フリガイ

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2005年5月18日 (水)

おいしい京都——漬物編

京都の土産といえばいろいろあるが、自分のために買ってくるのはいつも漬物だ。

そんな僕が、旅行雑誌などには載っていないのにどこよりもおいしい漬物屋に出合うことができたのは、今回の旅の大きな収穫の一つだ。実は、前述した「うを多」のシェフが紹介してくれたお店だったが、いい店を紹介してくれて感謝している。

*  *  *  *  *  *  *

祇園の四条通りの北側を歩いて、切通しの角から2軒隣り。そこの階段に、昼過ぎから夕方まで頑固そうなオヤジが座っている。壁に貼られた紙には、手書きでその日ある漬物の名前が無造作に書かれている。

Cb050520

自分の納得する漬物を作るために始めたという漬物屋は店舗もない。夜になって営む無国籍料理屋がある2階へと登る階段に、オヤジさんがどっかと座り、スクーターの上に漬物樽を乗せて営業しているのが「一頁」だ。
なるほど、これでは観光客や一見さんは買いにくいし、第一、気がつかないで通り過ぎてしまうだろう。

オヤジさんに声をかけるやいなや、「日本一の漬物を売っています。ただし高いです。安い漬物をお探しなら、この先の◎◎(有名漬物店)へ行った方がいいと思います」と言われた(笑)。
ここの噂を聞いて買いに来た旨を伝えると、その日ある漬物の説明を丁寧にしてくれる。

説明を聞いていると、見た目の頑固なイメージほど頑なというほどでもない。蘊蓄や説明も、押しつけて余計な話をするということではない。こちらに質問には的確に、簡潔に答えてくれる。

この日は、アカ株、青ウリ、日野根、アスパラなどが並んでいた。その季節を感じさせてくれる旬の食材しか使わないそうだ。

値段はたしかに高めの設定だ。しかしながら、東京のデパ地下で売っている「厳選高級漬物」なんてものに比べてみれば、けっして高いとは言えない。実際、この日、「ぎおん川勝」(「川勝總本家」とは違い祇園の名店)で株の漬物を買ってきたが、株一つで同じような値段だった。

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「試食をしてから買ってください」と言われ、すべての漬物を試食させてもらった結果、やはり東京ではなかなか食べられない「日野菜」を買った。滋賀県特産の紫紅色の小さい株の一種で、根が25〜30センチと細長い。ちなみにこの日野菜3本で1000円だ。

味や理屈に関しては、僕がここでグダグダと書いても伝わらないだろう。
漬け物が好きなら、京都へ行ったついでに祇園まで足を伸ばせば、オヤジさんの漬物蘊蓄を聞くのも、高いと言われる値段も、けっして無駄じゃないと感じるはずだ。

*  *  *  *  *  *  *
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この「一頁」と四条通りをはさんだ真向かいでは、何やら長蛇の行列ができていた。並んでいる人に聞いてみると、有名な喫茶店?でお茶を飲むために、30分ほど並んでいるらしい。 お茶を飲むのに30分も並びきっと数百円は払うのだろうが、お茶を飲むためにそれほどの時間と金をかけるなら、僕は迷わず「一頁」のオヤジさんに1000円を払うことを選ぶ。

【名 称】京漬物匠 一頁(いちぺーじ)
【MAP】ここをクリック。
     ネット上で検索してもほとんどヒットしないと思う
     ので簡単な地図を作ったからご参考に。

※ちなみに、「ぎおん川勝」の漬物もとてもおいしかったことを付け加えておく。

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