おいしい京都——食事編
今回の京都では、飲み屋ばかり行ってしまって、連れていったもらった飲み屋さんはどこも楽しむことはできたけれど、自らおいしいお店を探す時間があまりとれなかった。
などと言いながらも、少ないチャンスのなかでしっかりおいしいモノを食べてきたので、今回の旅でもっとも楽しませてくれたお店を紹介。

日曜日のお昼過ぎ、ランチタイムも終わろうかという頃、祇園の花見小路を東側に少し入った細い路地に、昔の町屋づくりのお店を発見。
雰囲気のある暖簾に「欧風懐石 ステーキ割烹」の文字。
実はすでに午前中、お店が混む前に昼食を取ろうと入ったお店で、近江牛のステーキに京野菜の炊き合わせを追加して食べたばかりだったのだが、期待していった店だったのにもう一つの味だったので、「京都で最後の食事」にしては納得がいかないと感じていた。
京都の街並みの写真を撮りながらブラブラしていたので、別に食事をしようと思って歩いていたわけではないのだが、とても気になる店構えに、思わず2度目の昼食に入ってしまった。
中にはいると、表から見るよりもかなりひろく、どうやら、地元京都の野菜や食材を使ったフレンチと、近江牛をなどをふるまうステーキ割烹と、2つに別れているらしい。以前は日本料理の料亭だったが、3年ほど前に改装して現在の店構えとなったようだ。
うまい肉でリベンジをしたかったので、まよわず鉄板焼きで楽しませてくれるカウンター席を選んだ。
かなりお腹がいっぱいだったので、シェフに「すでにかなり満腹状態なのですが、京都の思い出に残るようなおいしい近江牛を食べさせてください。それと、あまり重たくない料理で京都らしいものを」とアラカルトでお願いした。

まずは前菜としてマリネ仕立てのサラダで食欲をわかせてくれ、そのあとに出てきたのが、車海老を湯葉で巻いたムニエル。
車海老はしっかりとした味わいで、湯葉の甘味とバターの香りはとてもマッチしている。アスパラの付け合わせも絶妙だ。焼いている途中で「こりゃぁ重いんじゃないか?」と懸念していたが、おいしい味の前にそんな心配は吹き飛んだ。

そして、リベンジのためのフィレステーキ。
本当はサーロインを頼みたかったのだが、どうやらサーロインを頼むのは予約が必要らしい。日曜日の午後ということもあったのかも知れない。
しかしながら、とても肉らしい味を楽しむことができた。
わさび、塩、ニンニク味噌、ポン酢の4つで楽しむことができるが、上品な肉にはおろし立てのわさびが良く合う。
お腹の具合などすっかり忘れて、思わずご飯を注文してしまった。
一緒に出してくれたガーリックチップと漬け物が、これまた箸をすすませる。
肉を焼いている最中に漬け物が好きだと話していたせいか、仲居さんが、少しずついろんな種類の漬け物をだしてくれた。こうした心遣いは、料理をより一層おいしくさせてくれる。
さすがにデザートを食べる余裕はなかったのだが、シェフの料理と仲居さんの心遣いのおかげで、デザートがなくても充分に満足できる食事を楽しませてもらった。
次に行くときには、ぜひとも事前に予約をしてサーロインと、さらにデザートも楽しませてもらいたい。
【名 称】欧風懐石/ステーキ割烹 うを多
【URL】http://www.geocities.jp/gion_uwota/
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