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“奇才”を体感せよ!(岡本喜八の上映特集について)

先日、「いま上映している作品でお薦めのものがないか?」と聞かれたので、新作映画については改めて書くが、「映画が好きなら絶対にスクリーンで観て欲しい!」と思うリバイバル上映作品を紹介する。

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今年の2月、岡本喜八監督が亡くなった。
すでにブログは開設していたのでちょっと書きだしたのだが、とんでもないほどの長文になってしまい、ブログの最初からこんな長文を載せるのもどうかと思ったし、悲しい出来事に直面して泣き言のような文章だったし、投稿するのをやめてしまった。僕にとっては、とにかくショッキングな出来事だった。

岡本喜八——まさに「奇才」という言葉がピッタリの監督である

独立愚連隊(1959)、殺人狂時代(1967)、座頭市と用心棒(1970)、近頃なぜかチャールストン(1981)、ジャズ大名(1986)、EAST MEETS WEST(1995)、助太刀屋助六(2001)……。
好きな映画を挙げたらきりがない。「助太刀屋助六」が最後に劇場で観た作品となってしまった。
新作に取り組んでいるという話もあったが、「助太刀屋助六」の公開後、知り合いから体調がかなり悪いということも聞いていた。その時には「『助太刀屋助六』では“喜八節”をたっぷりと見せてもらえたし、元気になってもっと楽しませてもらいたいな〜」くらいに感じていたが、いざ亡くなると、ショックは大きい。

鋭角で敏感なセンスで、その時代の社会をえぐり取るるような作品を撮ったかと思えば、一転してハイセンスな笑いでニヒルに時代を見つめるような作品で楽しませてくれる。映画界には、洋の東西を問わず、こうした「奇才」が時折現れるが、岡本喜八なき後、日本映画界に続くものが見当たらない。

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さて、そんな岡本喜八の特集「追悼・岡本喜八監督の軌跡」が、池袋の新文芸坐で上映されている。詳細は、リンク先から確認していただきたいが、僕もいくつか観に行くつもりだ。
もっともお薦めなのは、「日本のいちばん長い日」(1967)と「肉弾」(1968)の29〜30日だ。どちらも、1945年8月15日の終戦日について描いた作品である。一般的には「日本のいちばん長い日」の評価が高いが、「肉弾」は僕の中で“名作”として位置づけている作品。ATGという優れた作品集団のなかでも傑出の一本だ。

とにかく、自分に興味がある1本を探して、ぜひスクリーンの前に足を運んで観てもらいたい。きっと「なるほど奇才という言葉が合う」と感じてもらえることだろう。

「肉弾」に出ている大谷直子はすご〜くかわいかった。トークショーでも行ってみようかな……。

【特集名】追悼・岡本喜八監督の軌跡
【期間】2005年5月21日〜6月10日
【劇場】 東京池袋・新文芸坐
【公式サイト】http://www.shin-bungeiza.com/index.html

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