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久しぶりにはじけてくれたキム・ベイシンガー(映画「トラブルINベガス」を観て)

『ナインハーフ』('85)でミッキー・ロークの相手役として見事なベッドシーンを演じたキム・ベイシンガー。

当時のミッキー・ロークは、今の若い人には信じられないだろうが、現代で言えばレオ様とベッカム様とペ様を足して割ったような人気ぶり。そのミッキー様とキム・ベイシンガーは、氷を使った官能的なベッドシーンで当時の日本の若者に刺激を与え、多くのバカップルが氷でホテルのベッドを濡らしたという伝説を残した。
その後、『花嫁はエイリアン』('88)、『バットマン』('89)と次々にハリウッド的作品に登場したが、『愛という名の疑惑』('92)の出演あたりから徐々に演技派女優として成長を見せ、『L. A.コンフィデンシャル』('97)で見事に“カッコいい女優”に変貌を遂げる。その後も『8 Mile』('02)などで“いい感じ”を見せてくれていた。

そのキム・ベイシンガーが久しぶりにラブ・コメディに挑戦した。

*  *  *  *  *  *  *

彼女の演じる主人公ハーモニー・ジョーンズは、マルチ商法まがいなピンクレディ化粧品のセールス・レディ。販売成績は抜群で、全米各地の販売員や顧客たちの集会に出向き講演して廻っている。そんなハーモニーが、エルヴィスのそっくりさんが次々と死んでいく不思議な事件に巻き込まれながら、事件の途中で出合ったマイルスと恋に落ちるドタバタコメディだ。細かいストーリーについての予備知識なんて必要はない。そんなものなくても純粋にコメディを楽しむことはできるだろう。

やはりここで触れておきたいのは、『L. A.コンフィデンシャル』では知的で神秘的な娼婦役を演じオスカー(助演女優賞)を獲得したキム・ベイシンガーのはじけっぷりだ。オスカー女優としての余計なプライドなんて微塵も感じさせず、かつて『花嫁はエイリアン』で見せてくれたコメディの素質を再び見せてくれている。
キム・ベイシンガーといえば“カッコいい女優”というイメージを持っている人には、そんな彼女の弾けた演技も楽しんでもらいたい。

この映画のもう一つのお楽しみが有名俳優のカメオ出演。トム・ハンクスをはじめ、この作品の監督のズウィック、『カラテ・キッド』('84)のパット・モリタなど、見たことのある顔が様々なシーンで発見できる。カメオではないが、懐かしい顔として、かつて『殺しのドレス』などで活躍した女優・アンジー・ディキンソンも出演している。そんなことを楽しみにするのもいいかも知れない。

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【作品名】トラブルINベガス
   ('04/ELVIS HAS LEFT THE BUILDING/アメリカ)
【監督】ジョエル・ズウィック
【脚本】アダム=マイケル・ガーバー
    ミッチェル・ガーネン
【出演】
 キム・ベイシンガー
 ジョン・コーベット
 アニー・ポッツ
 ショーン・アスティン
 デニース・リチャーズ
 アンジー・ディキンソン
【カメオ】トム・ハンクス/パット・モリタ
【公式サイト】http://www.troubleinvegas.com/
【公開】2005年6月11日より、シブヤ・シネマ・ソサエティほかにてロードショー

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