画を観る気がしなくて、試写会も2つぶっ飛ばしてしまった。
何となく、ブログに書くことも見つけられず、緊張感のない1週間だった。

で、今日、下の子供から電話がかかってきて、「まこと、試写会行ったの? いいなぁ〜。面白かった?」などと矢継ぎ早に質問責め。彼とは近いうちに日本語吹替版で観に行く約束になっているのだが、公開を前に(と言っても主要映画館では今日から先々行で公開されているが)興奮し始めている様子。

考えてみると、彼は小学校5年生の10歳。
僕が初めてスター・ウォーズに出合った歳とまったく同じだ。
すでに最新情報などは、どこから仕入れてくるのか、僕よりも彼のほうが詳しかったりする。
僕が10歳の時にワクワクした気持ちを、きっと今の彼も感じているんだろう。

彼も、そして彼の3つ上の姉も、けっこう映画が好きなようで、たまに一緒に遊ぶと映画に連れていくようにせがまれる。
僕がかつて映画を通して多くの感動と出合えたように、別に映画でなくてもいいから、彼らにもたくさんの感動と出合ってほしい。

そんなことをしみじみと思う、親父モードの今日でした。

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遠い昔、遥か彼方の銀河系で(映画「スター・ウォーズ エピソード3」)

いよいよ、『スター・ウォーズ』の季節がやってきた。
僕が小学5年生の時にスター・ウォーズ・サーガに出合ってからおよそ27年、平均すれば約5年に一度の季節の到来だ。

5年に1度といえば、サッカーのW杯やオリンピックやアメリカ大統領選挙よりもスパンが長い。この『EPISODE III』(以降、EPISODEはepi-と略す)は、前作『epi-II』から3年とはいえ、実際には『epi-VI』が「ジェダイの復讐」というサブタイトルで公開された1983年から待たされたわけだから、22年間待たされたまさに「待望」の作品である。

小学校に入る前から、映画好きだった母親に連れられて映画館通いをしていた僕と兄貴。小学生の時から映画雑誌を愛読していた兄貴は、中学生になり立派な映画オタクになっていた。その兄貴が雑誌から得た情報のおこぼれを頂戴し、兄貴と二人で公開前から楽しみにしていた『epi-IV』。思えば僕はいつも、まだ見ぬスター・ウォーズを楽しみに待ち続けていた。
当時の最新システムの巨大スクリーンとドルビサラウンドの環境を揃えた新宿プラザで、いきなり訳も分からない字幕を読まされたと思ったら突然、スクリーンに映された宇宙空間から宇宙船スター・デストロイヤーが現れた。今の人には信じられないほど、当時は宇宙というものが遠い存在だったのに、まるで本当に宇宙に行って撮影してきたのではないかと思えるほどの迫力。この衝撃は今も忘れられない。この時から、僕はもうスター・ウォーズ・サーガに巻き込まれ続けている。否、スター・ウォーズだけでなく、その後今まで続く僕と映画との関わりにとって、なくてはならない出合いだったのだ。

そのスター・ウォーズ・サーガの最新作『epi-III』が、いよいよ日本のスクリーンに登場することになった。

昨日の夜から落ち着かない。朝は意味もなく5時に起きてしまった。しかし、一緒に行く予定だった知人が急遽来られなくなったおかげで、少し冷静になれた。会場に入って愛すべきキャラクターたちがそこら中で写メールの撮影に付き合っているのをみても、興奮しすぎることがなく落ち着いている。
それでも、いざ開始を知らせる劇場のブザーが鳴り、開場全体の興奮が伝わってくると、もう我慢できなくなった。

お馴染みのファンファーレととともに、20世紀FOXのロゴ、ルーカス・フィルムのロゴが現れた。拍手と歓声がわき起こり、二十数年に渡る待望の最終話が始まった……

*  *  *  *  *  *  *

ハッキリ言って、全体的に雑すぎる。
『epi-IV』から続くいくつもの謎を解決しなくてはいけないために、ストーリーは散漫している。
そのわりに説明不足で、もっとも重要な、アナキンがダークサイドへと堕ちる瞬間なんて、驚くほどあっけない。
また、ありとあらゆるディテールが甘すぎて、今どきのSFとしてはあり得ないことだらけ。
たしかに映像や音響は迫力ある(会場の国際フォーラムは、現在の日本ではかなり最新システムだ)が、78年当時のように、作品全体の質を補って余りあるほどのものではない。
一連の全作品と比較して、完成度はけっして高いとは言えない。

しかぁぁぁぁしぃ、そんなことはどうでもいい!

とにかくスター・ウォーズなのだ。
仮にルーカスが『epi-VII』を作る気になっても、あと何年も先になることを考えれば、暫くは触れることの出来ない最新スター・ウォーズ・サーガが目の前にあるだけで、もうどうでもいいのだ。
もしルーカスに文句を言うなら、「ルーク、レイア、R2、3PO、チューバッカ、ボバなどの『旧3部作』キャラクターたちを出すなら、俺の愛するハン・ソロも出しやがれ〜!」ってことくらいだ(ちなみに、ミレニアム・ファルコン号らしき船はちらりと映る)。

とにかく、僕を30年ちかく楽しませ続けてくれ、僕に映画の素晴らしさを気が付かせてくれ、僕の人生に大きな影響を与えてくれた「スター・ウォーズ」。その言葉を聞くだけでパブロフの犬のように興奮している僕なのだ。

*  *  *  *  *  *  *

もともと全9話を、中3作(旧三部作)→前3作(新三部作)→後1作(3話分を1作で制作予定)の順番で公開されることになっていたスター・ウォーズ・サーガだが、近年のルーカスのインタビューでは、後1作は作らないことにしたようだ。年齢的なものなのか、体力的なものなのか、モチベーションの問題か、はたまた単なる宣伝文句か、その真意は僕には分からない。とにかく一応、これで一区切りとなってしまったことに寂しさは感じる。

しかし、僕にとってスター・ウォーズ・サーガは永遠に続くもの。
僕が夜空を見上げるときはいつでも、R2と3POが宇宙のどこかでくだらない口喧嘩をしているに違いない。


遠い昔        
遥か彼方の銀河系で……

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【作品名】スター・ウォーズ
      エピソード3/シスの復讐
      (STAR WARS:
       EPISODE 3 Revenge of the Sith/
       '05/アメリカ/141分)
【公式サイト】http://www.starwarsjapan.com/
【監督・脚本・製作総指揮】ジョージ・ルーカス
【制作】リック・マッカラム
   (最近のルーカスの右腕的存在。試写で挨拶してた)
【撮影監督】デイビッド・タッタソール
   (新三部作はすべてこの人が撮影監督)
【サウンド・デザイン】ベン・バート
   (R2の声も、ライトセーバーの音も、この人が作った)
【衣装デザイン】トリシャ・ビガー
   (『epi-I』のパドメの衣装は圧巻の一言!)
【音楽】ジョン・ウィリアムズ
   (この人の曲を一つも知らない人なんて少ないだろう)
【アニメーション監督】ロブ・コールマン
   (CGヨーダはこの人の力作!)
【視覚効果スーパーバイザー】ジョン・ノール
   (僕が毎日使うAdobe Photoshopを設計した人)
【出演】オビ=ワン:ユアン・マクレガー
    (演技力は微妙だが、ギネスの癖はバッチリ)
    パドメ:ナタリー・ポートマン
    (『レオン』の時から大好きさ)
    アナキン:ヘイデン・クリステンセン
    (いずれ「懐かしのあの人」になってしまうのか)
    ドゥークー伯爵:クリストファー・リー
    (言わずとしれた名優)
    ウインドゥ:サミュエル・L・ジャクソン
    (最後までよく分からないキャラだった)
    ヨーダ:フランク・オズ
    (最近では「ステップフォード・ワイフ」を監督)
    シディアス卿:イアン・マクダーミド
    (お馴染みの憎き皇帝。もちろんパルパティーンも)
    C-3PO:アンソニー・ダニエルズ
    (27年前からずっと3PO。「そ、そんな〜」)
    R2-D2:ケニーベイカー
    (この人も27年前からR2。もっとも愛されたキャラ)
    チューバッカ:ピーター・メイヒュー
    (新三部作初登場も、やはりこの人も27年前から)

【個人的評価】★★★★★★★★★☆
【全6作の相対評価の順位】
  1位 EPISODE IV『新たなる希望』
  2位 EPISODE V『帝国の逆襲』
  3位 EPISODE II『クローンの攻撃』
  4位 EPISODE III『シスの復讐』
  5位 EPISODE VI『ジェダイの帰還』
  6位 EPISODE I『ファントム・メナス』

追記:
これを書いたあとに、翻訳家・岡枝慎二氏が先月なくなったことを知った。旧三部作の劇場公開当時の翻訳を担当されていた。1978年に初めて『スター・ウォーズ』が公開されたとき、「Fose フォース」を「理力」と訳し、英語に馴染みのない日本人に理解させた人物だ。ご冥福をお祈りします。


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女から観た男の視点(映画「female【フィーメイル】」を観て)

2002年の『Jam Films』からスタートして『Jam Films2』『Jam Films S』と発展した『Jam Films』シリーズ。毎回、一つのコンセプトを基に作られた複数のショートフィルムのコンピレーション・ムービーである。

今回は、人気女性作家5人が“女性”をテーマに書き下ろした作品を、注目の監督たちが5つの映画作品として仕上げたものだ。

以前このブログで少し触れたが、残念ながら試写会で観られなかった作品で、劇場で観るのを楽しみにしていた。

*  *  *  *  *  *  *

長谷川京子、石井笛子、高岡早紀、大塚寧々、石田えり、登場する女優陣は、どれもエロティックな女性を演じている。
映画を観た直後に感じたのは、そのエロティシズムが男性の一方的な欲望から生まれたものではないかということだった。女性が書いた原作なのにも関わらず、それを男性が監督する(「女神のかかと」を除く)ことで、男の視線でみた女像になってしまった。そのせいで、せっかく女優たちの演技がエロティックなのに、全体に渡ってどこか物足りなさを感じさせる。見終わると、なんとも微妙なエロい気持ちだけが残るのだ。

しかし、時間が経ってよくよく考えてみると、「男から観た女像」というのは大きな間違いだった。

書き下ろしという原作を読んだわけではないので断言は出来ないが、たぶんこれは「女から観た、男が好みそうなエロティシズムを持つ女像」なのだ。だから、女性が観ても男性が観ても、本当のエロティズムは感じさせられないだろう。

原作者たちのすべてを詳しく知るわけではないが、僕が知っている限り彼女たちは、僕にとって女としての魅力を感じさせてくれない作家たちだ。それは、作品を読んでもエッセイなどを読んでも感じること。僕とは、趣味趣向も、生き方や人生観も、どこか噛み合わない人たちなんだと思う。
それが、全編に渡る物足りなさに繋がるのだろう。

とはいえ、それをさらに男性監督が演出しているところにこの映画の面白さがある。
だからこそ、何とも微妙に後味の残るエロさなのだ。
この気持ちは、たぶん観てもらわないと共有できない気がする。

*  *  *  *  *  *  *

個別の作品について一つだけ。

僕はこれまで、俳優・松尾スズキは好きだったが、脚本家or監督・松尾スズキは今一好きになれなかった。脚本にしても演出にしても、楽しさのツボが違っているのだと思っていた。ところが、「夜の舌先」の脚本家&監督・松尾スズキは、最初から最後まで僕を爆笑させてくれた。僕にとっては、今回このことが一番の収穫。
久しぶりに見せてくれた高岡早紀のナイスバディと、松尾スズキの爆笑演出は、一見の価値ありだ。

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作品名:female【フィーメイル】('05/日本/118分)
 ■桃
  原作:姫野カオルコ
  監督:篠原哲雄  出演:長谷川京子/野村恵里
 ■太陽のみえる場所まで
  原作:室井佑月
  監督:廣木隆一
  出演:大塚ちひろ/石井苗子/片桐はいり
 ■夜の舌先
  原作:唯川 恵
  監督・脚本:松尾スズキ  出演:高岡早紀/近藤公園
 ■女神のかかと
  原作:乃南アサ
  監督・脚本:西川美和  出演:大塚寧々/森田直幸
 ■玉虫
  原作:小池真理子
  監督・脚本:塚本晋也
  出演:石田えり/加瀬亮/小林薫

公式サイト:http://www.female-movie.com/
個人的評価:★★★★★★☆☆☆☆(10点満点)

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ここらで唯一のレンタルビデオ店……〈ズームイン〉


上野周辺にはレンタルビデオ店が見あたらない。

渋谷のTSUTAYAのように上野駅に隣接したビルに大きなレンタルビデオ店があれば、もっと若い人が上野を利用することになって街の活性化にも繋がると思うが、街作りに対する“若者文化”の意識など皆無に等しい。
考えてみると、大型のCDショップもABABのヴァージンしかないし、映画館も減少傾向、レンタル店はようやく浅草六区にTSUTAYAが1件、本屋のメガストアなんて影も形もない。洋服屋、飲食店はそこそこ充実しているが、東京の中でも有数の拠点である割には情けないほどである。
港区の森ビル、丸の内界隈の三菱、渋谷の西武&東急、池袋の東武&西武……これに対して上野では、流通でいえば松坂屋、鉄道でいえば京成、開発・不動産は???……という具合で、今後も期待できそうにない。ある大手開発企業の人に聞いたところによると、どの大手も、上野を通過して銀座に行く消費者が、上野で足を止めてしまうことを嫌って開発に消極的だとか。

それはさておき、そんな上野でもっとも近いレンタルビデオ店が、稲荷町の「ズームイン」だ。

*  *  *  *  *  *  *
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昼間の店員さんは、あまり愛想は良くないが映画のことをよく知っている。「●●の△△って作品ない?」と聞けば、データ検索をしなくてもすぐに棚から探してくれる。深夜の店員さんは、いつも気さくに話しかけてくれる優しい二枚目のお兄さん。さらに、このお店で「おすすめ作品」という札が付けられた作品は、僕から見てもたしかにオススメであることが多い。

深夜3時まで営業していてくれるので、夜中の12時頃に仕事が終わってからレンタルしても当日返却することもできて、僕のようなワークサイクルの人間にはありがたい。
実は、この長屋の角の交差点を渡ったところにあるので、歩いて30秒で行けてしまうのが何よりも便利(笑)。

取り扱っているソフトの数はTSUTAYAに比べて少ないし、値段もやや割高。しかし、僕の日々の暮らしを支えてくれている大事なお店だ。

【名  称】ビデオレンタルショップ「ズームイン!!」
【住  所】東京都台東区元浅草1-20-5
【営業時間】11:00〜27:00
【アクセス】銀座線稲荷町駅を出て、清洲橋通りを馬喰
      町方面へ、信号2つめ角。徒歩2分。
      大江戸線新御徒町駅から、清洲橋通りを入
      谷方面へ、信号2つめ角。徒歩4分。
【MAP】「長屋界隈」の地図は→こちらをクリック←
     地図上の「3」番がこのお店

【2008年5月追記】
この日記を書いた後、上野広小路にTSUTAYAができ、上野にも浅草にもTSUTAYAができたことで、ちょうど間に挟まれた当店は経営が苦しくなったようだ。その後、「ズームイン!!」は2008年に閉店した。

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オリビア・ハッセーの枯れっぷり(映画「マザー・テレサ」を観て)

僕が物心ついた頃、オリビア・ハッセーはすでに美人女優の代名詞になっていた。
『ロミオとジュリエット』('68/イタリア/フランコ・ゼフィレッリ監督)でロミオ役に大抜擢されて注目を浴びた彼女は、その後、角川映画『復活の日』('80/深作欣二監督)に出演したり、「君は薔薇より美しい」と叫ぶ布施明と結婚(その後離婚)するなど、しだいに「外国の大物女優」という僕の認識を覆していきながら、僕の記憶の中からフェード・アウトしていった。
そんなオリビア・ハッセーの久しぶりの話題作が「マザー・テレサ」である。

*  *  *  *  *  *  *

あのマザー・テレサの、貧しい人たちのために捧げた生涯を綴った作品だ。
僕の年代ならば、誰もがその存在を知っているマザー・テレサ。先日亡くなったローマ教皇・ヨハネ=パウロ2世と同じように、「キリスト教の偉い人で立派な人」であるマザー・テレサ。亡くなって8年が経った今では、キューリー夫人のように伝記的人物として記憶に残るマザー・テレサ。そんな彼女について、彼女の年表を切り取って映像に仕立てたような作品である。
ちなみにこの作品、イタリアではテレビ作品として撮られたようだ。その分、“映画スケール”が感じられないのは残念な部分である。
しかし、キリスト教の関係者や、マザー・テレサを信奉する人たち、彼女に興味のある人などにとっては、年表で彼女の軌跡をたどるよりも十分に楽しむことができると思う。

キリスト教徒でもない僕が何よりも楽しんだのは、久しぶりにスクリーンに登場したオリビア・ハッセーだ。

彼女の演技は20年以上前と何ら変わらないものだという印象だったが、その美しさは、当時よりも遥かに「きれい」と感じさせてくれるものだった。
かつてアルゼンチン生まれでラテン系独特の美しさを放っていた彼女は、今年54歳となり、そのラテン系美女の特徴である「トゲ」を落とし、清楚であるがしかしけっして力強さを失わない美しさを画面一杯に魅せてくれたのである。
もしキリスト教徒でもないのにマザー・テレサに興味を持ってこの作品を観るならば、ぜひ彼女の「枯れっぷり」を堪能してもらいたい。

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【作品名】マザー・テレサ
    ('03/Madre Teresa/イタリア)
【監督】ファブリッツィオ・コスタ
【脚本】 フランチェスコ・スカルダマーリャ
    マッシモ・チェロフォリーニ
【出演】オリビア・ハッセー
    セバスティアーノ・ソマ
    ラウラ・モランテ
【公式サイト】http://www.motherteresa.jp/
【公開】今夏 日比谷シャンテシネほかにてロードショー

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コピー作りに役立つ一冊……書籍『日本語表現大辞典』

今日は、出版フリーランサーの組織である「出版ネッツ」の会議だった。その中で、お互いに関わった仕事について紹介し合う時間を設けているのだが、今回は、3月に『日本語表現大辞典』(講談社刊)を上梓された小内一さんのお話をうかがった。

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「辞典」という通り個人でまとめられた書籍としては大作だ。
どういう辞典かというと、要するに「ある言葉がどういう表現で使われているか」を紹介しているものである。

例えば、「愛」という言葉を引くと、「あいがうつくしい」「あいがきえる」「あいがたぎるゆのよう」などと30例の「愛」に関するフレーズが表記され、さらに、そのフレーズそれぞれに1〜3例の実例が紹介されている。「あいがうつくしい」には……「愛情が薄ら氷のようにきらきら美しい」(円地文子)、「愛は闘争と不幸と不信と猜疑と嫉妬などによって、かえって宝石のように原石から美しく磨き出される」(瀬戸内寂聴)、「男と女の高く美しい愛情の物語が満ち満ちている」(石坂洋次郎)……という具合だ。

一般の人には使い道は少ないのかも知れないが、僕の場合、広告のコピーや雑誌の記事を書くときなどには、非常に役に立つものなのだ。
短いフレーズである程度の表現をしなくてはならないキャッチフレーズやコピーは、最初にコンセプトが決まっているものに付けることが多いのだが、そうしたコンセプトに合った言葉や表現を、無数に考え出してから、もっとも合ったものを選び直すという作業をしなくてはならない。どうしても自分の頭だけでは同じような表現ばかりになってしまう。そのためにいろいろな本や文章を読んで新しい表現方法を身に付けるのだが、それでも限界がある。そういうときには、こうした辞典の存在は、とてもありがたいものだ。

小内さん自ら言われているとおり、選りすぐりの名文を集めたものではない。ご本人の蔵書や「何となく選んだ本」などから、あらゆるフレーズを60,000件ほどピックアップして、さらにそこから20,000件弱に絞り込んだものらしい。そこは、校正者として25年の経歴を持つ著者の機械的作業だ。校正者は、名文であろうが駄文であろうが、その原稿に書かれている言葉や表現について、それが正確なものであるかを冷静で客観的に判断し、編集者や筆者にアドバイスするのが仕事である。
この本の背景は、極めて校正者らしい言葉に対する距離感である。だからこそ、僕のような人間には使いやすいのだ。コピーづくりでは名文などや文学的表現などは、かえって使いづらいことが多いからである。

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会議の後はいつものように飲み会に。
石原慎太郎の下品下劣な言葉遣いが話題となる。

たかが“物書きくずれの政治屋風情”には、人の気持ちを考えて言葉を選ぶなどという行為は無縁だろう。あんな人間を都知事に選んだ都民の責任として、もうしばらく居心地の悪い東京だ。

【書 名】日本語表現大辞典〜比喩と類語三万三八〇〇
【著 者】小内一
【発行元】講談社 http://www.kodansha.co.jp/
【発行日】2005年03月15日
【体 裁】A5判/869ページ
【定 価】4,200円(税込)
【ISBN】4-06-212830-6

追記:
小内さんの『究極版 逆引き頭引き日本語辞典』(講談社+α文庫/'97発行/1,900円)も、同じようにコピーライター必携の一冊である。未読の方は、ぜひ一度手に取ってみてもらいたい。


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“ディープ・スロート”の真相解明(アラン・J・パクラの映画作品)

1972年、時のアメリカ大統領ニクソンが、自分の落選を怖れて相手候補の事務所に侵入し盗聴しようとしたことにより、アメリカ史上唯一の大統領辞任という事態にまで及んだ「ウォーターゲート事件」が世界中を騒がせた。

このアメリカ最大の政治スキャンダルを世間に披露したのは、ワシントン・ポスト紙の駆け出し記者だったボブ・ウッドワードとカール・バーンスタインという2人組。彼らは“ディープ・スロート”という匿名の人物から情報を得て、スクープを連発したのだ。この事件の追及により、「ジャーナリズムが権力の不正をただす力を持ち得る」ことを実践した2人は伝説的な人物となった。
一方、事件後30年経った今まで、「死ぬまで話さない約束」として2人は頑なに“ディープ・スロート”の正体を明らかにしなかった。そしてその正体は、様々な憶測が流れる中、ケネディ暗殺の真相と同じようにアメリカ政治史の謎とされてきた。

ところが、先週突然、その“ディープ・スロート”の正体が明らかになったのだ。事件当時の現役のFBI副長官W・マーク・フェルトが「自分は“ディープ・スロート”である」と家族に語り、ウッドワードとバーンスタインもそれを認めたのだ。今週のアメリカのマスコミでは、最大の話題だったようである。

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さて、そのウォーターゲート事件で“ディープ・スロート”が暗躍することを描いた作品が、『大統領の陰謀』('76)である。この映画によって、事件を追及したジャーナリストたちの活躍ぶりを知った人も多いだろう。

この作品の監督アラン・J・パクラは、社会派サスペンスを描かせたら一級品の監督だ。

『コール・ガール』('71)のジェーン・フォンダや『ソフィーの選択』('82)のメリル・ストリーブが、パクラ監督作品に出てオスカーを獲得したように、女優を上手く活かす監督でもある(『くちづけ』('70)のライザ・ミネリもノミネートだけとはいえ素晴らしい)。
しかし、やはりサスペンスをよく知る監督であり、過度な演出ではなくストーリーや場面展開だけでハラハラドキドキさせてくれる。『推定無罪』('91)は、法廷サスペンスが大好きな僕が、ベスト法廷サスペンスの1本として挙げる作品だ。またジョン・グリシャム原作の『ペリカン文書』('93)は、“ディープ・スロート”のネタをオチとして使っていて、往年のパクラファンを喜ばせてくれる。

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ハデな監督ではないので、最近の若い人にはあまりウケがよくないようだが、展開だけで成立させることこそ本来のサスペンスの醍醐味と言えるだろう。また、時代時代のアメリカ社会の側面を上手に描いている作品が多い。
DVDやビデオ、テレビ放映などでバクラ作品を見かけたら、ぜひ一度、パクラ作品を堪能してほしい。

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【監督名】アラン・J・パクラ
【同監督オススメ作品】

※作品名をクリックするとキネ旬のデータベースにジャンプします
『くちづけ』('70/ライザ・ミネリ)
『大統領の陰謀』('76/D・ホフマン、R・レッドフォード)
『ソフィーの選択』('82/M・ストリープ主演)
『推定無罪』('91/H・フォード主演)
『ペリカン文書』('93/J・ロバーツ、D・ワシントン主演)

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泣いてくれるな、おっかさん(映画「マラソン」を観て)

※ストーリーについて部分的に詳しく触れているので※
※       未見の方は要注意!       ※

自閉症(もしくはそれらしい障害)をテーマに取りあげた映画は、これまでも撮られてきた。『レインマン』('88)、『フォレスト・ガンプ/一期一会』('94)、『I am Sam アイ・アム・サム』('01)が、よく知られているところだろう。
日本でも昨年、篠原涼子が母親役を演じて好評を博した『光とともに…』というテレビドラマで、自閉症について、家族や学校の一所懸命な取り組みを見事に描いている。

自閉症の人は基本的に自立して生きることが困難であるために、自閉症を取り扱った作品では、その家族の視点、家族の苦悩などを中心に話が展開していく。前述の映画作品でも、『フォレスト・ガンプ/一期一会』のように超人的ファンタジーは別として、他の2作品はそれぞれ、弟、娘が、主人公以上に大事な役どころとなっている。

韓国で500万人を動員したという『マラソン』は、自閉症の若者とその母親を中心にストーリーが展開され、彼がフルマラソンを完走するまでの物語。

2002年、19歳でチュンチョン国際マラソン大会に出場し、自閉症という障害があるにも関わらず健常者でも困難といわれるフルマラソンを2時間57分で完走した青年の実話をモデルにして作られた作品である。

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僕の両隣の女性が、中盤から泣きっぱなし(会場もすすり泣く声や鼻水をすする音が響いていた)。よくもこんなに長く泣き続けられるものだと感心してしまったが、たしかに泣き所はある。

ある時、主人公の母親キョンスク(キム・ミスク)が、胃に穴が空き激痛に倒れ入院する。その病院のベッドで、何年も前から関係が悪化している夫に対して、自分の弱さを隠さずに独白する。
「自分の思いを勝手に押しつけてマラソンをさせてしまった」
「あの子は私に捨てられるのが怖くて『つらい』と反抗することができない」

このシーン、二人の子どもを持つ親として、思わず目頭が熱くなってしまった。
我が子に対して自分の思いを押しつけすぎたのではないか、というのは、自閉症の子供を持った親だけでなく、子育てを経験したことのある親ならば誰もが一度は思い悩むことである。キム・ミスクの演技は、そんな世の母親たちの涙腺を思い切り刺激するだろう。

監督と脚本のチョン・ユンチョルは、本作が長編監督デビュー作だ。映画としてはかなり粗い部分もあるが、所々に散りばめられた明るい描写と感動が、そんなことはかき消してくれる。

この映画を見ようと思っているお母さん方、涙と鼻水で顔がクシャクシャになることを覚悟して行ってください。

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【作品名】マラソン(marathon/'05/韓国/117分)
【監督・脚本】チョン・ユンチョル
【出演】チョ・スンウ
    キム・ミスク
    イ・ギヨン
【公式サイト】http://www.marathon-movie.com/
【公開】2005年7月2日、丸の内ルーブルほか全国松竹・東急系にてロードショー

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久しぶりにはじけてくれたキム・ベイシンガー(映画「トラブルINベガス」を観て)

『ナインハーフ』('85)でミッキー・ロークの相手役として見事なベッドシーンを演じたキム・ベイシンガー。

当時のミッキー・ロークは、今の若い人には信じられないだろうが、現代で言えばレオ様とベッカム様とペ様を足して割ったような人気ぶり。そのミッキー様とキム・ベイシンガーは、氷を使った官能的なベッドシーンで当時の日本の若者に刺激を与え、多くのバカップルが氷でホテルのベッドを濡らしたという伝説を残した。
その後、『花嫁はエイリアン』('88)、『バットマン』('89)と次々にハリウッド的作品に登場したが、『愛という名の疑惑』('92)の出演あたりから徐々に演技派女優として成長を見せ、『L. A.コンフィデンシャル』('97)で見事に“カッコいい女優”に変貌を遂げる。その後も『8 Mile』('02)などで“いい感じ”を見せてくれていた。

そのキム・ベイシンガーが久しぶりにラブ・コメディに挑戦した。

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彼女の演じる主人公ハーモニー・ジョーンズは、マルチ商法まがいなピンクレディ化粧品のセールス・レディ。販売成績は抜群で、全米各地の販売員や顧客たちの集会に出向き講演して廻っている。そんなハーモニーが、エルヴィスのそっくりさんが次々と死んでいく不思議な事件に巻き込まれながら、事件の途中で出合ったマイルスと恋に落ちるドタバタコメディだ。細かいストーリーについての予備知識なんて必要はない。そんなものなくても純粋にコメディを楽しむことはできるだろう。

やはりここで触れておきたいのは、『L. A.コンフィデンシャル』では知的で神秘的な娼婦役を演じオスカー(助演女優賞)を獲得したキム・ベイシンガーのはじけっぷりだ。オスカー女優としての余計なプライドなんて微塵も感じさせず、かつて『花嫁はエイリアン』で見せてくれたコメディの素質を再び見せてくれている。
キム・ベイシンガーといえば“カッコいい女優”というイメージを持っている人には、そんな彼女の弾けた演技も楽しんでもらいたい。

この映画のもう一つのお楽しみが有名俳優のカメオ出演。トム・ハンクスをはじめ、この作品の監督のズウィック、『カラテ・キッド』('84)のパット・モリタなど、見たことのある顔が様々なシーンで発見できる。カメオではないが、懐かしい顔として、かつて『殺しのドレス』などで活躍した女優・アンジー・ディキンソンも出演している。そんなことを楽しみにするのもいいかも知れない。

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【作品名】トラブルINベガス
   ('04/ELVIS HAS LEFT THE BUILDING/アメリカ)
【監督】ジョエル・ズウィック
【脚本】アダム=マイケル・ガーバー
    ミッチェル・ガーネン
【出演】
 キム・ベイシンガー
 ジョン・コーベット
 アニー・ポッツ
 ショーン・アスティン
 デニース・リチャーズ
 アンジー・ディキンソン
【カメオ】トム・ハンクス/パット・モリタ
【公式サイト】http://www.troubleinvegas.com/
【公開】2005年6月11日より、シブヤ・シネマ・ソサエティほかにてロードショー

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芸人なら正面から笑わせろ!

 “お笑いブーム”らしい。ところが、僕にはあまりブームと感じられない。何も「今時の“お笑い”はつまらん!」とオヤジ臭いことを言いたいわけではない。だが、せっかくブームが来ているならば、“大人も子どもも一緒になって楽しめるお笑い”が、もっと身近にあってもいいのではないか?と思ってしまうのだ。

 昨年、NHKの大河ドラマ「新選組!」の脚本を担当した三谷幸喜は、そんな“大人も子どもも楽しめるお笑い”を本気でめざしている。

 「僕の作品で感動してもらおうなんて思っていない。老若男女、すべての人が、最初から最後までずっと笑い続けてほしい。見終わった後、内容なんて憶えてなくてもいい。腹の底から笑ったってことだけ憶えていてほしい」
 真顔でこう言う彼は、80〜90年代の小劇場ブームによって世に出てきたのだが、“正統なお笑い出身”でないことにコンプレックスを感じているようだ。そんなコンプレックスのせいか、“正統なお笑い出身”であるビートたけし=北野武が、いつの間にか“お笑いの正面”に立たなくなったのと反比例するように、三谷幸喜はそこに立ち続ける。“昭和のお笑い”をぶち壊し、現代のバラエティ番組のベースを作った一人である北野武と、そのバラエティ番組全盛時代に抵抗するかのように“シチュエーション・コメディ”に拘る三谷幸喜。二人が意識し合っていると聞いたことはないが、彼らは、映画作家としてもライバル関係にあるなど、不思議な因縁を持っている。ただし、こと“お笑い”に限っていえば、現時点では三谷幸喜に軍配を上げる。

 いまブームの中心となっている“若手お笑い芸人”の中から、下ネタと勢いだけで笑わそうとせずに、“お笑いの正面”に立ち続けようと性根を入れた芸人が出てきたとき、きっと僕にも“お笑いの新たなるムーブメント”が感じられるだろう。

(ある会報誌に書いた記事より転載)

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