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映画「バタフライ・エフェクト」あらすじ

感想文を書くときに、何とはなしにストーリーを書いていたらそれなりにまとまっちゃったので、これはこれで掲載しておこうと思う。

※未見でストーリーを知りたくない人は
読み飛ばしてください!

新たなるハリウッドの大物候補生として、アメリカ映画界でその名を売りだし中のアシュトン・カッチャーが、自らプロデューサーとしてこの映画の製作に関わり、かつ主人公エヴァンとして主演する本作。彼の将来の「代表作」の一本となるか、注目の作品である。

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主人公エヴァン(アシュトン・カッチャー)は、7歳という幼い年齢でありながら、時折、ブラック・アウト(部分的な記憶喪失)になってしまう少年だった。将来の夢を絵に描く授業のとき、母親と出かける前の台所に一人でいるとき、、彼の幼なじみであるケイリー(エイミー・スマート)が虐待を受けていることを知ったとき、犯罪者用の精神病棟にいる父親と初めて面会したとき、いつも彼はブラック・アウトしてしまい、自分に何が起こったのかハッキリと憶えていることができないのだ。
父親も同じ症状だったことから、母親は彼を精神科の医師に診断させる。父親のことも知っている精神科の医師は、記憶力向上のために、彼にいつでも日記をつけさせることとした。

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時が過ぎ13歳になったエヴァンは、まだブラック・アウトの症状が治らない。
彼は、虐待を受け続けているケイリーと、彼女の兄トミー、そして太ったレニーという遊び仲間に囲まれて、窮屈な片田舎の暮らしの中で退屈していた。そのストレスは、まるでステレオタイプのアメリカの不良少年のように、小さな悪戯から徐々に大きな犯罪へと繋がっていく。
とくに、妹ともに虐待を受けていたトミーは、サディスティックな性格となりエヴァンやレニーが着いていけないような性格になり、平気で犯罪を繰り返すようになっていた。

そんな中、彼らの起こした大きな事故(その事件の詳細もエヴァンはブラック・アウトしてしまい記憶が曖昧だ)から端を発し、エヴァンは引っ越すことになってしまう。淡い恋心を感じているケリーを置いて……。
エヴァンを乗せたクルマが走り去る時、走って追ってくるケイリーに、エヴァンは「I'LL COME BACK FOR YOU(君を迎えに来る)」と日記帳に書き、ケリーに向けて窓ガラスに押し付けた。

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その後、そんな大切な約束も時とともに忘れるほど、エヴァンは順調に成長する。
彼が20歳になったとき、彼は心理学を専攻し「記憶」に関して学ぶ大学生となっていた。あれから7年、未だに日記は付け続けているが、彼はブラック・アウトしない普通の大学生となっていたのだ。

過去は遠のきケイリーの記憶さえ消えかけ、すべては平穏だった。しかし、あるとき彼は、幼い頃に書いた日記を読み返すことによって、過去の自分の記憶を追うことに興味を持ってしまう。しかしそれは、平穏な生活を送る彼が開いてはいけないパラドックスの鍵だったのだ。

日記を見つめている彼は日記を書いた当日の陽光の中にあった。忘れていた、ある出来事が鮮烈に蘇る。そこには幼馴染みの少女ケイリーがいた。エヴァンと彼女が引き裂かれることになった決定的な理由について記憶の一端が見えてきた。
そして“君を迎えに来る”という約束を果たせなかったエヴァンは、7年振りにケイリーに会いに行く。田舎町で暮らし続けていたケイリー。幸せとは言えないながらも必死で生きていた彼女は、エヴァンが自分の過去を取り戻すために彼女の過去までもほじくり返したことで、彼と別れた翌日、自殺してしまうのだった。

彼は、もう一度日記を読み返し、彼の記憶の世界へと遡る。彼は、父親と同じように、過去に遡って自分の記憶を操ることで、その後戻った「現代」が、「以前とは別の現代」になることに気が付いたのだ。
自分の都合のいい世界を創り上げる力を得たエヴァンは、幼い頃に恋していたケリーが幸せになるように、何度も過去へ遡っていく……

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